ティックス(1993)
- ラーチャえだまめ

- 2021年2月3日
- 読了時間: 5分

【原題】Ticks
【監督】トニー・ランデル
【出演】アミ・ドレンツ セス・グリーン アルフォンソ・リベイロほか
【あらすじ】
マリファナ栽培の成長促進剤を浴び、突然変異で巨大化したダニの大群が山中に発生、森林キャンプにやって来た若者たちを襲う。SFパニック。(Yahoo!映画より)
【感想】

『危険なバスケ少年が現れた』
どーもどーもベビースターラーメンを食べると高確率で服の裾の中に落ちて肘ついた時痛い思いをしますラーチャえだまめでございます。早速ではありますが皆さまにとって“大きくなったら困るもの”はなんでしょうか。額のニキビ?膨れ上がった借金?美女に股の上に乗られて膨れ上がっ
本日はそんな日常的に“小さくて良かった〜”と思わずほっともっとしてしまうかもしれない、ある映画を鑑賞させて頂きました

【ティックス】!!!……いやーこれはちょっと今日はマニアック過ぎましたかね〜?昔知り合いから貰ったでぇーぶいでぇーに収録されていた映画なのですがすっかり観るのを忘れておりました、なんてったって日本ではVHSでのみ発売、DVDにすらなっていないネス湖のメッシー見つけるより巷で見つけるのが困難な映画なのに過去に東京ファンタスティック国際映画祭に正式出品されたらしい有名無形文化遺産的な立ち位置のまさに知る人ぞ知る“ティックス”映画の金字塔……
おい調べるなよ……ネットで調べるなよ!!ヤホーで検索しようなんて思うなよおおおおお!!

はいクルリンパ★
キモ!!グロ!!!キショ!!!の三段活用すら軽く飛び越える衝撃!?「ダニ」ですよダニ!!まぁ無類のダニ好きという方はおそらく地球3周して一人見つけるのがやっとかとは思いますがクローゼットの影の支配者、食われるとカイカイカイィ〜!!!そんなダニがなんの因果か“マリフアナ”工場で使用された「ステロイドを浴びて巨大化」繰り返します「ステロイドを浴びて巨大化」……ベン・ジョンソンもなんてこったパンナコッタな巨大昆虫シリーズと言ったらこれまで君の毛嫌いする隣人のスパイダーはじめゴキブリハエヒル蚊ミミズサソリクワガタクマムシ蟻ハチ……とりあえずデカきゃ気色悪いだろ的なノリでディアゴスティーニでも特集出来ないほどにたくさん巨大化されてきたわけですが、まさかダニまで巨大化していたとは…。またどーせそんじゃそこらのB級ネタ全開のパニックモンスター映画かと思っていたらですよ、私あることに気づいてしまったんですねー。あれ、もしかしてこれ

“ダニ”版「グーニーズ」
……自分でも何を言っているのかさっぱりわかりませんしかしツッコミどころ満載の実は“愛すべきダニ映画”なのではないか…
幼い頃に親父に森の中に捨てられたショックから心筋梗塞を患いそれをサマーキャンプで克服しようと模索する一人のメガネ少年がまたしても親父に道端に捨てられてしまいました。演じるは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のラストで顔を出したダックのレギュラー化待ったなしの声優としても活躍するコメディアンでプロデューサー、セス・グリーンさんじゃないですかい。そんな彼の前に早速試練が立ちふさがります

圧倒的強者感
「オレとバスケで勝負して負けたらお終いDEATH!!」とイキりまくりな黒人青年から武藤遊戯もビックリの“闇のシュート対決”の宣戦布告されるもサクッと一発シュートして終わらせたメガネ。2人はやってきた男女数人を乗せたバンに乗り込み森の中のキャンプ場に向かうのでした。しかしそこは既に突然変異したダニたちの巣窟になっていて……
「ダニってこうすると燃えるんだよ」とライターで発火させ笑顔になるメガネに巨大化したダニのタマゴを見つけるなり「これじゃあクローゼットが使えねえな!」…違う違う問題はそこじゃないだろキャンプファイアで危うく小屋ごと燃やそうとするしコイツらマジでイカれるぜ!しかしイカれ具合ならこっちだって負けちゃいねえぜ!!

「“生理的に無理”の最上級クラス」と言っても過言ではないリアルな造形美。グロの骨頂、いやー素晴らしいですねー。CGを一切使わず精巧に作られた“特撮”ならではなヌメッとした“現実的な質感”のキモさたるや否や……こういうキモさはCGでは絶対に表現出来ない。しかも効果音もなかなか良い仕事をしていて巨大なのにすばしっこく地面や天井を猛スピードでカサカサカサカサ……ネッグスピーカーで聴いた時の“不快感”よ!?途中からビデオのノイズと混ざってきてもうずっとイヤぁ〜な音に苦しめられました。しかしまぁよくも悪くもここまでキモい生命体を作ってくれやがりましたねーって製作にブライアン・ユズナの名があって「あっ。」
巨大なら当然「吸う量」だって尋常じゃありません。身体に飛びついて血をチューチュー吸うのは当たり前、しかも吸われた相手は何故かマリフアナと同じ幻覚作用を引き起こすつまり“ラリっちゃう”わけです。さらに「ハムナプトラ」のスカラベばりに人体の中に潜り込むことも出来てしまうこれにはロン・ハワードの実弟クリント・ハワードの顔面もブクブクに膨れ上がって破裂してしまうのも無理ありません

そして終盤にはモンスター映画のど定番「人体を突き破って中から親玉が出てくる」ショッキングなシーンまで見応えたっぷりでやってくれる、だってダニだよ?ダニってそんなクワガタみたいな口してましたっけぇー?(まぁ面白いからいいけど)
そんな目を覆いたくなるようなスプラッターシーン満載なのに意外や意外“あんまり人が死なない”……ことに越したことはないのですが。だいたいサマーキャンプに行ってそこらへんでおっ始める若いヤングなんて彼らには残念ですが“死に要因でしかない”じゃないですかー?そんな連中までも何気に最後まで大健闘して生き残るんですよね。これがちょっとセオリーから外れた、実は若者たちの勇気と冒険のアドベンチャー的側面も描いているのではないかー?
…っていう妄想です




智広さん まあ後半につれどんどんダニからかけ離れた生命体になります笑 虫は基本的に巨大化しちゃダメな部類だと思います…… 次回はゴキブリの巨大化映画を…
典型的なB級映画ですね(笑)
最初観たときはクモかと思いましたが、まさかのダニ...
地球3周して1人いるかいないかくらいの人なら大興奮しそうですね。
グロイモノ好きな人にも良いかも。
しかし、ダニを巨大化してしまうとは恐ろしいですねぇ。ゴキブリの巨大化は、テラフォーマーズで見慣れちゃってるので逆に...という感じですが。