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アンテベラム(2020)


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【原題】Antebellum

【監督】ジェラルド・ブッシュ クリストファー・レンツ

【出演】ジャネール・モネイ エリック・ラング ジェナ・マローンほか

【あらすじ】

社会学者で人気作家でもあるヴェロニカ(ジャネール・モネイ)。招かれたニューオーリンズで見事なスピーチを披露して喝采を浴び、友人たちとディナーを楽しんだ直後、順風満帆だった彼女の日常は突如崩壊してしまう。一方、アメリカ南部の綿花畑で奴隷として重労働を強いられているエデン(ジャネール・モネイ)。ある悲劇に見舞われた彼女は、それを機に奴隷仲間と脱走を企てる。(Yahoo!映画より)




【感想(ネタバレなし)】
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『結論:職場で一番重要なのは“働く環境”説』







どーもどーも薄暗い水の底からデシ・バサラ!!あいやRISEして参りましたラーチャえだまめです。「人は何故落ちるのか、這い上がることを学ぶ為に落ちるのです。」のアルフレッドの声も私には届かず、長らくお休みしてしまいました。理由はまあちょっと、、、最近引っ越しして色々ドラえもんの手も借りた…猫の手も借りたい状態が続いていた故、なんであります(て誰も興味ないわよby美川憲一)



ところで皆さん、最近何観ましたか?私は暇がなくて観たい映画を山ほどスルーしておりました。あ、最近になって「エターナルズ」観ました。親方ぁー!!空から三角定規が……



「早く進めろよ。」今更レビューしてもねぇ、って話なんで今日は違う映画を拝見させて頂きました。



【アンテベラム】!!!いやー世の中には「ジェイソン・ブラム」と耳元で呟かれただけでカラダがウズウズウズベキスタンしてしまう変態がいるんですって?モンスターズ株式会社は一刻も早く彼を採用した方がいい今やすっかり「世界スクリーム増産工場」の工場長ジェイソン・ブラム氏が手がけたこれまでの作品、貴方はいくつ挙げることができるだろうか??そんな彼の1ページに今回またしても刻まれるであろう……!!!


















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プロデューサーとは言っても「今カレ」とは言っていない








はい騙されたぁー!!!「ゲット・アウト」「アス」の……「の」!!「の」!!と言われたら!?マジカルバナナでも答えはジェイソンブラムでしょ!?違うんだなー、カレの他にもプロデューサーはいるんですよ!!「じゃない方」の新作プロデュース作、という早くもジロリアンも凌駕する天地返しならぬ「どんでん返し」を披露してくれた映画「アンテベラム」


















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これまた「変わった」スリラー映画、なんだそうです?









私予告動画をまず拝見しまして、「またヘンテコな映画がやってきたな」と武者振るいしてしまいました、ある異なる中島みゆき、あ時代に生きる面識のない二人の人間が?複雑に絡み合い?ケミストリーを引き起こしたミステリー…??とにかくまずは予告だけ見てください。まあそれだけでは「何の映画なのか全く予想できない」ブラックボックスすぎる作品、「ネタバレ厳禁」!案件な臭いがプンスカプンしてしまうわけですが……おやおや先日「浦島太郎」映画を撮ったばかりの




















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Mナイトシャマラン+ジェイソンブラム÷2=「アンテベラム」









だったんですね〜











いや、ホントはもっと「あの某◯◯◯映画じゃん!!」と言いたいところですがそれを口にしてしまうともうネタバレになってシマウマなのでお口チャックノリスです。否もっと端的に一言で言うなら



















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ワカメ20%増量「ゲット・アウト」ラーメン







き、決まったッ…!!!いやー全く自分のアタマがおかしくなったかと思いましたよ〜。……誰が元からやねーん!!!……時は南北戦争待ったなしの19世紀はアメリカ南部ルイジアナ州の「プランテーション」。馬に乗った白人兵士たちの駐屯地兼農場のこの土地ではどこぞの村から拉致された黒人たちが「許可なく声を発することすら許されない」忠実な奴隷として扱き扱われていた……



そして今日もまた一人、農場に送られてきた黒人女性「エデン」は白人兵士達から激しい暴行と罵声を浴びせられる地獄の世界に落とされ6週間が経とうとしていた、、、


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あれーこれって割と真っ当なヒストリー映画だったの……?とOPから己のマインドに「人種差別とは何か」を突きつけられる、アメリカの黒歴史をマジマジを見せつけられると言いますかいい旅夢気分とは言い難い酷い光景がそこには広がっていたんですねー。



