ザ・スイッチ(2020)
- ラーチャえだまめ

- 2021年4月11日
- 読了時間: 8分

【原題】Freaky
【監督】クリストファー・B・ランドン
【出演】ヴィンス・ヴォーン キャスリン・ニュートン ケイティ・フィナーランほか
【あらすじ】
さえない毎日を送る地味な女子高生ミリー(キャスリン・ニュートン)は、指名手配中の連続殺人鬼ブッチャー(ヴィンス・ヴォーン)に襲われ鋭利な凶器で突き刺されてしまう。やがて彼女が意識を取り戻すと、なんと中年男のブッチャーと体が入れ替わっていた。24時間以内に入れ替わりを解かないと一生元の姿に戻れなくなるミリーは、自分の体を取り戻すため、女子高生姿で大量殺人を企てるブッチャーに立ち向かう。(Yahoo!映画より)
【感想】

『お、丁度こんなところに急速冷凍庫が……』
どーもどーも自己紹介で学歴載せたがる人はただマウントとりたいだけだと思いますラーチャえだまめです。早速ですが本日はこんな映画を拝見させて頂きました
【ザ・スイッチ】!!!いやーようやく公開ですね?日々劇場にスネ毛なく通うMOVIEファンの方には「おんやぁ?」といつの間にか公開したのかどうかさえ掴めなかった方もおるやもしれません??今年1月15日に公開予定だったものの公開直前で緊急事態宣言により直前でですよ!?公開延期となったしまったまたなんとタイミングの悪いことか!!しかしそれから3ヶ月の延期を経て先週金曜日にようやく公開され……ついでにその日はボジョレーも泣いて喜ぶ“レイトショー解禁”の日でもありました「おめでとう。」……ざぁーんこくな
そんな訳で私も先週“金曜日”に劇場に足を運んだ訳でありますが……奇しくもその日は“9日の金曜日”……あらヤダ普通のプレミアムフライデーじゃないのよぉ!?…ハハ〜ン?突然ですが皆さん「殺人鬼」と言われて誰を想像するでしょう!?マスクを被った大男?爪の長いハットを被ったナイトメア?チェーンソー持った……そんな血気盛んなティーンズも泣いて逃げ出す“殺人鬼”とごくごくフツーの「ピッチ・パーフェクト2」が好きで只今大絶賛片思い中の?高校イケてないグループ専属代表JKが!?何の因果か「中身が入れ替わってしまう」という!?あれついこの前最終回を迎えた日曜劇場ですか?いやいや総理大臣と息子が入れ替わった「◯◯王」!?いえいえ舘ひろしとJKガッキーが入れ替わる……もう覚えてねえよ!!ワリとよくある「入れ替わり系」の最新作それが「ザ・スイッチ」…!!いやーもうずっと前から気になっていたんですよ。何故かって?

霊体験を疑似体験出来る「パラノーマル」な活動白書の脚本家&5作目で監督も果たした根っからのホラーっ子でありながら自身の名を一躍世間に轟かせた日本でも公開当初話題になりました金髪の織田信成もいるよ?(ウソです)「ハッピー・デス・デイ」シリーズを手掛けたクリストファー・B・ランドン監督の最新作、、、、、と言えばご存知の方ならば聞き捨てならない案件ではないでしょうか!?あの世界のスピルバーグならCMで「セカイ、サイキョウヲ、オットトトゲマ〜ス。」と言うかもしれない世界人肉加工食品工場こと“ブラム・ハウス”が手掛ける異色の?ホラーコメディーとしてドドンと一気に続編まで連続公開までされてしまったあの「ハッピー・デス・デイ」のランドン監督なら?これまたコメディ色の強くてしかも捻りの効いた作品であろうと?予告編からもズババンと伝わってくる「ザ・スイッチ」!!それでは一体どんな映画なのでしょうかー?
■ホラー映画あるあるネタ炸裂!&男女の入れ替わりはまさに“天国”と“地獄”??
いやーこれまた前作に引き続き非常に楽しませて貰いました、あいや「非常に軽い」これはポップコーンMOVIEとして?日々刺激を求める若者たちにも是非ともオヌヌメしたい!?そんな映画かもしれません。
とは言いながらOPで夜風に吹かれながら「若者がプロムで殺人鬼にキルされるのは「ハメ外すな」って意味」と早速若者がご丁寧にご説明した後“有言実行”されてしまいました……そう前作「ハッピー・デス・デイ」でもワンサカ登場してくれた「ホラー映画あるある言いたい〜♫」が、前作よりパワーアップして??コレでもかと注ぎ込まれているのですッ!!架空の小さな街で語り継がれる…ん?マスクを被った大柄の殺人鬼…んん?が13日の金曜日……ておーい!!もう金曜日ばかりは許してやってくれよぉー!!!扉の外から飛び出すナイフで「あ゛あ゛あ゛ーー!!!」は「シャイニング」のパ◯リですか?最近流行りのLBGT要素すらもはや「お決まり」と化した数々の「あるあるネタ」に観ていながら「ああ〜あるある」とご自身の中で思う存分ツッコんじゃって下さい!!本作はそんなクドいくらいにホラー愛に満ち溢れた映画なんでございます!!もうそれだけでも“ネタ”として面白いでしょう??

