top of page

ジョナサン -ふたつの顔の男-(2018)

更新日:2019年6月30日


ree

【原題】Jonathan

【監督】ビル・オリヴァー

【出演】アンセル・エルゴート パトリシア・クラークソン スキ・ウォーターハウスほか

【あらすじ】

 規則正しい生活をしている内向的な青年のジョナサン(アンセル・エルゴート)には、ジョン(アンセル・エルゴート)という別人格が潜んでいた。彼らは脳に埋め込まれたタイマーを用いて午前7時と午後7時に人格を切り替え、お互いが体験できなかった12時間内の出来事を知ることができるようにビデオテープにメッセージを残し合っていた。このスタイルを貫くことで問題なく済んでいたが、ある女性と出会ったことで、その生活にほころびが生まれる。(Yahoo!映画より)



【感想】



ree

『“PM”エルゴートが病むと“AM”エルゴートは大変です』








どーもどーも、昨晩前歯が全部抜けた夢を見ましたラーチャえだまめです。今日紹介する映画は___?



“ベイビードライバー”ファンの皆さま………たいへんおまんたせ致しましたあああああ!!ヒットガールと初体験でイチャコラサッサしてる最中に友人が殺されたとかなんとか、もうどーでもいいくらい“ただただ裏山”でしかなかった「クリミナル・タウン」などにも出演、今度は“朝晩”で全く正反対の2つの人格に入れ替わる「THE二重人格」役という新境地に挑む!?キャストほぼ“AMエルゴート×PMエルゴート夢の共演”というつまりそれはつまり95分間“アンセル・エルゴート独占無双”と言っても過言ではない!?【ジョナサン ふたつの顔の男】!!!



……いやー多重人格者のサスペンスものというのはもう結構の数の作品が作られている現状ではありますが、若手注目ランキング(今勝手に作った)で常に上位にいると言ってもいい、スピルバーグの新作「ウエストサイド物語」にも出演するあのアンセル・エルゴートのほぼ“一人芝居”、しかも正反対の人物を一人二役で演じ分ける、これはなかなかエルゴート的にも、そしてファンの方々にもかなーり興味深い作品なのではないでしょうか!?


ree

超の付くほど“ド”真面目で内気な性格のAMエルゴート演じる“ジョナサン”(童貞)と仲間の失恋話にも酒を飲みながら付き合うような優チャラ男“リア充”気質のPMエルゴート演じる“ジョン”という異なる性格を持った“2つの人格”……“Jonathan”の間をとって“John”か………たった一つの真実見抜く見た目は子供、頭脳は大n、この2つの人格は朝7時〜夜7時までがジョナサン、そして夜7時〜朝7時までがジョン、という具合に全く“12時間ごと”に規則的に“入れ替わる”システムのようで(なんか耳の下にある補聴器的な装置で調節?)



毎朝7時ちょうどに目覚め、昨晩ジョンに何があったのかビデオで確認して朝ランして会社行って「私定時じゃないけど帰ります。」して飯食って今日半日何があったかジョンに伝えて、ちょっと早めの夕方3時に就寝して……



という“ルーティーン”を毎日欠かさず行っていたジョナサン。彼らにはある“絶対的なルール”が存在した。「隠し事は絶対にするな。」毎日互いにその日何があったのかを“ビデオレター”形式でカメラに撮って伝え合うこと。互いに“恋人は作らない”こと。とにかく互いに“隠し事”は絶対しないこと____






















ree

←ていう“フリ”です(笑)





ある日ジョンソンは気づいてしまったんですねー。ジョンに“おなごがいる”という衝撃的な事実を___



はぁん!?ワシャまだ童貞やどおおおおお!?ずっと頑なにルール守ってきたんやどおおおおおおおお!?一人だけカノジョと楽しみやがっt、、、、、ふざけんなやあああああああああ!!!!!!と怒り心頭のジョナサン。その後ジョンの事が信用出来なくなったジョナサンは探偵を雇い夜の“自分を偵察して欲しい”という依頼を出す。すると今度はどうだ?





















ree

ジョンついにグレてビデオ拒否(笑)





お、オワタ、、、、コイツ完全に喧嘩売ってきやがった。。。。そーいやカラダだるいと思ったら隠れてバーで酒飲んでいたんだっけ?気づけば別の場所で目が覚めるし?てかオレは、、あいや“もう一人のボク”は夜な夜な














ree

一体“何を”しているんだ___?





まさか夜な夜な隠れてデュエルしてるとかそーじゃn、いやーもう定番っちゃあアルアル展開なのですが自分の知らない間のもう一つの人格が、一体どこで何をしているのか!?というココが次第に大問題に発展していくのであります!!だって自分の知らない所で自分の“カラダ”が何しているのか全くわからないんですよ?怖すぎません?朝起きて顔に殴られたようなアザとかあったらどうしますか!?怖すぎません!?C・ノーランの「メメント」をも彷彿とさせる、後半それがどんどん激しさを増して行くのがなかなか面白いです。



そしてそして、ジョンのカノジョの尾行を始めたジョナサンの姿が完全にベイビー・ドライバーのソレなのは置いといて「ジョンは普段何をしているのか」を当初は調べるはずだったのが、次第にそのジョンのカノジョに“恋しちゃう”ジョナサン。ハイ禁断出ました、考えてみて下さい


















ree

“初体験”の相手が兄貴のカノジョ






ハイここで問題で〜す。このあと兄貴は一体どーするでしょうか〜?





