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ガルヴェストン(2018)


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【原題】Galveston

【監督】メラリー・ロラン

【出演】ベン・フォスター エル・ファニング リリ・ラインハートほか

【あらすじ】

裏社会に生きるロイ(ベン・フォスター)は自分が末期ガンで余命わずかなことを知る。その夜ボスの指令で向かった先で何者かに襲われ組織に裏切られたことを悟った彼は、相手を撃ち殺してその場に捕らわれていた少女(エル・ファニング)を連れて逃げる。行く当てもなく体を売っていたという彼女はロッキーと名乗り、二人は果てのない逃避行に出る。(Yahoo!映画より)






感想<ネタバレなし>



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『あのさ、“セカンドオピニオン”って知ってる…?』







どーもどーも先日朝ランしようと家を飛び出したものの開始5秒で足がつり即帰宅しました、ラーチャえだまめでございます。今日紹介する映画はー?



互いに不器用で、ガタガタになった「人生」という名の、先の見えない“ロード”を走る二人の男女の「逃避行」……【ガルヴェストン】!!



いやー、もうすぐ都内の公開が終わっちゃうということで1日筋トレしただけで使えねえこの太ももを引きずりながら観に行きましたよ!!ベン・フォスター&エル・ファニング扮するキズだらけのマインドを持った男女が、ひょんな事から出会い、追っ手から逃げつづけるロードムービーみたいな感じのイメージを持っていたら


















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キズだらけのマインドを持った男女が、ひょんな事から出会い、追っ手から逃げつづけるロードムービーでした







後半以外は実に「アルアル」な展開過ぎる展開で、真新しいものはほとんどないに等しい……え、じゃあ駄目なのこの映画?いいえいいえOhイリエ、そーでもなくて














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主演二人の演技がまあ素晴らしい






なんともキャストに救われた感もアリストテレスな気も致しますがまぁいいんですわ!!ベン・フォスター……小学生でもないのに背中に天使の羽生やしてた頃が懐かしい。もう気づけば40のオッサンの役ですか……しかも医者から「余命宣告」までされて。そりゃ基本タバコ吸ってるか酒飲んでるシーンしかないのだからそんな生活してりゃあ病気だってなりますよ!!フレッシュさの微塵もないこれまで色んな「ワル」な事を一通りやってきて、人生の目標もなく、ただくたばるのを待っているだけみたいな、そんな哀愁漂う姿を見事に演じております。



最近まぁ〜色んな所でお目かけするエル・ファニングも、19歳の売春婦の役を相変わらずウマすぎる(そして肌白すぎる)演技力で見事に“なりきって”いて、いやなんかもう、その、、、毎回この人泣いてね?(笑)泣きの演技とか感情的になる瞬間とか、ホントにウマいよな…。


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タイトルの「ガルヴェストン」って、テキサス州にある島内都市の地名なんですね。そのガルヴェストンを舞台に「逃亡のガルヴェストン」という小説を映画化。監督は….…め、メラニー・ロラン!?「イングオリアス・バスターズ」「複製された男」等、数々の映画に出演しているフランスの女優さんでありますが、へぇ〜この人監督業もやられてたんですね〜。しかも短編合わせると結構……やってたのね(笑)まだ現役バリバリなのに……エリザベス・バンクスといい、神は二物を与えたもう女優ですねッ!!



はじめはぎこちない2人が、徐々にマインドを通わせていって……ベン・フォスター演じるロイは、根は“本当は優男”感?、、、、否!よくよく考えりゃあ「お前ちょっと都合ケインヨスギだろッ!!」っていうなかなか調子のいいヤツなのは認めます(笑)それでも“どこか憎めない”部分があって、それはエル・ファニング演じるロッキーを“大切に想うキモチ”が、自分不器用ですから!?な態度に見え隠れするからであって、“他人から見たらサイテー”でもロッキーから見れば、彼は“ヒーロー”であり“よき理解者”であり、そして“恋人”のような存在だったに他ならない。。。。



