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イングリッド ネットストーカーの女(2017)

更新日:2020年3月30日


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【原題】Ingrid Goes West

【監督】マット・スパイサー

【出演】オーブリー・プラザ エリザベス・オルセン ビリー・マグヌッセンほか

【あらすじ】

イングリッドは友人の結婚式に呼ばれないことに腹を立てて披露宴に乱入し、施設に入れられる。出所後、禁止されていたSNSを始めた彼女は、華やかな生活を送る女性テイラーのファンになる。テイラーと友だちになるため、彼女が暮らす西へ向かうイングリッドだったが……。







【感想】
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『“バットオタ”に悪人はいない件』






どーもどーも鼻から花粉がランデブー、ラーチャえだまめでございます。スギ花粉ですか何ですかもぉ〜ホンマに。ヤメて下さぁ〜い(#花粉ヤバイよヤバイよ)ハッシュタグ?そう言えばハッシュタグってさぁ「半角シャープ」なんだよね。てか「シャープ」で変換するのが正しいん?なんかこの前「シャープ」で変換したら「♯」なん出てきてタグ付け出来てたとばかり思たらバリバリ全然出来てなかったんですよ



…とまあ「なんやねん♯て!!ワッフル違うんかい!!」とSNSをしない方にはナンノコッチャパンナコッタって話ですけども……今の時代「SNSで出会い」っていうか(いや卑猥ちゃうで?)よくTVの該当インタビューで「私たちSNSで出会ったんですぅ〜!今日初めて会ったんどすえぇ〜!」っての観るじゃないですか?私も先日友達と相席屋行ったら相手の女の子がSNSで知り合ったって言ってたんですけどね……え?



そんなこんなで「SNSストーカー」の恐怖を描いたとウワサの、2017年サンダンス国際映画祭でオリジナル脚本賞を受賞したらしいコチラ【イングリッド ネットストーカーの女】!!!を今日はご紹介したいのですが。



いやいや、毎日欠かさずSNSでフォローした「友人」の行動をチェックするのが日課の「SNS依存症」の主人公イングリッド。読みもしない投稿の写真だけひたすらイイネイイネの連射ですよ!?ふむふむ「私めっちゃフォローしてるわよ」のアピールですね。そう、彼女は「リア友」のいない、人との繋がりは「SNSだけ」って、そーゆー人なんですよ!!

ある日SNSで友人の投稿を眺めてたら自分が友人の結婚披露宴に呼ばれなかったことが発覚して怒り爆発ですよ!!はああああああざけんじゃねえええええ!!!って怒り新党した結果披露宴に乱入して友人を見つけるなり罵倒した挙句に顔にスプレーみたいなの掛けちゃって……この瞬間思うわけですよ
















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あこの女ヤジヤベー……(;・∀・)







演じるのは【ライフ・アフター・ベス】でセガサターン、デイン・デハーン並の青白いゾンビ役やTVドラマ【レギオン】で謎めいたメインキャストを演じたオーブリー・プラザ。彼女の「ヒニクリアン」っぷりが、サイコーにハマり役というか、ドラマ、映画でコメディエンヌとしての顔を持つオーブリーのコメディタッチな演技から、時に「狂気」を感じるシーンまで、役の幅が広く見事に両立させていましたね!



で当然暴行事件なので、その後しばらく施設に入れられたイングリッド。出所後彼女は誰もいない自宅に戻り、そこで空虚な毎日を送り始めるのですが…とある雑誌に写る一人の女性、彼女はチョーどーでもい、誰もが憧れるような華やかな「日常」をSNSでアップしている、俗に言う「カリスマインスタグラマー」感アリストテレスのテイラーだった。。。。。

彼女を見た瞬間、イングリッドの中で「その時、歴史が動いた。」____


















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「彼女の一番の『親友王』に、、、、オレはなる___!!!」






そう思いついたイングリッドは、亡くなった母親の遺産を全部吸い上げると早速テイラーの住むロサンゼルスにありますハイ出ましたサンタモニカから徒歩で約1時間!!!(行くならサイクリングがオヌヌメ!!)「ヴェニスビーチ」郊外の高級住宅街へ移り住むことに……

いやもう?スタイル抜群&最新の流行アンテナビンビンはりまくりの?高級住宅街に住んでいて友達いっぱい&カレシ持ち犬持ち金持ち「アンティーク♥」とか言いながらそこら辺に転がってるゴミ持ってインスタ上げても「バエ」ちゃう?人呼んで「リア充」生活を送るテイラー演じるエリザベス・オルセンが反則的に可愛いんだわコレがああああ!!?