主人公エデンを演じるのはロケット爆誕のウラで活躍した黒人女性たちの奮闘を描いたこちらも「肌の色」を題材にした映画「ドリーム」でトリオの一人を演じた歌手のジャネール・モネイ。「白人には絶対服従」という農場の鉄の掟に侵食されきったのか6週間後の彼女はまるでロボットのような姿に変わってしまいます。しかし、彼女のどこか遠くを見つめる目に注目していると「必ずここから抜け出してみせる」その瞳の奥にはまだ力強いハングリー精神が、消えることなくまだ残っているように私の目には映りましたね。いやー素晴らしい演技です



っておーい!!上映中はマナーモードでもいいけど出来ればサイレントモードの方が確実だよっておーいさっきからスマホ鳴ってんだよおーい!!!
















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……おやぁ?








時は移りに移り変わって現代!?一体何世代目の「彼女」なのでしょうか、さっきまで寝ていた木製のワラベッドから一転、フカフカなシーツに包まり横には愛しのダーリン、ベッドに飛んでくるは愛しのマイレディ……という!?幸せなモーニングを送る「ヴェロニカ」の姿が………



輪廻転生魔界転生転生したらスライムだった件……う〜んこれは一体どういう因果だってばよ?全く「予測不能」なシナリオ。ジャネール演じるもう一人の女性、「ヴェロニカ」は人種差別研究の権威でその道の最前線で活躍している「活動家」なんでありまして、まあ先程の「エデン」とは打って変わって見てくださいこの生き生きとした姿&煌びやかなスター性!!メディアでも活躍して毎日が多忙だけどチョーリッチな生活を送る「エデン」とは180度違う「ヴェロニカ」というキャラクターをジャネールは演じ分けているんですね。いやーゴイゴイスー。この時代も人物も違う2人が?どのように絡んでいくのか?いやタイムトラベル?「クラウドアトラス」?さあ考えたまえ考えたまえ、アタマをフルスロットルしながら熟考したまえ〜とリドラーならぬ製作陣からの挑戦状とばかりに?マリリン翻弄される。


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でそこからお約束の「衝撃の結末」が……!!って話なんでありますが、先に言わせて下さい。



「もうちょっとネタバレは後部座席でも良かったかな?」中盤くらいで解放されるんですよ。まあーそれを最大のウリとしていながら、ちょっとずつちょっとずつ小出しに解放するのではなく、割と早めにダム解放したかったん、少々先走った感は歪めませんでした。ただ「ヴェロニカ」パートでの「違和感」のようなものは?非常にスリラっていて面白かったですねー。エレベーターに乗ってきた「シャイニング」の双子の片割れみたいな子役とかブキミーでしたし、現代社会においても?「無意識的な差別」的なものを我々黒人は受けている…?この辺りが非常にジョーダン・ピール臭アリストテレスといいますか、人種差別×スリラーという「居心地の悪さ」を演出しているというか、日本人には全て共感しずらいかもしれませんがまだこんな「時代に逆行」するようなことがあるんだな、と考えさせられてしまう。作品の根底にあるのはそんな言うまでもなく


















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「白人」vs「黒人」の仁義なき戦い







これなんでありますね〜。ただ先に述べた「ゲット・アウト」を?さらに「過激」にしたような、否「極端すぎるゲット・アウト」と言うべきか?あの映画はまだブラックジョークが入るくらいの“余裕”があった。しかし今作はもうどストレートというか、小細工なしで「はい白人はク◯です!!」と思いっきり言っちゃってるみたいな?



…ただね「ヴェロニカ」の「活動家としての行動」もちょっと引っかかるというか、人種差別を叫ぶ活動家の中には、たとえば過激派フェミニストみたいに?こっちもこっちで“極端”すぎる思考回路持ってんじゃね?という問題も?この映画で我々視聴者に投げかけている____そう見えるのです。



いずれにしろこの肌の色問題はまだまだ非常にデリケートに扱うべき問題です。決して問題を放棄しろとかそーゆー話でもありませんが、どちらか一色単になりすぎてないか?昨今のメディアや映画でそれが過剰なまでに演出されている光景を?あなたはどう見ていますか?と訴えているようにも思えましたね。「ザ・フラッシュ」でヒロインに抜擢されている売れっ子のカーシー・クレモンズもちゃっかり出演していたんですね(全然見せ場なかったけど…)タイトルの「Antebellum」とは「内戦以前」という意味で、まさに本作の舞台である南北戦争直前の時代を表しているわけですが、本作を見終わったあと、改めてこのタイトルを想像すると……う〜ん変わったかな〜?(おおっとこれ以上は……)








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