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サラブレッド(2017)


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【原題】Thoroughbreds

【監督】コリー・フィンリー

【出演】アニャ・テイラー=ジョイ オリヴィア・クック アントン・イェルチンほか

【あらすじ】

幼なじみのアマンダ(オリヴィア・クック)とリリー(アニャ・テイラー=ジョイ)は、久々に再会する。個性が強すぎて周囲から孤立しているアマンダと、名門校に通い上流階級の暮らしを送るリリーだったが、リリーが抑圧的な継父を嫌っていることがわかり、親しくなっていく。やがて二人はドラッグの売人ティム(アントン・イェルチン)に、リリーの継父の殺害を依頼する。(Yahoo!映画より)





【感想(ネタバレなし)】

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『生脚の比率=作品のクオリティ』





どーもどーも我が家の家系図を見ても変態がいません私は一体誰のサラブレッドなのでしょうかラーチャえだまめです。今日は渋谷シネクイントさんの「樽出し生映画祭」という1回限定上映の作品を観て参りました。なーに1回限定と言っても少し待てば普通に一般上映されるものなので焦る必要はないのです。だがしかし、私にはなんとしてでも早く観に行かなくてはならない理由が

















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アニャ・テイラー=ジョイの生脚が拝めr、







「スプリット」で遭遇した変態が3人に増量して帰ってきた「ミスターガラス」でお馴染み絶世の魔女ことアニャ・テイラー=ジョイ!!×「レディプレ」のヒロイン役が新しいオリヴィア・クック!!!共演とかこれは観に行くっきゃないだろおおおおおおおお!!!?……と言うわけで2人の生脚が拝めただけでも大満z、あいや小栗の今旬過ぎる2人が主演の映画【サラブレッド】!!いやーこれまたなんと言ったらいいのか














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非常に“エレガント”カシマシかつ“摩訶不思議”アドベンチャー







映画だった、んですね〜。でも殺人は全然チャ〜ラ〜♫ヘッチャラ〜♫にはいかないようで……。



大豪邸にやってきたオリヴィア演じるアマンダ。不思議そーに家の中を見回り続けるとそこにやって来るのがアニャ演じるリリー。もうこのツーショットだけでもサイコーなんでありますよ!!


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リリーは大豪邸の娘にふさわしい洗礼された“THEお嬢様”、ホワイトニングな育ちの良さを象徴するかの如く全身ブランド物に統一された「白」コーデ!!対するアマンダはちょっとやそっとどころではない“ちょっとアタマが危ない系”女子でダークな存在でもあるゆえ革ジャンにヨレヨレシャツの「黒」コーデという対称的白黒スタイル!!まさに二人のイメージカラーであるこの白黒コーデという服装の対比にも実は注目してみると面白いのであります……そう物語と共にこの2人の“色”が変わってくるのです。特に一見完璧に見えるリリー、しかし実は“オフホワイト”な一面を徐々に見せ始めるのであります。。。。。



リリーは継父の存在が憎くてたまらなくなり、アマンダと手を組み継父の“暗殺”を企てようとするのです!そこへ彼女たちが“殺しの依頼”をする人物が____



あ、アントン・イェルチン!?やっぱりそーだアントン・イェルチンじゃあないですか!!いやーまだ彼の新作が拝めるというこの喜びよ!!本作の撮影終了後のわずか11日後に亡くなったイェルチン。今作が遺作となってしまいました、いやー未だに彼がもうこの世にいないとは到底思えません……まさに彼はスクリーンで永遠に生き続けていると感じますね!でまた今回のイェルチン演じる小心者のドラッグディーラーがなかなか面白くってリリーとアマンダから主導権を握ろうとして結果握られる残念な野郎なのです(笑)「銃は1丁しかねえよ!!ランボーじゃねえんだよ!!!」


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ちなみにあともう一人ノンクレジットですが意外な人物を発見!!「ヘレディタリー」「ジュマンジ」の“イケメンのムロツヨシ”ことアレックス・ウルフがほんの一瞬チョイ役で登場していました!あの“ホクロ”ですぐにわかると思います(笑)



全体的に静かーーーなシーンが多くて周りの小さな音でもかなり気になりますので劇場向きの映画ではありませんが、非常にアーティスティックな作風で先に言った色の対比、そして題名にもある“サラブレッド(Thoroughbreds)”の意味にも注目してみるとより物語がわかると思います。えーよってつまりは















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なかなか“よく考えなければワケワカメ”映画






なんですね〜。







【感想(ネタバレ)】





一番謎なのがやっぱりあのラストよね…。アマンダに100%濡衣を着させ自分は悠々自適に何キャンパスライフ送ろうとしてんじゃボケぇーーー!!!ってなりません?(笑)ラストのリリーの姿は完全に“真っ黒”、OPの姿とはまるで違います。これで本当に良かったのか?ラストにリリーの残虐さが浮き彫りになったと同時に、全身“真っ白”の服で刑務所に送られたアマンダはそんなリリーを恨むこともなく、いやむしろリリーの計画を完全に承知し「これがアタシの生きる道」とでも言いたいような?今の自分の立場を、もう走れなくなって用済みと化した為に殺したかつて飼育していた馬に例えて映画は終わります。


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“サラブレッド”という意味にはもちろん馬の品種という意味と血筋のよい、優れた、育ちのよい、と言った意味があります。アマンダの部屋が映るシーンでそこには壁中に馬術で獲得したのでしょうか数々のトロフィーが飾ってありましたよね?そこから察するにアマンダはかつて優秀な乗馬の選手か何かだったのでしょう。でも何かが原因で引退した。そこから彼女は“抜け殻”のような存在になってしまったのではないでしょうか。(リリーがアマンダ宅を訪れた際、何もない茂みをずっと眺めながら突っ立っていたり)そこへ同じく優秀かつ一流企業のインターンシップ(のちにこれは嘘だと判明)に通い、将来的にまだまだ可能性のあるリリーに出会い、同じシンパシーを感じつつ彼女の将来の可能性を“邪魔する存在”である継父を殺害するしかない、その為には自分が犠牲になるしかない、そう思ったのではないでしょうか。アマンダのその純粋な心が、真っ白な刑務所の服で表しているんじゃないか、と私は推測しました。



そー考えると2人の関係性、小さい頃からずっと友達だったんだよね?これもまた究極の友情と言ったらいいのか……いやでも本当の“友情”と呼べるのかこれ?私はどうしてもリリーが、いやココへ来て「ウィッチ」で魔女化したアニャの本性が現れたかのようn…!!!否!!アニャ・テイラー=ジョイとオリヴィア・クックを“愛でる映画”としては120%大成功しているのでどーでもいっか!?(笑)









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