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ディアトロフ・インシデント(2013)


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【原題】Devil's Pass / The Dyatlov Pass Incident

【監督】レニー・ハーリン

【出演】ホリー・ゴス マット・ストーキー ルーク・オルブライトほか

【あらすじ】

旧ソ連時代の1959年。ウラル山脈のディアトロフ峠を、スキーを使用して越えようとした登山グループが遭難する。後にグループ9名全員が遺体となって発見されるが、そのうちの5体は極寒にもかかわらず全裸に近い状態であり、残る4体は舌が失われているなど異様な損傷を受けていた。さらに、身に着けていた衣服からは高濃度の放射能までもが検出された。さまざまな憶測がなされたが、旧ソ連体制の崩壊などで事件は忘れ去られようとしていた。そんな中、5人のアメリカ人学生が事件を調査しようと関係者に取材し……。(Yahoo!映画より)


【感想(ネタバレなし)】
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『コワすぎ!?世界のマル秘Xテープ④「未解決事件編」』





どーもどーもおそらくラーチャえだまめだと思いますコワすぎ!?世界のマル秘Xテープ!!!…お時間がまたしても来てしまいましたぁー、今日ご紹介する“極秘テープ”はぁ〜!!?















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皆さんは「ディアトロフ峠事件」をご存知でしょうか…?1959年、当時のソ連領ウラル山脈北部で起こったスキーのトレッキングで登山中だった男女9名が謎の死を遂げた事件。その後事件のあった場所は一行のリーダー、イーゴリ・ディアトロフの名を取って“ディアトロフ峠”と呼ばれるようになり、幾度となく軍や専門家などによる調査が行われてきたが60年以上たった今現在まで真相は謎に包まれている。。。。


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そのあまりにも不自然過ぎる事件内容から陰謀説、宇宙人誘拐説、イエティ襲撃説などなど…数多のオカルト説が囁かれ小説やゲームなどの題材にされる事も。そんなロシア史上最大級の怪事件を題材にしたドキュメンタリー映画を製作しようとディアトロフ峠にノコノコやってきたアメリ……アメリカ人!!ホンマスッキやなぁ〜!!!!大学生数名がこれまた同じ場所で謎の失踪を遂げ、その後ネット上に突如彼らが撮影したとみられるビデオテープが配信されているのを地元メディアが発見した……!?【ディアトロフ・インシデント】!!!



いやーこの企画の“本命”来ましたよコレ(笑)ずっと前から気になっていて未見でした。オカルトファンには「エリア51」に次いで有名な「ディアトロフ峠事件」。それをネタに“独自解釈”を添えてPOV映画化!!あの長年の謎を映画的にどう調理してくれたのか!?60年越しの去年1月に「ディアトロフ峠事件の再調査」が行われロシア政府は事件の真相は“自然現象”によるものだとするもっともらしい見解を示しましたがそれじゃあ納得いかーん!!という信者の皆さまも製作スタッフを観てビックリドンキーもビックリしすぎてバナナも食えないかもしれない監督が「ダイハード2」「クリフハンガー」の“世界”のレニー・ハーリンという大御所赤z…監督がまさかマギカここへ来てPOV作品に殴り込み!?


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いやーレニー・ハーリンといえば「エルム街の悪夢〜」…えーっと5作目だっけ?(4作目です)ホラー映画出身者ながらその後クリスマスの空港を爆発させたり海賊船を爆発させたり超賢いサメを爆誕させたり悪魔を爆誕させたり色々やりまくった結果「大傑作と大赤字の振り幅がエゲツねえ監督」としてギネスレベル級の異名を持つ(笑)個人的には「カット・スロートアイランド」で見せた「何も考えないでとりあえず爆破」の脳筋具合が好きだったのですが、そんな一度失敗すれば二度と「お前の席ないから」事態にもなり兼ねない(ブライアン・デ・パルマがいい例)過酷なハリウッドを生き抜いてきた歴戦の猛者ともいうべき男が!?新入社員が歓迎会で見せる一芸とも似て非なる新人監督の“登竜門”的作品で埋め尽くされた「POV映画」というお笑い第5世代くらいのニューウェーブにあえて乗ってしまったという!?しかしこれまで数々の作品を携わってきたからココまで感じることが出来る他とは明らかに異なる主観ショットだからって関係ねえ画面を包み込む














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程よい安心感(笑)







【感想(ネタバレ)】






物語の一連の流れはそこら辺に転がるPOV映画とさほど変わらないのに??起・承・転・結はっきりさせる“手際の良さ”。さらにさらに「ディアトロフ峠事件」の謎を追求していったらこれまた世界的有名な怪事件「フィラデルフィア事件」(詳細は劇中語られるので割愛)と“融合”させてしまうという!?この2つの異なる事件を“独自解釈”でイコールにしてしまうという暴れっぷりもさることながらさらにさらにそこから「タイムループ」&「デジャブ」もののSF鉄板ネタに加え「異型のバケモノ」まで登場させてくる欲張り過ぎだよおおおー!!いやいやここまでネタをブチ込んでくれるとは思いませんでしたね…フゥ


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59年の失踪事件で遺体発見者の一人が「遺体は9人ではなく11人だった」と語る、その残り2名は実は未来から時空を超えてワープしてきたスローターハウス5とスクービードゥーの話がなかなか噛み合わない目の前で取材中の大学生本人だった、という衝撃的事実。さらに施設の中に閉じ込められていた謎のバケモノたちも変わり果てた己自身だった……というこのオチの作り込みよ(笑)劇中何度も「宇宙人説」が話題にあがっていたのも異型のバケモノと化した大学生たちを観た当時のソ連兵が「宇宙人」だと誤認した可能性を示唆していたかもしれない!?POV映画って「で、結局なんだったんだよ!?」となって終わるパターンあるじゃないですか?本作は“オチ”までしっかりと見せてくれるおかげで観終わったあとスゥーっとモヤモヤを吹き飛ばしたような、開放感がありますよね!



手ブレ等の“ストレス”もPOVの中ではかなり落ち着いた演出に留まっていて、バケモノがCG過ぎる点など惜しい所はございますが、特典映像でもわかる実際に過酷な北極圏の山で撮影された登山シーンのリアルさや、実験施設内の作り込みなどおそらく制作費もそこそこかけられる長年映画を撮り続けてきたレニー・ハーリン監督だからこその“手慣れ感”は流石だな〜と思いましたね!!








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