殺人鬼「ブッチャー」を演じるのはこれまで数々のコメディ映画に出演、2008年にフォーブス誌による「コストパフォーマンスの良い俳優」の1位に選ばれたという喜んでいいのかわからない「Vフォー・ヴェンデッタ」以来のVV俳優ヴィンス・ヴォーン。思い返せば結構色んな映画にご出演している人ですが日本ではあまり名前を聞きませんねぇ……。殺人鬼のワリには意外と小綺麗な顔立ちのブッチャーは長年無差別殺人を繰り返しては何故か捕まらずにいる“生きる怪物”で神出鬼没なうえ常人離れした怪力を持つ……ちなみに“入れ替わる前”までは無口です
そんな体臭臭い殺人鬼が偶然見つけたらしい凶器の“不思議な短剣”に刺された途端彼とカラダが入れ替わってしまう不遇JKのミリーを演じるのはポケモンゲットだイェイイェイイェイイェェ〜のキャスリン・ニュートン。ランドン監督とは「パラノーマル4」からの知り合いでしょうか内気な性格で学校ではイジメられ進学の夢があるものの呑んべえな母の世話をする必要性も感じずにはいられず悩めるティーン時代を生きる若者であります。殺人鬼とJK、いやオッサンと娘……ニコラスケイジとジョントラボルタよりも「差」がアリストテレスすぎる2人の肉体が一夜にして逆転。逆転したらまず最初にやる“お互いのブツを触る”これまた鉄板ネタはまだまだアツアツでジュ〜?
コメディ俳優のヴィンス・ヴォーンの方はもう面白いのなんのって走り方や声のトーン、口調に指の使い方(どこ見てんだよ)に至るまで“JK”になりきっております。男女の入れ替わりものって何故か男になった女の方がリアクション的に面白いんですよね。いい年こいたオッサ……殺人鬼がワーキャー言いながら肉体だけは怪物なんでちょっと人を突いただけでポーンと軽く吹き飛ばしてしまう怪力を身にまとっちゃうわけですから……

反対にミリーの方はと言いますと、コチラはギラッと目つきが変わり包丁持ちながら今にも人をキル……しちゃいそうな危ねえ娘と化してしまう……でも肉体はティーンの娘だから“とにかく弱い”。この設定が意外と面白かったですね。お二人とも互いを演じ分けるのに苦労したんじゃないでしょうか、中身は同一人物のはずなのに“しおらしい”性格のミリーがブッチャーに入れ替わった途端にピーチクパーチク喋りまくったり、反対に服装に疎いはずのブッチャーの方がミリーよりスタイリッシュコーデを決めてしまう“違和感”はあるものの演技の“使い分け”はよく出来ていたと思います。ミリーの姿になったブッチャーがポリ公を騙すため「キャー!!あの人殺人鬼です〜!!!」とブッチャーの姿したミリーを指差す女子っぽい悲鳴をあげているのが何度も言うようですが殺人鬼……おいお前さては楽しんでるな?
■ちょっぴり感動エピソード&だけど意外とグロい??
前作「ハッピー・デス・デイ」ではホラー映画なのに人によっては全然怖くない、それどころか“タイムループ”ものとして非常に良く練られた脚本といいますか、後半からすっかりバックにトゥザフューチャーしちゃってる気分にさせてくれる予測できない展開が面白かったのですが、今作ではラストにおっとなる場面はあるものの、これもなんのサガだがわかりませんが入れ替わり系ってだいたいハッピーエンドが多いじゃないですか?最後は元に戻ってちゃんちゃん……今作もその例外にあらずな、24時間以内に元の元凶となった短剣で再び“血の儀式”をしないと永遠に入れ替わったままになってしまう!?というタイムリミット内でどうするのか?……というお話ですがハラハラ感もなく最後までユルユルペースでそのまま……先の読める展開と言う意味では少しシナリオ的な捻りが欲しかったなーという印象です。てかたったの24時間しかないならブッチャーも1日だけ殺しをやめて逃亡しちゃえばええやん……とは口が避けても言えない

ただちょっぴりボノも泣いたかもしれない感動エピソードでお涙頂戴映画でもあった「ハッピー・デス・デイ 2U」にあったような「感動エピソード」が実は最新作の今作にも含まれているんですよね〜♫ミリーの周りにいる友達や恋人がブッチャーの姿をしたミリーだと気づくのですが、それって見た目ではわからないミリーの「本当の姿」を知っているからなんですよね。本当にマインドが通じ合っているからこそ見た目が違えど本人であるとわかる。それって地味にステキな事じゃあないですかい?また家族ではない他人のカラダに入ったことでミリーが母親の本当の胸の内を知る機会とかも出てきて……そんな笑いありちょっぴり感動ありのホラー映画……としては非常にお座敷は低い。と個人的には思っているのですが……。
ただ全然怖くも“グロく”もなかった前作のPG12から一転、今作では若干刺激強め……いや「普通にグロい」PG15に引き上げられたのがね、全然ユニバーサルデザインじゃないというかちょっと万人にオヌヌメしたいけど出来ないようなもどかしさが……まぁグロいって言っても主に“部位破壊”が中心ですからそんな大したk…




コメント