ちなみにクレジットに載っている脚本家“ジム・ハメット”さんは実在しない人物であります。原作者の方が脚本をロラン監督にめちゃくちゃにされたと言ってクレジットに脚本家として載るのを断った結果、このようなカタチになったんだとか。現在でも“アラン・スミシー”みたいなコトってフツーにやるのね……(笑)





感想<ネタバレあり>




冒頭にも書いたとおり、“中盤”までの展開は、こう言っちゃあなんですがまさしく「ロードムービーの鉄板」といいますか、口数の少ないマインドを閉ざしたヒットマンと、売春婦で明るく振る舞うも、彼女もまたどこかマインドに傷を負ってる設定とか、それで男が一回“裏切る”とかwそれでもだんだん互いに惹かれ合っていって、なんだかイイ感じの雰囲気→誘拐とか奴さん空気読みすぎでしょ!?(笑)


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余命わずかで自分を愛してくれる者も、頼れる者もいないっていう“喪失感”。辛いですねー。酔った勢いで“元カノ”に会いに行って“ホンネ”をぶちまけても受け入れられず、、、、でもいるじゃない。“今の自分”を「シュキ♥」と想ってくれている人が…!!しかも自分より二回りも年齢の違うのに、自分と同じく夢や希望を失ってしまっている“か弱き”存在が…!!?



女よ!!そちはまだ若い!!若いのだ!?(老けすぎだろ!笑)まだ19じゃろう!?その年齢ならばマネーさえあればもう一回学校だって行ける!!そうすれば夜な夜な売春婦として暮らす必要なんてない!!“真っ当な暮らし”を送れる!!“送らせる事が出来る”!!ワシには…ワシにはもう何も、この命だって“全て失う”身。そんなワシが……彼女の為に……彼女の“ミライ”の為に……何かしてやれるかもしr










その結果


死ぬ死ぬ詐欺←ロイ

死亡←ロッキー






…なんて救われないのだぁあ!?てゆーかロイお前「ちゃんと主治医の話は最後まで聞こうぜ!?(笑)」今からお前の家乗り込んでやっからなぁあああ!!ガッシャーン!!受話器なんて放り投げてないで“セカンドオピニオン”って知ってるー!?これでお前の下半身機能不全はただのいんp


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ただね、たとえ彼の勘違いだったにしろ、これでもしロイ自身が「死」に直面していなかったら?……それでもロイはロッキーを「救おう」としただろうか…?



それとあともう一つ、ロイがロッキーを救わなければ、、、、、もしかしたらロッキーは死なずに済んだ可能性もありますよね。う〜んいずれにしろ救われなさそうなのが悲しい。ロッキー生存ルート、、、、こりゃあバタフライエフェクトするしかない



原作未読なのでどこまで脚本家の言う“めちゃくちゃにされた”部分なのか判断出来ないのですが、、、、「それから20年後__。(ナレーション)」還暦まで生きることに成功したロイが、ハリケーン接近中の最中、かつて訪れたカルヴァストン(って元カノとも来てたのかよ!!笑)に行くシーンあるじゃないですか。そこで20年後のロッキーの“娘”と話すシーンね。あそこがちょっと演出があまりに単調過ぎるというか、ただの二人の会話シーンになっちゃっている気がしたのです。あの「本当の事実を伝える…。」但しハリケーンが来る前に一人で帰れっていうシーン。あそこで映画が終わってくれた方が歯切れがいいっていうか、その“伝えるべき事実”は、我々視聴者はもう既に把握しているワケですし、改めて見せる必要はないワケで___娘がそれを聞いて涙を流すのをわざわざ見せなくても、そこはもう話の流れ的に自ずとなんとなくそうなるコトは理解出来ますし…。その伝えるシーンだけバッサリカットして、そのままあのロッキーの後ろ姿の回想シーンとかの方が、なんかスッキリするような気がしてそこだけ気になってしまいました。。。。






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