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サクッとレビューその15「N号棟」


『深読みしすぎて一周回って◯◯◯オチ?』

 
【サクッとレビュー(ネタバレなし)】



どーもどーも昔団地住みに憧れていたラーチャえだまめです。高度成長期の象徴と言える「団地」。それも今や人口減少と住民の高齢化に伴い空き家が相次ぎ“廃墟”となるケースも珍しくない。廃墟となれば当然湧いて出るのが……“話題作り”のためにカメラを回し不法侵入も厭わない無謀なる不届き者……。本日はそんな調子にのったとある大学生たちが“某廃墟団地”に足を踏み入れた結果とんでもクライシスな“現象”に襲われるJホラー



【N号棟】…!!!はじめに言わせて下さい「イワンコッチャナイ。」すべてが“自己責任”の一言で片付いてしまうわけでありますがそれではあまりにも短いレビューになってしまう故もう少し書かせて下さい20XX年!!大学生3人組が?ホラー映画の製作と題して今は誰も住んでいない“はず”の廃墟団地に潜入!!しかしそこで目にしたのはいるはずのいない“住民”が…?しかも何故か皆白装束で幸せそうにニコニコしながら近寄ってきて“気持ちが悪いくらいゴリゴリ親切”対応&広場で謎の踊り&石原軍団も度肝を抜く皆心を一つに“TAKIAGE”&夜は“外出厳禁”












オラさ“ホルガ団地”に来ちまっただ!?





…そう来るか!?今流行りの“明るい天国かと思ったら明るい地獄の最果て”だった某映画に出てきそうな宗教系ホラー!?いやでも流石にここ日本ですし…?近所普通に車走ってるし……??早くもJホラーにこれまた新しい風が吹いたと思ったら微風だったかもしれないまず言っていいですか



主人公、“人をイラつかせる天才か?”どんだけ周りに迷惑かけてんだよこの子……ちなみにネットで本作を検索すると「主人公 うざい」とヒットしてしまうアリババ。勝手に危ない橋を渡る自己中女と、その女の元カレ、その元カレが今カノも連れてきて、その今カノは突然狂い出すし(カレシが元カノも呼んできたらそりゃ狂い出すか)3人のうち誰とも個人的に共感出来ませんでした。彼らの思考回路が終始ずっと「?」だったことだけがずっと不快。逆に言えば不快なのはそれくらいで、確かに日本でそこまでイカれた「とんでも団地コミュニティ」は流石に現実味はないけれど、「死後の世界」とか「霊」の捉え方、その2つを“未知なる恐怖”として、ただ怖がらせるのではなくて意味を含ませる所とか“描写”とか黒沢清映画リスペクト?色々似ているなと思ったり。そして宗教ものっぽさもありつつ、ちゃんと「心霊」の軸からはズレてない、というのもJホラーの期待に答えてはいるというか。



ちなみにこの映画のモデルとなった“事象”が2000年前後に岐阜県富加町で起きた「幽霊団地騒動」……知ってます?当時ワイドショーでも取り沙汰されるくらい有名な怪奇現象だった…らしい。詳しくは「富加町のポルターガイスト」で検索すると出てきます。本作のENDロールには当時の新聞記事や雑誌で取り上げられた記事などが映像で映し出され“マジもん”度を演出。まぁ……真相のほどはわかりませんけどね?(早口)



中盤までは理解が追いついていたのにクライマックスで突然の思考停止…??実は「難解系」映画だったというオチ。あとはアナタのご想像にお任せしますスタイルってか…??そういえばポスターに「これは夢か、幻か、現実か、それとも……」って書いてあったけど……しかしそこまで考察をコッチに求めるか?気になってネットで調べてみたら「メチャクチャ深読みした考察サイト」をいくつか見つけました。いやーはっきり言って「そこまで崩した見方しないといけないの?」が正直な感想。もはや原型止めてないじゃん…??まぁ本作がメチャクチャ面白かったと感じた方は、そのような製作の裏側まで思考を広げてさらに楽しむもよし、そこまで思考を走らせるには先に言った魅力のないキャラクター、他にも脚本のアラや新鮮味のないホラー描写等が目立ち作品に“ハマりにくい”要素が邪魔して、例えばですけど「ハイハイ夢オチね!!」くらいの単純思考に走る者の気持ちもまたよくわかる……そんな映画。

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