ウィズアウト・リモース(2021)
- ラーチャえだまめ

- 2021年5月9日
- 読了時間: 6分

【原題】Tom Clancy's Without Remorse
【監督】ステファノ・ソリマ
【出演】マイケル・B・ジョーダン ジェイミー・ベル ジョディ・ターナー=スミスほか
【あらすじ】
元アメリカ海軍特殊部隊の精鋭兵士、ジョン・クラークは妊娠中の妻を殺されてしまう。妻を殺害した犯人を必死で追う中、彼は国家が事件に関わっていることを知る。そして、国家の陰謀を暴いていく。
【感想】

『アルハラかよ』
ステイホームステイホーム♫こえーを揃えー♫み・ん・な・で楽しくいざーステイホーム……どーもどーも眠れぬ姫の七人の子ぶたのラーチャえだまめです。そんあワケで(どんなワケだよ)本日も早速ですがコチラの映画を拝見させて頂きました
【ウィズアウト・リモース】…!!!ネトフリだけでは飽き足らず今度はアマプラにも手を伸ばしてしまいましたAmazonオリジナル特別な存在なのd……アマゾンスタジオから配信されているコチラの新作映画、いやーちょっと面白そうだったので拝見させて頂いたのですが

皆さん“「トム・クランシー」シリーズ”というのをご存知でしょうか??聞いたことあるよーという方も多いかもしれません軍事犯罪陰謀サスペンスものと呼んだらいいのか(えらい物騒な)アメリカの小説家トム・クランシーが執筆した犯罪小説の総評といいますか、アマプラでドラマ化もされた「ジャック・ライアン」シリーズをはじめ、「レッド・オクトーバーを追え」「いま、そこにある危機」「パトリオット・ゲーム」「トータル・フィアース」……などなど恐ろしいくらいこれまで何度も彼の小説が実写映像化されている日本で言う所の池井戸潤か東野圭吾的な言ったとことでしょうかー??私も映画版を何作か見たことがありまして、何の気なしに見たらクレジットで「お、これもトム・クランシーなのか」みたいな発見?最近でもクリス・パイン主演で「エージェント・ライアン」っていうタイトルで映画化されたりしてますし。ちなみに映画版はハリソン・フォード主演の2作を除き原作とは違ってシリーズものとしてではなく何故か“単作”として作られているので何作目から見ても問題NOTHING&ボンド映画みたく毎回主人公“ジャック・ライアン”を演じる俳優も変わるというちょっと分かりづらい感じにはなっているのですが……
あとは「レインボーシックス」とかゲーム化もされてて日本ではソッチの方がむしろ有名かもしれませんねー。そんな「トム・クランシー」シリーズの一つ「容赦なく」という原作を映画化した実写化最新作「ウィズアウト・リモース」。主演は容赦ないパンチングと肉体美でリング上のみならずワカンダにも圧倒的存在感を放っていたマイケル・B・ジョーダン!!今作では制作にも名を連ねる気合の入れようであります。監督は鬼才ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のヒット作の続編を任されるという大役にも滅気ずにベニチオ・デル・トロとジョシュ・ブローリンのおっさんずラブで2作目も見事ヒットに導いたイタリア出身のステファノ・ソリマ。そして脚本は同じく前作でステファノ監督とタッグを組んだテイラー・シェリダン……
というミリタリーアクションはなかなか期待しちゃっていいのではー??と思いつつ鑑賞したわけでありますが_____

「パニッシャー」好きにはたまらない
テクノスリラーものとしても充分楽しめるのですがソレ以上に?妻子を殺され復讐に燃える一兵卒が暗躍する格上の存在に牙を向く「ポーンがキングに逆襲する」“NEWアンチヒーロー”爆誕シリーズ第一弾として??全国のパニッシングしたくてウズウズウズベキスタンな方には大変スカッとジャパンできるかもしれない映画、だったんですねー。
■開始数分で“悲劇の主人公”のいっちょあがり?&冷静さと豪快さを兼ね備えた魅力