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【アベンジャーズ】の機械仕掛けの赤ピーマンと恋仲になるスーパーヒーローから【ウインド・リバー】でホークアイと協力した女刑事っぷりも無論似合っておいでなのですが(?)イケイケドンドンの「自分語っちゃう系の最高峰」!?でも可愛いから許せる的な!?SNS界の「スター」と言ったらいいのか、とにかくブラジルの皆さん聞こえますかぁー!でも聞こえないレベルの「正反対な人生」を送るイングリッドにとって、彼女の「存在」そのものが「神」であり、彼女の関連するものは全てがキラキラ光る宝石のように見えてしまうわけなんですね。

そこからイングリッドの恐ろしい「ストーカー」行為が始まってしまうわけ












でも私この映画見て思ったんですよ




















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「これは果たして本当に『ストーカーの恐怖』を描きたい映画なのか?」







いえいえ!!もちろんイングリッドはその後数々の「犯罪まがい」な事をしでかすわけなんですが。。。この映画を見て、私はどうもこの映画自体が、イングリッドというキャラクターを

















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「“肯定”もしていないけれど“否定”もしていない」







んじゃないか。制作サイドは間違いなくテイラー側より「イングリッド側」に立って描いていると思います。それはこの映画の「ラスト」を見ればわかります。また元々コメディタッチで描かれているのもそうですが、フツーに見れば「立派な犯罪」行為を、あえてブラックジョークを交えてコミカルに描くなんて、まるで彼女に対する「嫌悪感」をやんわり濁らせているように思えてなりません!!




















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あと「天使」もいるし?(笑)







コイツ、、、、、、どんだけ優男なの!?笑一瞬アイス・キューブかと思ったら【ストレイト・アウタ・コンプトン】でアイス・キューブ役を演じたオシェア・ジャクソン・Jrだったのですが、イングリッドに「あんなこと」や「こんなこと」までされて!?最後まで彼女の「味方」でいる、しかもこう見えて「超バットマンオタク」でこう見えて「超ケンカ弱い(笑)」もう完全に惚れましたよ!!!笑彼がイングリッドに惚れた理由、それは「人とは違う輝くものを持った人」だから、とか言っちゃうんですねー。…それが要は「個性」でしょ?そう!彼女にだって「彼女にしかないもの」は実は存在していたんですね!!!



そして私はむしろイングリッドを心のどこかで「応援していた」……はてそれは何故だろう?「私も彼女とそんな変わらない」って思っちゃったんですよねぇ。私だってそんなに「友達」と呼べる人間なんぞ数える程しかいないし、自分の人生が人と較べて「決してリア充ではない」と思う身としましては、彼女に嫌われたくないから「偽りの自分」を作りたかったのもわかるし、純粋に「親友」が欲しかった、という想いも痛いほどよくわかります。まあそれが結果的に「一方通行」になってしまった、というのもなんとなくわかっちゃうんだよな〜コレが。



なんとなくイングリッドの「抱えるマインドの傷」が不覚にもめっちゃ理解できちゃったんです。彼女の悲痛の叫びを…。

逆に「テイラー側」……リア充側の描き方は、イングリッドとは真逆で、彼女達の「人生」を、イングリッドと一緒に覗いてみると、実は「彼女たちの人生が、決してそこまで『輝かしいものじゃない』」ものに見えてくるんですよ。



なんだよ、結局俺たち根暗マンティックとたいして変わんないじゃん!!笑という、アナタが実際SNSで憧れの人生を送っているように思える「スター」だって、色々問題を抱えていたり、決して「完璧じゃない。」一長一短……という表現が合っているかどうかわかりませんが、「イイ面・悪い面」がある。私にはむしろ「悪い面」が強く見えてしまいましたが(彼らの人間関係はヒジョーに「希薄」である…笑)



そ、そうそう!!!そういえばテイラー側の一人にちゃっかり【ガーディアンズ〜】の“触覚星人”マンティス役のポム・クレメンティエフも出てました!!パリピすぎて全く気がづきませんでしたが…w



イングリッドを憐れむようにテイラーと友人達が見つめるシーンは、そんな憐れむように見つめるテイラー達の姿を、なんとも「冷たい」人間のように私には映りましたね。逆にそんな見方しか出来ないのか(一応被害者だから当たり前っちゃあ当たり前だがw)いやいやでもさ、女の子を携帯盗んで勝手に中身を見た挙句「身代金」まで要求するとか……いやマジでアンタよく半殺しだけで済んだよ笑



でもさ、そりゃ生粋のパリピ星人にはどうかはわかりませんけども、イングリッドみたいな人間の方が圧倒的に多いような気がするんですけどね。この世の中。「自分に自信がない」「負け犬みたいな人生」誰しも一度くらいは、そんな弱音を吐くことだってあるじゃないですか?だからこそ「誰にでもイングリッドになりえる」という、その「きっかけ」というが、ツールがSNSなのだ_____という、ココへ来てやっと「恐怖」が来るわけなのです。彼女はSNSによって「人生を狂わされた女」でもあり、SNSに「命を救われた女」でもあるのです。これがねぇ・・・またなんともSNSっていうのが「厄介」な存在だな〜という笑使い方次第で“毒”にも“クスリ”にもなるという、そして人間と「切っても切れない関係」にまで浸透しきってしまっている____という春風亭“怖さ”ですよね……







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