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セーラ 少女のめざめ(2014)


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【原題】Starry Eyes

【監督】ケビン・コルシュ、 デニス・ウィドマイヤー

【出演】アレックス・エッソー ノア・セガン アマンダ・フラーほか

【あらすじ】

ハリウッドで生活しながら女優としての成功を目指すセーラ(アレックス・エッソー)は、オーディションに落ち続ける現実を受け入れられず、ライバルたちを心の中で見下すことで平静を保っていた。ある日、オーディションが終わった後に異変が起こり、彼女の体は腐っていく。そしてセーラは血を吐き、髪の毛が抜け、爪もはがれ、ルームメイトも驚くような行動をする。(Yahoo!映画より)





【感想(ネタバレなし)】
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『スカルプD貸そか?』







どーもどーも成人祝に両親から貰った腕時計が最近見つからずあれ〜どこいったのかな〜と探しても見つからずどこかで落としたのかと思っていたら先日会った親父の腕にその時計がありましたラーチャえだまめです。…ということで今日はそんな「まぁ〜たB級もの見よってぇ〜」と舐めていたら思いほのかなかなかの「衝撃作」だった「それでも男ですか軟弱者!」……ハイすいません



【セーラ 少女のめざめ】!!!……なんか途中でタイトルが変わったのか“めざめ”なのか“覚醒”なのか……あれ、どっちもおんなじじゃね?いやー前に劇場公開された時に見ようか迷ったんですけどね〜、まぁタイトルからも分かる通りウーマンさんがこれまた何やらとんでもクライシスなオダギリジョーもびっくりな“超変身”を遂げてしまうというオオカミですか?人魚ですか?いやもうその手の「少女がバケモノになる系」映画は私たーくさん過去にも拝見させて頂きました、そんなワケで正直な話私この映画を“舐めて”かかっていたんですね〜。何やら一人の女性がレストランの厨房から出てまいりました「ようこそセーラです。ポテトはいかが?」


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……なーにポテトみたいな下半身してんだよちくしょおおおおおおお!!!正直「あ、これはハズレだな」そう思っておりました。しかしそこから話は“意外な方向”へ進む……いや“最終的”には想像通りの“B級ヘンゲもの”として着地するのでご安心下さいまし。しかしそこまでの流れといいなんといい

























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実に髪g………救いがない。











全ては「夢をつかみ取りたかった」ただそれだけなのに……



努力が報われない以上の「悲劇」。これは身も心も全て“役”の為に差し出した、ある一人の売れない女優の壮絶な半生の物語である___。


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セーラは未だ日の目を見ない新人アクター。今は同じ俳優仲間とルームシェアしながらレストランのウエイターとして生計を立てている。時間があればどんな役のオーディションにも応募するがいつも落選……役者は売れるまでの下積みが長いって言いますからねーあの唐沢寿明なんて昔仮面ライダーのショッカーやってたんだz……おおーっとセーラさんおもわずムシャムシャが止まらなくなってしまったのかここで突然大事なロングヘアをむしり始めてしまったぁー!!…いやーストレスも相当溜まっていたんでしょうね(byセルジオ越後)しかしそんなセーラにもついに“転機”が訪れるのであります。今日もネットで見つけたとある映画のオーディションに応募するセーラ。その映画のタイトルは「シルバー・スクリーム」。……あからさま過ぎるドB級でも構わない、それでも映画の主演を飾ってみたい!!役者として売れたい!!!その一心だけを胸に会場に向かったセーラさんでありましたが……



まぁ早い話が「夢の為に魂を売る」そんなお話なんですよねー。アナタにはどうしても「叶えたい夢」はありますか?……まぁそんな時アオスミスや滝藤賢一のランプの魔神でも出てくれば話は別ですが「持ってる才能」ってあるじゃないですか?特に芸能界ではそれが顕著に現れるといいますか夢のハリウッドに上京してきたはいいものの鳴かず飛ばずな毎日。ホンネはこんな「社員は皆ファミリーだ。」とか平然と語っちゃうブラックフラグ立ちまくりな社長のいるクソダサ衣装のフーターズモドキな店なんかで働きたくはないし、同じ売れない俳優仲間たちと公園でカネのかからない遊びで盛り上がるヒッピーみたいな生活もホンネはすっごくイヤで毛嫌いしていたセーラ。それゆえ彼らとは少し“壁”を作ってしまっていた。そこへ舞い込んできた“夢の切符”。そう簡単に“逃したくない”それはセーラではなくてもきっと誰でもそう思うはず