アメリカ海軍特殊部隊上級兵曹長ぉーーー!!!ハァハァハァ……のマイケル・B・ジョーダン演じるジョン・ケリーはある日シリアで拘束されたCIA工作員を救出する任務についていた!!任務を指揮するのはCIA局員のジェイミー・ベル演じるロバート・リター……っておーい岩野郎じゃねえかー!!え、てことはあろうことかココにきて二代目ヒューマン・トーチと二代目ザ・シングによる“ファンタスティック・ツー”が再び結成されてしまったとかたぶん誰も期待していないだろう敵のアジトに突撃するも“シリア兵だと思ったらロシア兵だった”とかアイスコーヒーとアイスフロートくらい違ったけど敵だからとりあえずバキュン!!敵を制圧し無事人質も救出しめでたしめでたし〜で帰還したケリー。その後除隊したケリーは新しい命を身ごもる愛する妻パムとホームパーティに参加しながら「除隊したらどうすんだーい?」「民間の警備会社で働くことにするかなーそこは待遇がよくって稼げるんだよアッハッハッハー」なんて呑気なことを言ったその晩

NOOOOOOOOOO!!!!
謎の武装集団の襲撃に遇い愛するパムとその子を失ってしまう…!!!いやーOPから駆け足すり足忍び足〜なテンポいい運びで早々にして悲劇の主人公に降格させられてしまうケリー!!一体誰が病院に運んだんだか自身も重症を負うも時が経ち徐々に回復の兆しをみせ始める。しかしマインドの傷はいつまでも回復することはおろか家族を殺めた謎の武装集団への内に秘めた“復讐心”だけは日に日に倍増していき……「ブラックパンサー」でも脳筋と知的を兼ね備えたカリスマ的ボスキャラを好演したジョーダンでありますが、本作でもこのジョン・ケリーというキャラクターがですね、なんとも陰と陽を兼ね備えたキャラクターといいましょうか
元特殊部隊兵士として敵を前にしても冷静沈着に計画を進めてウラで暗躍するかと思ったらターゲットの乗った乗用車に油ブッかけてそのままライターで豪快にドボン!!そして自らも乗車し炎の宿敵でもないヤツ相手に

炎の尋問!!!!
ア〜チィ〜チィ〜ア〜チィ〜!!どころでの騒ぎではないこの時に「手段を選ばない」冷静さと豪快さ?二面性を持つジョン・ケリーのかっこよさですよ。刑務所に収容された後の暴れっぷりなんかも見ていて「キレたら何するかわっかんねぇーぞ」的なまさに“狂犬”のような強さと怖さを秘めている感じとかもうさ、ドクロTが似合ってしゃあない……これには上官のガイ・ピアースも手に負えないから仕方なくヒロミ仮釈放GOして新チームに加入させるハメに…。
■「国の英雄(ヒーロー)」から「復讐に燃える男(アンチ”ヒーロー)」に変わる瞬間
そんな強いけども結構バテバテのギリギリの闘いをする超人じゃない所?この生々しさがまたいいんですよねー。しかし序盤の彼はまだアンチヒーローっぽさはまだそこまでないと言いますか、お国(アメリカ)の為に戦う英雄、「ヒーロー」的イメージが強いのです

…ところがですよ。私が一番胸アツだな〜と感じたシーンですが中盤ジョン率いる部隊が本来“交戦してはならない現地警察”相手に「オレは重罪人だから出来る__。」と言って部隊を逃がす為に外交問題もぶっ飛ばしたった一人で現地警察相手に銃を乱射!!と同時に流れるテーマ曲!!!うぉ〜!!!これこそ「アンチヒーロー」爆誕の瞬間!!いやぁ〜痺れたねぇ〜!!仲間の為には悪にも染まる……非常に魅力の詰まった男ですよジョン・ケリーってヤツわぁ〜!!!
ほかにも“敵だと思っていた奴が実は味方だった”パティーンにニヤッとしてしまったり“黒幕がめちゃ分かりやすい”という所こそなんでんかんでん……ではありますが王道路線のサスペンス映画として?見やすい仕様ではあります。エンドクレジット後にも映像があり早くも続編を意識してなのか?「ファンタスティック・フォー」ならぬ「レインボーシックス」の名が……これはゲーマーの皆さんも今後の展開に目が離せないかもしれませんねー?




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