セレニティー: 平穏の海(2019)
- ラーチャえだまめ

- 2019年3月14日
- 読了時間: 6分

【原題】Serenity
【監督】スティーヴン・ナイト
【出演】マシュー・マコノヒー アン・ハサウェイ ジェイソン・クラークほか
【あらすじ】
過去を捨て海釣り船の船長をしている男が、突然現れた元妻に、暴力を振るう現夫を殺してほしいと頼まれる。この依頼、受けるべきか断るべきか...。 (ネットフリックス公式サイトより)
【感想】

『何事も度が過ぎるとロクな事はない』byラルフ
どーもどーも、サバ缶値上げで膝が痛いですラーチャえだまめでございます。今日紹介する映画は_?
地球滅亡の危機を救うため5次元世界から戻ってきた我らがマシュー・マコノへぇ〜‼︎今は呑気に南の孤島でマグロッ‼︎釣りに没頭中?【セレニティー: 平穏の海】!!…直訳したら“平穏”2回言ってけどいいのか?コイツは1月アメリカに行った時映画館でやっていたヤツじゃないですかーいやー気になって観ようか迷っていたのですがそれがもうネトフリで日本でも配信されるとはですねーヒジョーにビッくらポンでございます。【セレニティー: 平穏の海】!!ネトフリで同姓同名のSF映画がヒットした方、、、、、、残念!一体何のフリなのでしょうかネトフリだけに?なんつっt…!!
OPからガッツリ「釣りバカ」っぷりを披露して下さいますマシュー・マコノへぇ演じるは青い海に浮かぶ小さな孤島に住む元軍人の今は“釣り人一直線”を駆け抜け中の漁師ベイカー・ディル。年に数回“ヒット”するも未だ釣れずに逃げられていた特大の大マグロ“ジャスティス”を釣り上げることに命を捧げているんですねー。一体何が彼をそこまで駆り立てるのか……お金の為?食料の為?島に寿司屋がないから?……彼は言わば“ゲーム感覚”で大物を釣るのを“生きがい”にする“ハンター”的性癖の持ち主だったんですね!

それにしても49歳とは思えないマコノへぇの“ワイルドなんだへぇ〜?”モモアマンだって泳ぐ時は服着るのに「ちょっと今からコンビニ行ってくる」的なノリで崖から全裸でポーン!!……これぞ“風呂いらずの進化系!?”おかげでずっとビショビショ!!流石にカラダ拭けや!!いい歳こいたオッサンが終始びしょ濡れなのが許されるのは彼だけですね!そんな彼の乗り鉄ならぬ“乗り船”仲間に「キャプテンマーベル」で再び宇宙人を演じるジェイモン・フンスー、謎のセールスマンのメガネに“アルハラ”し放題にユマ・サーマンの代役としてダイアン・レイン演じる“美魔女”と年中ヤリたい放題……スーパーマンのしわくちゃのお母ちゃんの時とは打って分かって“色気”がスゴイ×2
そこへやって来るのが同じく宇宙から金髪の金星人になって帰ってきたアン・ハサウェイ演じるカレン!彼女はディルの“元妻”であり、別れた後長らく会っていなかった女。。。そんな女が“今更YOUは何しにマコノへぇ?”一体何の用だよ!!早くもディルは警戒モード突入。人気のない所で話したいって?とりあえず自分の船に案内して話を聞きながら華麗に魚をササっとさばいてこれでもどうぞ………て食わんのかーい
彼女の言い分はこうである。2029年の未来からやってきた悪役っぽい顔だから案の定悪役のジェイソン・クラーク演じる現夫の“家庭内暴力”に耐えきれず“助けてほしい”、明日夫を“釣りのガイド”の名目で船に乗せ人里離れた海のど真ん中で“海に沈めてほしい”つまりは