「マッド・タウン」で腕をギィギィギィィィィィィ!!!!されちゃうスキ・ウォーターハウス演じるカノジョもカノジョでまあ欲張りなおなごよね(笑)カノジョ的には“中身”は違えどカラダは愛した男、なわけだし……?カノジョがジョナサンとジョン“どっちを愛していたのか”がちょっと端折れてて気になります。カノジョと出会わなければ二人の絆に亀裂が入る事もなかったろうに……まぁ遅かれ早かれ何かしらの理由で上手くいかなくなる気も致しますが…w



一つ惜しいと思ったのが、2つの人格を演じ分けるエルゴートの演技力をまじまじと拝めると思ったのですが、実際は“ジョナサン目線“で全て物語が進むので、つまりはジョンの出てくるシーンが意外と少ない……というかビデオ画面でしか確認出来ない点がちょっと勿体なかったかな〜、もう少し彼の演技の幅が見たかったな〜という印象はありますが、おそらく“低”のつく程の予算映画でかつそこまで激しい映画にも関わらずアンセル・エルゴートの魅力だけで最後まで見れてしまう映画ではありましたねッ!!







【感想<ネタバレ&解説>】








中盤まで見て思ったのが















ree

「え、ジョナサンだけフツーに可哀想でね…?」





鉄の掟のルールをずっと守り続けて(童貞も守り続けて)プライベートにも“蓋”をし続けて生きたジョナサンとは違い、そのルールを破ったのもジョンからだし、その後急に精神病んじゃって音信不通になってパトリシア・クラークソン演じる半分育てのマザー的ポジションの医者に相談したら完全に“ジョンの肩を持つ”発言されて、はじめはこれまで二人三脚で共に歩んできたジョンが“自分以外の人間”を愛することから生まれたジョンへの“嫉妬心”からカノジョと付き合うようになったとは言え、それをジョンに言うかお前?(笑)お陰様で会社をクビにされて「当然の報いよ!!」と医者にディスられる始末。ジョナサンの方がジョンよりよっぽど“孤独”だと思ったんだけどね……



でも医者の自宅にジョナサンが泊まっていた時に医者から聞かされる話。ジョナサンは昼間だからちゃんと面倒見れたけど、夜のジョンはどうしても面倒を見るには限度があったと……(いやいやなら誰か他に面倒見させろよ!笑)昼と夜で“2人の子供”の世話をしていた頃の医者の苦労話を聞いて


















ree

「ジョンは幼少期から自分より“孤独”だったのか」





とジョナサンはそこで思うわけなのです。カメラの前で見せる彼の姿は、ある意味ジョナサンの知る“本当のジョンではなかった”、ということに気づかされるのです。



そして実は自傷行為などで自分の存在を“消そう”としていたのはジョンだけれども、“消えかけていた”のはジョナサンの方だった。ジョナサンは自分の存在が徐々にジョンに侵食されていくのを知り悲しみます。だって下手な言い方をすれば、ジョンと違いジョナサンのプライベートは徐々に明るくなりかけていた兆しアリストテレスだったわけですし?精神的にもジョンより元気で、だからジョンが自分もろとも自殺しかけるのを必死に止めようとしますよね(高確率でベッドに自分を縛り付ける笑)自分のカラダでもある、このカラダを殺そうとするジョンに「恐怖」さえ覚えます。あそこはかなりサスペンスチックな展開でハラハラしながら見ておりました。




ですがラストは……消え行く自分を受け入れ、最後はジョンに自らの“全てを託す”選択をする


















ree

そしておっちゃんの優しさよ(笑)





唐突に抱きついてくる見ず知らずの青年を何がなんだかわからなくても優しく抱きしめるこの包容力!?カノジョでさえ理解するのに時間かかったのによぉー最後までお付き合いしてくれましたよ!?偉い!!アンタは偉い!!タクシードライバー!!!(笑)



車内からこれまで感じたことのない“太陽の光”を見続けるジョンにフランスだっけ?「きみフランス語わかるの?」ってタクシーのおっさんに言われて終わるあのシーン。ジョナサンもフランス語の勉強してましたよね。あれって、ジョナサン本人の為かもしれないし、それかもしかしたら、ジョナサンはいつかこうなるコトをどこかで思っていたフシも考えられません?ジョンがビデオで夢について言及するシーンを入れたり、そして空港に向かう事からも、ジョンの夢が最終的に叶うかもしれないような、明るい未来が待っているような終わり方です。そこでジョンがフランス語で喋るのか、喋らないのか……。











コメント


bottom of page