キラーズ・セッション(2019)
- ラーチャえだまめ

- 2019年7月14日
- 読了時間: 5分
更新日:2019年7月30日

【原題】Killers Anonymous
【監督】マーティン・オーウェン
【出演】ゲイリー・オールドマン ジェシカ・アルバ トミー・フラナガンほか
【あらすじ】
グループセッションの「キラー・アノニマス」は、殺人依存症の者たちが新たな凶行に走るのを抑えるため、それぞれの体験や衝動に駆られる苦しみを共有していた。セッションが開かれた夜、上院議員とその暗殺者が殺害された事件に参加者の誰かが関与しているのではないかという疑いが浮上する。お互いに警戒し合う中、参加者たちの秘密が明らかになる。(Yahoo映画より)
【感想(ネタバレなし)】

『ちょっと“クレイジー”な「裏切りのサーカス」はいかが?』
どーもどーも、中学校まで手裏剣の事を“てうらけん”と読んでいましたラーチャえだまめです。さぁさぁ皆さん!!大変おまんたせ致しました

“カリコレ2019”!!!!
がついに開催されましたでございますよ!?いやーヒュートラの“未体験ゾーン〜”に次ぐ新宿シネマカリテさんによる毎年厳選された未公開作品(または復刻版)を上映するMOVIEっ子必見の夢の祭典!!今年は一体どんな“ゲテとの遭遇”が待ち受けているのか期待半分冷や汗半分……私ヒジョーに楽しみにしておりました。そして本日はそんな至極のラインナップから選ばせて頂いたコチラの作品!ゲイリー・オールドマン主演【キラーズ・セッション】!!をご紹介したいのですが
いやーもう初回から想像の斜め45度の遥か彼方の銀河系に吹き飛ばす大変オッタマゲーな“クレイジー”な作品を引いてしまいました事をここにお詫び申し上げm
こーれーはなかなか“面白い”作品でしたねー!否、本作は是非とも“NO情報”で観ていただきたい!!ゆえに詳しいことはもう喋りません!!イヤだ!!でも喋る!!(笑)否否!!ネタバレは避けまくって魅力をお話しますと皆さん

“自助グループ”はご存知ですか?
共通の悩みや心の病を抱えた者同士が集まり、互いの本心を打ち明け助け合う集団……最大の特徴はカウンセラーと違い“医師がいない”こと。日本ではまだそこまで浸透していないものの海外では割と珍しくない、よく映画とかで観たこともあるのではないでしょうか。
本作はそんな“訳あり自助グループ”内で展開される“新感覚スタイリッシュスリラー”なのでございます。もうOPから凄い!!いやーなんでしょう、あまりに“予想外”なOPから始まる事で我々はこう思うんですね「コイツは“先が読めねぇ”映画だな。」と__。
エグザクトリぃぃぃい!!!その後も“物語”は展開されるものの、その“状況”は淡々と描かれそれら“状況”の“横の繋がり”が全く見えてこない!!これがなかなか良かったですねー!!!

「謎の自助グループ」×「新顔」×「傍観者」×「上院議員暗殺のニュース」
これら4つの要素が、一体“どう繋がっていくのか”。主演は名バイブレイヤー、なんか最近ちょっとジョン・ファブローっぽいゲイリー・オールドマンと何かとポールダンスに目がないジェシカ・アルバ。ジェシカ・アルバ嬢、お久しブリーフに拝見致しました。いやー変わらぬ美貌、長渕スタイルなのがちょっと気になりましたが。その他「ポケモン」のスキ・ウォーターハウスにトミー・フラナガン等キャストは結構多く、自助グループの参加者たちの“過去”が語られる事で、それぞれの“個性”がジワジワ出て参ります。そして演出、特にカメラワーク!!コレがまた面白くって、ほぼ“ワンシチュエーション”なのに退屈にさせない工夫が良かったですねー
二転三転する“衝撃のラスト”。人によっては“笑撃”のラストかもしれませんね(笑)脚本がよー練られておりますわ!!まさに「ちょっと“クレイジー”な「裏切りのサーカス」のような、“殺人の宴”は必見です(笑)
【感想(ネタバレ)】
“元犯罪者”を更生させる自助グループかと思ったら次世代の殺し屋のテスト会場だった、というなんともクレイジーなお話でございましたよねー今後はロシアが裏で統括しますとかいうぶっ飛び具合(笑)まぁ、あの新顔の女性と通気口から覗いていた少女は繋がっているんかなー、とは思って観ておりましたが。“選ばれし殺し屋”になる条件って“子供も殺せるか”と“ミスは絶対しないこと”の2つしかないんですかww
にしてもまさかOPでジェシカ・アルバが死んじゃう、ていうこの“意外性”よね。彼女のファンにはヒジョーに勿体無い使い方ではありましたが、バーでのゲイリー・オールドマンとの“会話劇”はなかなか笑わせて頂きました。そこにコミック風のアニメーション……からの今度はスパイ風のタイトル。あれで私は完全に“先読み禁物”な映画だな、と思いましたねー。

監督は「バーチャルウォーズ」とかいうB級SFのマーティン・オーウェン。ちなみに覗いていた少女役のイザベル・アレンは前作にも出演しているようで。あのサイコパスな医者のキャラが結構ツボったなー。まぁあまりイイ活躍はしないのだけれども(笑)なんか本作の雰囲気といい演出といいドリュー・ゴタード監督の「ホテル・エルロワイヤル」になんとなく似ているな〜と思いましたね。豪華なキャスト使っての“群像劇”とか得意そうだな〜という印象……というか次回作もそんな映画が見たい(笑)
クライマックスの“殺人の宴”のシーンでやたら雑なグロ描写……クレイジー感を出すためにやったのでしょうか、まぁあの安っぽさも本作に至ってはポップで逆に良かったかもしれませんね。ゲイリー・オールドマンが結局最後まで自助グループとは一切絡まずにただの“覗き魔”なのがちょっと残念でしたね。彼は殺し屋育成プログラムのリーダー的な立ち位置なのでしょうか。途中スキ・ウォーターハウスとの“電話のシーン”が面白かったですねー、彼女は結局何してたんだよwwこれはなかなか“拾い物”だと思いますねッ!!




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