「夫を殺してほしい。」
ギョギョギョッ!?そんな“頼み事”受けてたまるか!!いくら大金貰おうが断る!!断固としてそこはキッパリと断るつもりでいたディル。しかし彼女はさらにこう口を開いた。「私のためじゃない。“息子”の為にやって。」そう、ディルとカレンの間に出来た一人の息子。カレンが引き取った後息子も夫の暴力で苦しめられているというのだ___。
未だ“愛する息子”の事が忘れられないディル。「息子を救う為“殺人”を犯すべきか?」“殺人=正義”は成立するか?徐々に彼の中の“葛藤”が始まってしまうのであります。果たして!ディルの下した“決断”とは!?
・・・・ここまで読んで頂いた方、まことにありがとうございましたーそしてコングラチュレーション!!これで皆さんはもう
カンペキに“騙され”ましたーありがとうございましたー!!!!
いやー私まんまと“釣り上げられ”てしまいましたー。コレはまたまた“とんでもクライシスな映画”だった、と見ざる聞かざる言わざるをえません??してやったり!!監督のステーブン・ナイト監督は「蜘蛛の巣を払う女」等多数の作品の脚本を担当、今作でも脚本兼任でまさにこの“先の読めない”展開の生みの親であります。まあ海外での評価は散々だったらしいそんなのアリかよ!?“ホントに映画ってなんでもアリなんだな”と思い知らされる誠に素晴らしい映画でしたねッ!!いやいやもうコレ以上は言えません!!これは是非ともネタバレを見ずにご鑑賞することをオトナ帝国も猛烈に激推しする事でしょう!!(ここから先はネタバレとなります…)
※以下ネタバレ⇣⇣⇣⇣⇣⇣⇣⇣⇣⇣⇣⇣
マコノへぇが殺しのターゲットを船に乗せ海のど真ん中で殺すかどうか迷う“フツー”のサスペンス映画かと思いきや、結果的に「ブラックホール」で“時空を超えすぎてネズミーの許可なしに「シュガー・ラッシュ」の世界に飛び込んじゃった、というC・ノーランもぶっ飛びすぎて映画化しないような内容でしたねー。いやでもまさか“ジャンル”まで飛び越えてしまうとは三途の川もビックリですねッ!!
私はじめ天才息子が島の全ての監視カメラないしはメガネ使ってメガネが息子の目となって父親を監視しているんじゃないかとも思ってたんですよ!そぉしたらまさか真相はそれよりもっとぶっ飛んでいたという、どーりで四六時中びしょ濡れなのに風邪引かないわけだ!笑アン・ハサウェイが金髪なのもピーチ姫でもインスパイアされたのでしょうか??今思えば釣りが自給自足の食料調達でも大物釣ったら賞金になるでもない「遊び=ゲーム」目的だった……という所が壮大な“伏線”だったのでしょうか。
ただですね、一つ気になったのがラスト。ラスト自分の息子との電話のシーンは?
彼が今までどうり釣りをするゲームのキャラクターだったら=少年はいつまでも現実世界から目を背け続ける事になっていた?しかし最終的に彼が釣りのキャラではなく男(=暴力を振るうオヤジ)を殺すキャラになったことで、「オヤジを殺す=現実世界に目を向ける」息子はゲームの世界から勇気を出して現実世界の問題に立ち向かったと……偉いぞ!!よくやった!!…そしてそれをゲームの世界の彼が祝福して……えでもちょっと待って下さい「またゲームを作り変えるよ」ってアレは?まさか「ゲームを作り変える=まだゲーム中毒のまま?」僕も会いに行く……それってつまり、再びゲームの世界でオヤジを飼いならして自分もゲームの世界に入ってしまうってこと?……
なんちゅう救いのない話
しかもアナタの息子さん殺人罪で捕まっちゃってますけど!?コレが本当に「正解」なのだろうか…。そもそも息子の殺人を全面的に“肯定”しちゃってる時点でもう、なんか倫理的にどうなん?っていう……。
コレが殺人じゃなくってもうちょっと「軽い問題」だったら、例えばひきこもりが社会に目を向けて一歩前進する話とかだったら、全然評価変わってくるんですけどね!
そんでもって別にイラク戦争に結びつけなくても……残された家族がみんなトラウマ抱えた末に殺人犯すみたいにしか観えないんですけど(´・ω・`)
……マシュー・マコノへぇ、アン・ハサウェイ、トウモロコシ畑、バン、そしてぶっ飛びすぎなSF、、、、、、、うんこれはやっぱり「インターステラーの全く正統続編ではない続編」ということでイイですよね?




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