シャザム!(2019)
- ラーチャえだまめ

- 2019年5月7日
- 読了時間: 6分

【原題】Shazam!
【監督】デビッド・F・サンドバーグ
【出演】ザカリー・リーバイ アッシャー・エンジェル マーク・ストロングほか
【あらすじ】
思春期を迎えたビリーは、魔術師にヒーローの才能を見いだされ、世界の救世主に選ばれる。「シャザム!」という言葉を唱えると、S=ソロモンの知力、H=ヘラクレスの強さ、A=アトラスのスタミナなど六つのパワーを持つ筋骨隆々のヒーローに変身する。だが、ビリー(ザカリー・リーヴァイ)の心は少年のままだった。(Yahoo!映画より)
【感想】

『不良が仲良く観覧車←ジンとウォッカを連想した人(笑)』
オレは14歳ビリー・バットン!!
同じ里親で義兄弟のフレディが学校の下校中、黒ずくめの車に乗った不良の陰険なイジメを受けるのを目撃した!!イジメの仲裁に入り不良に追われる身になっていたオレは・・・・背後から近づいてくる“無賃乗車”の文字に気が付かなかった!!
その後オレはなんやかんやあって老けメイクのジェイモン・フンスーに「名前を言え」と言われその通りにしたら・・・・

カラダが大きくなってしまっていた!!!!
大きくなっても頭脳は中2!!!
迷宮だらけの思春期ヒーロー!!!
【シャザム!】!!!
どーもどーも先日人生初友人の結婚式に一人で出席しましたラーチャえだまめでございます。いやー朝起きたら「令和婚」だの「令和妊婦」だの「令和初日の出」だの令和令和令和……ちなみに我がChromeノートではまだ“れいわ”で一発変換されません未だ“平成”が名残惜しいのか?いやいや別に元号が変わっただけで別に何も……1日って言ったらアレでしょ

映画の日だよ!!
そう!!今日は映画が1100円で見れる日!!金欠の強い味方!!「映画の日」!!…というわけで見て参りました“ヒーローもの2本”いやーマジで疲れました。2本とも2時間超えってなんだよ!!今日はその一つ目____はい皆さんご一緒に。さんっっっはい

シャザーーーーム!!!!!!
き、キマッターーーーーー!!!!(・∀・)【シャザム!】いやーCMから“よくあるコメディヒーローもの”かと軽いノリでチケットの門を叩いた所これがまたまたどーしてメチャクチャ面白い!!!いやーこんなに面白いとは全くもって思っておりませんでしたよ、というより

想像以上に“完成度”がタカーーーーイ!!!!
コレなのですよ!!本作はマーベルの対抗馬ことDCコミック原作のヒーローものでありますが、ホントに全体的に“よく出来ている”(アバウトかよ!!笑)脚本がですねーかなりよく出来ていると思うのでありますよ!!話の流れ、掴み、“バランス”バッチシ!!う〜んこれに私は唸ってしまいましたねぇ〜!!
物語は幼い頃に母親と逸れ“孤児”となった少年ビリーが、いじめっ子達から逃げた電車の中で突如“怪異”に巻き込まれ……「シャザーム」!!と叫ぶと筋肉モリモリの“オッサン”に大変身……というトム・ハンクスがマントして手からビーム撃ったらこんな感じ?演じるのは日本ではあまり馴染みのない?ザッカリー・リーヴァイ。馴染みないって言ったけどこの人「マイティ・ソー/ダークワールド」であの“タダノブ・アサダ”も加わった“ヘッポコ3銃士”こと「ウォーリアーズ・スリー」の一人を金髪サラサラヘアーで演じていたかと思いきや塔の上の田村麻呂映画こと「塔の上のラプンツェル」でフリンの声をやっていたり実は意外と馴染みがありまくっていたという事実に気づかれた方も多いのではないでしょうか??ちなみに今年の「未体験ゾーン2019」で上映された爆笑サイコホラー「Z Bull ゼット・ブル」では指切らなくても針千本ならぬ“えんぴつ千本”で処刑するサイコパス上司を熱演しております故、興味のある方はそちらもオヌヌメしますww

ストーリーのバックグラウンドに見え隠れする幾つもの要素がてんこ盛りで、一つ目は「少年からヒーローへ」ホント変身ホヤホヤのヒーローなりたての頃は見た目がただでっかくなっただけで、超人的なパワーを安易にもてあそぶだけでなく、“保護者”のフリして学校を抜け出したり買えなかったビールを買って飲んでみたり入れなかった“大人の遊び場”に潜入したり・・・子供ながらに夢見たくだらない“大人になったらやってみたい10のこと”に利用する、ヒーローの威厳とかそんなものマジでどーでもいい“大きな男の子”っぷり全開という、子供の心情をとことんよく理解してるな〜と思いましたねッ!しかしそこから“守るもの”が生まれ、見掛け倒しのコスプレ野郎から徐々に“本物のヒーロー”として成長していく姿が素晴らしい!!
過去にも「グリーンランタン」でドラゴンボールの腐ったベジータみたいなヴィランを演じたマーク・ストロング。今回はしっかりと生身でヴィランを演じております。彼もただパッと都合よく出てくるようなヴィランではなく、むしろ彼の生い立ちから描いていて、そしてまたどこか“共感”出来てしまうヴィランなんですよねー。社会で虐げられてきた者たちの「孤独感」もテーマもその一つ。彼もまたビリーと同じく「社会から虐げられてきた」存在……というか片脚が不自由なフレディやその仲間たちも実はみんなそうなんですよね。様々な理由で「孤児」となった子供たち。ただ、圧倒的な魔術のパワーを独り占めして世界に復讐しようとするのか、はたまたそのパワーを“共有”して世界を守ろうとするのか、そこが違うだけなのですが

3つ目のテーマは「友情」&「家族愛」!!フレディの机に皆座ってシャザムとなったビリーが学校に来るシーンは不覚にもちょっぽりウルッと来てしまいましたよ!これぞ「友情」!!!………からのお、お前かよ!!笑ビリーが“本当の家族”を見つける物語でもあり、さらにはヒーローは必ずしも“一人じゃない”誰もがヒーローになれる“素質”があるんだよ!!というメッセージも込められていると思います!!本作はこれら全ての要素を全て作品にまんべんなくぶち込み、まさにスーパーヒーロー級にヘビィな欲張り大作なのであります!!
さらに思いっきりDCの他のヒーローに“媚び売りまくった”随所に散りばめられた「コメディ」要素がありつつ、「ライト・オフ」「アナベル」とこれまでホラー映画を得意としていたデイビット・F・サンドバーグ監督の“ホラー”としての演出も何故か黒光りした

「“コメディ”なんだけど演出がちょっと“ホラーっぽい”」
地味におぞましいクリーチャーが若干小さなお子さんには天敵かも??急におっかなビックリ的演出も入った、いやーしかしこれもしかしたらサンドバーク監督“最高傑作”かもしれませんよコレ?正直そこまで期待していなかった監督さんだったのですが(おいおい)大物監督になる可能性大アリストテレスかもしれません!!ところでどっこい本作の制作指揮には、あの“世界のロック様”ことドウェイン・ジョンソンが参加しているのをご存知でしょうか??彼は本作とは別に「シャザム」で有名なヴィラン“ブラック・アダム”を演じる計画があるようで、今後ソチラも映画化されれば次回作「シャザム2(仮)」にはもう確実に“登場”、そーなれば次のDCユニバース「ジャスティスリーグ」にも参戦という……これはもう、確定事項なのではないでしょうか…!!?




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