top of page

アンチグラビティ(2019)

更新日:2020年7月19日


ree

【原題】Coma

【監督】ニキータ・アルグノフ

【出演】リュボフ・アクショノワ リナール・ムハメトモフ アントン・パンプーシュニーほか

【あらすじ】

事故に遭った男が目覚めると、目の前には重力とは関係なく、建物も地面も浮遊する奇妙な世界が広がっていた。彼には過去の記憶がなく、途方に暮れているところに突然正体不明の黒い怪物が襲いかかる。ギリギリのところで何者かに救われた男は、ヤンという男が率いる彼らの住まいに案内され、ここが昏睡(こんすい)状態の人々が暮らす脳内の世界だと知る。(Yahoo!映画より)





【感想(ネタバレなし)】
ree

『そこまで言ったらもう終わりだべ』






どーもどーも先日呪怨のドラマにハマりその日中に一気見したらその夜一睡も出来なくなりましたラーチャえだまめです。あれぇ〜おっかしいなぁ〜?……という訳で現在映画館でジブリが再上映されていることはご存知な方も多いかと存じます、かく言う私も「もののけ姫」が大好きでリアル世代ではない私としましてはここは是非とも劇場で体感したく見に行きたいな〜、そう思っていたのでございます





















ree

あれぇ〜おっかしいなぁ〜?










我が名はアシタカ!!そなたはジャンボジェット機であるかー!?一体全体ナニをとち狂ったのか全然違う映画のチケットを気づいたら購入しているではないか……!?いやーおそロシアおそロシア……という訳で本日ご紹介するのはコチラ【アンチグラビティ】!!「ナイトウォッチ」で全世界にハリウッド顔負けのぶっとびクライシスな映像技術を見せつけた摩訶不思議おそロシア大量生産国ロシア産映画でございますが、国力経済軍事のみならず何かとアメリカへの対抗意識は映画界でも相当意識しているようでハリウッドが「トランスフォーマー」なる映画を作れば「オーガストウォーズ」なるソレっぽい映画を作りアメリカが「ファンタスティックフォー」なるアメコミヒーローを誕生させれば「ガーディアンズ」なるギリギリアウトな4人組超人ヒーローを爆誕させてくる大胆不敵な「盗◯」疑惑がもはや御家芸と言っても……アンチコメはこれくらいにして


ree

しかし昨年日本でも大ブームとなった「T-34」なる爆アガリ戦車映画で再び世間での注目を浴び、今年はなんちゃってペンデンスデイ「アトラクション」のまさかの続編公開が日本で控えている、今まさにノリにノリまくっている映画産業国と言っても過言ではないのかもしれない??そんなロシアが今度は遡ること5年前、見る者の脳内をかき乱しまくった我らが世界のC・ノーラン監督の「インセプション」に宣戦布告してしまったかもしれないソッチが犯罪現場ならコッチは「戦場は頭の中」だぁぁ!!!……言っちゃった!!言っちゃったよ!?もう後戻り出来ねえよ〜!!でもすげぇ面白そうだよ〜!!どうせ本家には敵わないと分かっていても「これがロシア流」と堂々と作り上げるその生意k……その意気込みに負けてしまったんですね〜!!!



……OPからもうヤバい。FF13のムービーかってなくらい美しい近未来型高層都市、反転する世界、見上げればそこはドクターストレンジも思わず首を360°振るアリエネー超空想科学ワールド。。。。これよ、これですよ、これこそがおそロシアがおそロシア所以たる「映・像・技・術」!!素晴らしい…素晴らし過ぎるううううう!!ハリウッドも、うかうかしていられないかもしれない??この映像世界だけでも劇場で見る価値は大いにあるように思えてしまう迫力。


ree

「夢」から覚めた主人公に待ち受けていたのは人間が「昏睡状態」になったら転送されるという摩訶不思議なトランスワールドであった。そこには同じく昏睡状態から目覚めやってきた人々がコミュニティを形成し生活していた。そして彼らを脅かすのは現実世界で「脳死」した者が変異した「死神(リーパー)」と呼ばれる危険な怪物であった。この脅威に対抗する為なのか??人間の中には「特殊能力」を持つ者がおり、主人公はその能力を買われ救出されたのだが……



「お前なんのチカラもねえのかよ!!」と選ばれし者から一転、主人公の最弱キャラ設定という名の「最強フラグ」立ちまくりの厨二病全開でお贈りする、とても強者には見えないヒヨッコ主人公ヴィクトルの「選ばれし者」設定はさながら「マトリックス」を彷彿とさせ、否ジャパニーズアニメの血ももしかしたら入っているかもしれない??「建築家」としてのジョブを最大限に活かした頭の中で設計図を描き空想上の物体を作り出すことができる錬金術師も廃業まっしぐらのトンデモクライシスな技を持っちゃったもんだからまあ大変。


ree

演じるは「アトラクション」にも出演(…いた?)しているリナール・ムハメトモフ。「ガーディアンズ」の“熊男”ことアントン・パンプーシュニー演じるチームリーダーのファントムに向かって初対面で「お前の女は俺のもの」呼ばわりする失言もトンデモクライシスな彼の成長っぷりが気になるところではありますが



後半に行くにつれスケールの割に若干の「しりつぼみ」感は否めないかもしれません。というのも思った以上にアクションシーンが少ないんですよね。せっかくヤバい力持ってんだからグリーンランタン級に空想上の武器やら道具を作って敵と戦う……なんて夢物語まではいかず最後まで「建築家」止まりだったのが少し残念。まぁ設定を上手く活かしきれていないというか、それ以上に膨らみまくった話が後半で「大きな転換」を迎えるんでございましまて、俗にいう「衝撃的な事実」が明らかになってしまうんですねー。



その話のオチをうまく着地点にもっていく作業に後半時間を使ってしまった感じですね。とは言っても2時間の長編ではあるんですけどね…。


ree

確かにやりたい事はなんとなく理解出来るのです。ただ本作を観ると何故か必然的に「インセプション」の株が上がってしまうというか、「現実の1分が夢の世界だと◯◯◯…」等設定が似ているからこそそこはどうしても比較せざるを得ないというか、本作と比較して計算され尽くした完成度の高さではアチラの方が一枚上手だとわかる、それくらいに本作は「アラが目立つ」



しかしそれでも中二病全開の世界観、ピザの斜塔もビックリの螺旋状の白い塔にリーパーのゲーム的デザインセンスの良さに絵画の世界にそのまま地続きで行けてしまうなんていう??空想120%の「こんな景色をスクリーンで拝みたかった」というSFファンの夢をそのまま具現化したような「ビジュアル」に舌つづみしながら見ればめちゃくちゃ楽しめる、そんな映画だとは思いますね。









コメント


bottom of page