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ウェス・クレイヴン's カースド(2005)


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【原題】Cursed

【監督】ウェス・クレイヴン

【出演】クリスティーナ・リッチ ジェシー・アイゼンバーグ ジョシュア・ジャクソンほか

【あらすじ】

満月の夜、獣のような何かに噛まれたキャリアウーマンのエリー(クリスティーナ・リッチ)とサエない弟のジミー(ジェシー・アイゼンバーグ)。その日以来、セクシーでエネルギッシュに変貌し、そのうえ血の匂いに惹かれるようになった彼らは、自分たちが“野獣の呪い(カースド)”にかかってしまったのだと知る。(Yahoo!映画より)






【感想】
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『(注)手から糸は出ません』





どーもどーも先日駅の階段からコケそうになったおばさんを見て何故か自分もそのあとコケそうになりましたラーチャえだまめです。いやー本日はそんなまさに“呪い(カースド)”の類に無惨にも巻き込まれてしまった若者たちの満月の空の下で巻き起こる悲劇をご紹介したいのですが



【ウェス・クレイヴン’sカースド】…!!!監督はご存知ジョニーデップが記憶から消し去りたいであろう悪夢「エルム街の悪夢」そして来年のお正月映画として第5弾が公開される「スクリーム」等人気ホラーシリーズの生みの親、ウェス・クレイヴン。ホラー界の堺マチャアキでもあるクレイヴン監督でありますが、この人の作る映画で正直「怖いと思ったことがない」。個人的にはデビュー作「鮮血の美学」の狂人も怖いと言うより「ムカつく」という感情の方が勝ってしまいました、ていうか“ウェス・クレイヴン’s〜”ってタイトル単純にダサくね?


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カースド?呪い?この映画は知らなくて特に何も調べずに拝見させて頂いたのですが、いやーフタを開けてびっくりですよ“超安っぽいドB級感アリストテレス”。まぁ“呪い”なんてタイトルつけてる時点で斬新だな〜とは思いませんでしたが。あいやいやそんなB級映画に昭和の天才子役クリスティーナ・リッチが?キャスティングされているのはまだ想像出来たとしてまだフェイスブック作る前のジェシー・アイゼンバーグ?のダブルキャストという(あと「ジュラシックワールド」「ハロウィン」のジュディ・グリアもいるよ!)いやーこの2人でB級映画やるなんてまた豪華な(……byゾンビ)いやークリスティーナ・リッチもまだこの頃は20代かそこらで若いですね。反対にジェシー・アイゼンバーグは……今と全然変わってないやんけ。いや逆に今でも若すぎるってことか?いやだってこれ結構前の作品でしょ?昭和何年とかの作品っぽい





















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へ、平成じゃねえかッ!!!!













あ、スミマセン冒頭からいきなり「ネタバレ」の類に触れてしまっ……いやジャケットの「ハウリング」っぽい爪痕&裏ジャケのなんとなくな雰囲気で今作が紛れもない「人狼」映画であるということは?これはもうはじめに承知していてもいいのではないでしょうか??人狼映画と言うとユニバーサルの古典的モンスターで近々リー・ワネル×ライアン・ゴズリングコンビでリヴートが予定されている元祖「オオカミ男」から80年代に入ると「ハウリング」や「狼男アメリカン」といった「変身ッ!!!」に全集中した“特殊メイクすごいですね映画”として特撮ヲタの登竜門的立ち位置さえある、そんな人狼映画を時代のわりにエラくCGがリアル(毛並みの質感とか)だなーとか思ったらまさかマギカ2005年という平成ど真ん中の時代だったという?ウェス・クレイヴン監督はどう調理してくれたのか??…といいますとそんな当時のNEWジェネレーション世代など微塵も取り入れる気のない全体的に80年代テイストフルスロットルで作っている昔っからやってる中華屋のオムライスでも食っとけ!!といった感じでしょうか??



要は“古臭い”ってことですよね(言っちゃった)一部シーンにケツノアナより丸わかりな“着ぐるみ”は一歩見せ方間違えればくまモンだし演出もなんか妙に時代を感じる?しかしそれは1941年版のオリジンをリスペクトしているから、ということは劇中オリジンで使われた小道具が出てくるシーンでなんとなくわかりますし、そういった古臭い演出が好きな方には良いのではないでしょうか?それに古臭い演出でも“テンポが非常に良い”おかげでわりと最後までダレるスキがない、編集とかそのへんの技術は高いと思いました。


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LAはサンタモニカビーチにある遊園地のある晩に横浜中華街の占いよりは当たりそうな手相占い師より「死」宣言をされてしまう若い女の運転する車とハリウッドで広告代理店?で働くクリスティーナ・リッチ演じるエリーと高校生でひ弱なジェシー・アイゼンバーグ演じる弟のジミーが乗った車がデヴィット・リンチもビックリなマルホランドドライブで衝突事故を起こします。女の乗った車はそのまま崖から転落。エリーとジミーは偶然目の前に飛び込んできた大きな獣のような生き物を避けようとしてぶつかったとか言い訳がましいけどホンマの話を証明する上でも転落した車から女を救出しようと試みるのですが



その大きな獣に女は襲われそのまま連れ去られ、エリーとジミーも軽症を負います____とここまできてオオカミ並に嗅覚の鋭い方はあのジャック・ニコルソンも苦しめられた獣=獣人による“カースド”の一連の流れをご存知のはず。そうこの姉弟もまた“宿命”を背負わされし者だったのですッ!!



ただ本作はこの姉弟が「どうやったらこの獣人の“カースド”から逃れられるのか」その方法を模索するという、姉弟揃って満月の夜に獣人化してハリウッドの街を大暴れ…ではない所がミソかもしれません。姉弟とは別に巷で次から次へと人を襲いまくる、もう一体の獣人の“正体”とは一体??というミステリー要素もあります。まぁこれに関しては意外な展開といいますか、ニール・マーシャルの「ドッグソルジャー」がオオカミの大渋滞ならこの「カースド」は“だいたいオオカミ”という…??まさか飼い犬までオオカミ化するとはね。ただイヌがオオカミになってもああはならないと思うぞ!?オオカミとイヌって似てるけど種族は違うのね。あと杭じゃないけど銀に弱い??ドラキュラ映画以外で「くっそこれステンレスじゃんかよおおー!!!」とダマサれた大賞できるのは知りませんでした。


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ホラー映画ですが血みどろなシーンはほとんどございません。何故??ちなみに私はアマプラで見たのですが、本作には“無修正”バージョンが存在し、ニコニコ動画でアップされてました。そちらの方は反対にかなりゴア描写がキツめで絶対こっちの方がクレイヴン的でしょ!!と思ってしまいましたねー。修正版がいかに編集されているかが垣間見れます。



最後までかるーいノリで見て下さい。眉間にシワよせて真剣に見るタイプの映画ではまずございませんので、設定の細かい所などは気にするなそれワカチコワカチコであります。


















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好みも逆さになりましたってか?







ジェシー・アイゼンバーグがそのまま勢いでコスチュームを着だすんじゃないかと思ってしまうサム・ライミが蜘蛛人間を撮ったらスーパーヒーロー映画になったけどクレイヴンが狼人間を撮ったらスーパーヒーローまでは突き抜けなかった感。あんまりホラーしてないし、いっそのことヒーローものっぽく人狼同士でガンガンアクションとかやってアクションものに振り切った方がネタ的にも面白くなったかも?しれませんねぇ。

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