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しかしオーディション審査員が見ていたのは実は彼女の“演技”ではなかったのです。彼女の持つ“本質”そのものだったのです。そして彼らはセーラに言いました「本性を開放しろ」と。



と思ったらどこぞのセクハラプロデューサーみたいなおっさんが出でくるわああこれは完全に「セクハラ」ですね。これ2014年の作品みたいですが、個人的に思ったのはハリウッドの“MeToo運動”のある意味“究極形態”のような?このセクハラオヤジがまた腹立つのなんの、とにかくドイヒーな展開が待ち受けているのであります。



…しかしセーラは“諦めきれなかった”。そして事態はセーラが思いも寄らない結末に…??


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後半のセーラの演技たるや否やはっきりいって差が酷い(笑)「スリーデイズ・ボディ」を彷彿とさせる超ヘンゲであります。演じるは「ドクター・スリープ」でちょっとキレイになった“お母さん”を演じたかと思ったらまさかマギカ今年の未体験ゾーン!!で一際異彩を放っていた個人的には次は殺人ソファと戦わせたい「ドローン」で殺人ドローンに追いかけ回されたアレックス・エッソーという女優さん、だったんですねー。いやーいい意味で“今まで売れてこなかった影のある”セーラという女性をうまく演じておりました、そして後半その美貌を全て“役に差し出した”強烈すぎるお姿もよくやったな、という……



本作はリメイク版「ペット・セメタリー」公開記念として公開したのかもしれない監督はケビン・コルシュと デニス・ウィドマイヤーのコンビ。個人的にはその「ペット・セメタリー」のありきたりリメイクよりコチラの方が刺激が強くて好きですねー。内容的はコチラの方がテーマがド直球かつ容赦ない感じで低予算映画ではありますがなかなかよく出来た映画だと思いますねー。










【感想(ネタバレ)】







ヘンゲモノって比較的低予算な作品も多く身体的変化と同時に登場人物の内面的な成長や変化を重ねて描くことが出来る点でも映画では割とよく使われるジャンルの一つですよね。最近の作品だけでも「RAW」では少女の“大学デビュー”と“ヘンゲ”をかけて描いておりましたし(これまで姉妹関係だった2人が妹の大学進学に伴い学園内では先輩後輩の“上下関係”になる“ヘンゲ”も)「ブルーマインド」ではまさに“少女”から“女性”へと成長していく過程を“ヘンゲ”を通して美しくも儚く描いておりました。



そして本作では売れない女優から“永遠のスター”になるという(バケモノになる=永遠の命的な?)しかしそのためには「魂を売らなければならない」という厳しすぎる現実……それは映画界そのものを暗に表しているかのような、そんな気もしてしまいました。


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クライマックスでセーラは闇の声につられ俳優仲間たちを次々と惨殺します。白いパーカ姿のセーラはまさに出演する予定だった映画「シルバー・スクリーム」そのもの……おそらくプロデューサーたちの言う“作品”とはセーラ“そのもの”を指していたのではないでしょうか。ただ“スクリーム”しているのは殺された俳優仲間たちのことではないと思います。心の中で叫んでいたのはセーラの方ですよね。ホントはこんなハズではなかった、ただ彼らの言う通りにしなければ死んでしまうからそうするしかない。はじめはそうだった、しかし「これが本当の姿だ」という彼らの“暗示”が結果的に彼女をそうさせてしまった、というオチ。土から生まれ変わったセイラは完全に別人。ラストで見事憧れの“アッチ”の世界=闇だらけのハリウッド?の住人になることに成功したのでしたメデタシメデタシ……。








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