ハッピー・デス・デイ 2U(2019)
- ラーチャえだまめ

- 2019年7月26日
- 読了時間: 5分

【原題】Happy Death Day 2U
【監督】クリストファー・ランドン
【出演】ジェシカ・ローテ イズラエル・ブルサード ファイ・ブほか
【あらすじ】
誕生日の繰り返しから抜け出して翌日を迎えたツリーは、恋人のカーターと充実した生活を送ろうとしていた。しかし、今度はカーターのルームメイトのライアンがタイムループに巻き込まれ、謎の殺人鬼に狙われてしまう。やがて、すべての原因が、ある研究に関係していることに気づいた3人だったが、そこで再びツリーの身にもタイムループが起こり、またしても誕生日の朝に戻ってしまう。ところが、そこは元の世界と微妙に異なったパラレルワールドで……。
【感想(ネタバレなし)】

『マーティ・マクフライなら2回タイムスリップでクリアしそうだねッ!!』
昨晩「ストレンジャーシングス」をついに完走して今“ストレンジャー・ロス”がスゴイですラーチャえだまめですッ!!結局一度たりとも“ヌード・イズ・キル”してくれなかったSF映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」の“B級ホラー版”と言っても過言ではないかもしれないアメリカで大ヒットを記録、気になる日本公開が待っても待っても訪れずおいおいまさか“永遠の2017年”を我々は“ループ”してしまったのか!?と忘れかけていた頃合いを見計らったかのように「3年」経ってようやく日本上陸した【ハッピー・デス・デイ】……それから数週間後、続けざまに公開された続編【ハッピー・デス・デイ 2U】!!!…“U2”ではございません!!2Uでございます!!いやー前作が思った以上に面白くって、エンドロール後に間髪入れずに続編のCM流されちゃった日にゃあ“これは2も観なくては!!”という衝動に駆られちゃうよねー。
前作で永遠に誕生日が来て“永遠に殺人鬼にキルされる”を繰り返す内にすっかり“ヒューマン的に浄化されたビ◯チ”大学生ツリー。最後はきちんと“真犯人”と決着をつけて母親の死後疎遠だった父親とは仲直り出来たし何度も何度も同じセリフを言わせ続けてきた気になるボーイとも恋仲になれたしこれにてメデタシメデタシ……“のはずだった”

今度は「おいメ◯豚……」のセリフを何度も何度も言わされていた茶髪のアジア野郎が!?あろうことかツリーと同じ“ループ病”を発病して!?今度は仲間を救うために!?金曜だったら良かったのにとジェイソンも嫉妬するまたしても「月曜日の惨劇」を繰り返すハメになってしまうってんだからああああああ!?
いやー前回も私言いましたが前作同様今回もまたしても“いかにも”なポスターで宣伝されておりますが「全然怖くない」&血みどろな演出一切ナシ、というホラーが苦手な方にもヒジョーにオヌヌメ出来る、前作はまだ不気味なマスクを被った殺人鬼から逃れる為に主人公が悪戦苦闘する「ループ系B級ホラーMOVIE」という位置づけでありましたが

もはや“ホラー”じゃねぇし(笑)
えー前作でツリーの身に起こった“ループ現象”というのが実はツリーのいる大学内の研究施設の実験による影響であったことが判明&「おいメ◯豚…」発言のバカそうなアイツが実はエメット・ブラウン博士をも凌駕する天才大学生で彼が作成した“タイムマシン”が引き起こしたものだった、という“ループ系ホラー”から完全に“ループ系SF”へと壮大に化けてしまったんですねー!!もはや殺人鬼などハッピーセットの“オマケ”と化し、中盤以降は完全に存在すら“忘れ去られ”気づけば「ひらめいた!」の時のBGMが完全にアラン・シルベストリのあの映画のあれな時点で

いつになったらデロリアン来んだよおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!
と錯覚すら起こしてしまう!?しかし!!シリーズが続いてもまた“同じ事の繰り返し”というループ系MOVIEの運命からある意味逃れることに成功しているのではないか!?
ツリー演じる「ララランド」の緑の人!!(笑)今作の“キレ芸”がもはやお家芸のジェシカ・ローテ含む前作のキャストは全員続投!!病院の警備員すら続投!!全く同じキャストでお贈りする、今度のツリーはもう殺人鬼に殺されません!!自ら“死にに行きます!!(笑)”そして“元の次元”ともう一つの“別次元”の選択で揺れ動く彼女の姿が描かれるのであります!!もはや殺人鬼とか出してる場合じゃねえ“心温まるヒューマンドラマ”をやっちゃっているんですねー!!
【感想(ネタバレ)】
ほほぉ、今度は“別次元”と来ましたか……。いやーしかし相変わらず全体的に軽いノリで“悲劇感ゼロ”というまるでホラーらしくない(いやだからもうホラーじゃない笑)「テメエ……また月曜日ループさせやがったなあああああああああ!!!!」と前作の頑張りを全てムダにされたツリーのもはや顔芸(笑)ツリーがまたしても飛ばされた“もう一つの月曜日”では、恋人のカーターはクセが強すぎる友人のダニエルと恋仲で前作で真犯人だったロリは完全に善人でそして最大の違いは“母親生存ルート”であった、ということ___。
ダニエルにカーターを奪われてしまけどはじめはそれでも失った母親が生きている次元に留まることを決めたツリー。でもそこへ“かつての恋人”であったカーターから言われたコトバ。いやーなかなかイイこと言ってるんだよね

一度失った事を認めたら、それがその人にとっての“現実”である
“現実に戻る”とは?運命が変わり母親と一緒に写った、けど“自分の知らない”自分の写真。母親と過ごした“過去”が存在しない自分。これは“本当の自分”か?あの時母親を失い悲しんでいた頃の自分は?「“愛してる”と、その人を失った時はじめてそのコトバの重さを知った」と語るツリーの母親を“失ったから出来た自分”が“本当の自分”なのではないか。深いですねぇ〜。ラストにもう一度母親に“別れ”を告げるシーンがなんとも良かったですね〜。あと元の次元ではもう死んでいるロリに対してもちゃんと別れを告げる、またしても一人のギャルの成長物語として良く出来ていると思いましたねッ!!

新キャラも巻き込んでの“学部長VS学生”の戦いが完全にメインになってしまっておりますが(笑)今作でも“ギャグセン”は健全で、空からスカイダイビングで中指立てながら恋人たちの目の前で死ぬという空前絶後の嫌がらせ(笑)やら、“嫌われキャラ”のダニエルが後半何故か協力して盲目のフリをする好感度爆アガリな展開しかりお遊び要素も健在でしたねー。そんでもってどっかの海外ドラマ並にどんどんスケールアップしそうな“3”を思わせるENDロール後の映像(今度はダニエルが主役か??)も大変気になる所ではございますが残念ながら今作が興行的にそこまで振るわず続編の制作は未定……個人的には“シャークネード”的にバズる気がするんだけどな〜(笑)




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