バイオハザード: ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(2021)
- ラーチャえだまめ
- 2022年2月8日
- 読了時間: 8分

【原題】Resident Evil:Welcome to Raccoon City
【監督】ヨハネス・ロバーツ
【出演】 カヤ・スコデラリオ ロビー・アメル ハナ・ジョン=カーメンほか
【あらすじ】
アメリカ中西部にあるラクーンシティ郊外には、かつて製薬会社アンブレラ社の工場が存在したが、今はもうそのほとんどが移転していた。この町の施設で育ったクレア(カヤ・スコデラーリオ)は、アンブレラ社が秘密裏に行っていた研究開発についてのメッセージを受け取る。彼女は真相を突き止めるべく、ラクーン市警の特殊部隊に所属する兄(ロビー・アメル)のクリスを訪ねる。(Yahoo!映画より)
【感想】

『とりあえず困ったらロケットランチャー説』
どーもどーも初代モンハンで変なデカいハチみたいなヤツと角の生えた少食動物に狩られまくってコントローラーをぶん投げましたラーチャえだまめです。本日はそんなカプコンが生んだ「“サバホラゲー”の原点」、“ゾンビゲー”と言えば必ず名前が挙がるであろう?未だシリーズが続々発売されている日本が世界に誇る“普及の名作”が遡ること2002年に実写映画化されこちらも世界で大ヒット、その後パート6までシリーズ化された……それから5年、早くもみんな大好き「リヴート」の企画が渋谷の地下で着々と進行されていた…??

【バイオハザード: ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ】!!!いやーついにやって参りましたよBIOHAZARD…!!のナレーションでお馴染み、地球上のゾンビを一層したあと今度は異世界でトニー・ジャーパイセンと狩人に「ゾンビハンターが異世界転生した件」でも去年騒がせたミラ・ジョヴォヴィッチが夫と共犯で「ミラ無双」しまくった結果尾崎より世界観をぶち壊した初代”「バイオハザード」が完結してからまだ5年しか経っていないというのに?もうシリーズにリセットですか…。ちなみに初代の方は「リトリビューション」観て「あ、終わったな。」と。それから見るのをやめてしまいました。なんかもう全然バイオ関係ないじゃん?バイオじゃなくて「ミラハザード」じゃん……だんだんゾンビにすら同情したくなる程ミラさまがスーパージョヴォヴィッチ人になりすぎてなんかもうチカラの加減が……なんて思ってしまいストーリーが頭に入ってこな……てあれストーリーなんてあったっけ?
そんなオシドリ夫婦の披露宴PVと化した前シリーズとは打って変わって本作は原作であるゲームの「1」と「2」を?なんでも“忠実”に再現しているんだとか……いやーちなみにゲームの方は私リメイク版の「1」くらいしかプレイしたことがなくて、廊下に閉じ込められて何度プロペラに巻き込まれたことか

てかボロク◯に叩かれて
映画ランドで2.4点て(2/1時点)ブッファアアッ!!!これは早くも2022年ワースト1位確定案件なのか…??ということで?逆にどんだけドイヒーな内容なのか興味が湧いてしまいさっそく劇場に足を運んだのでありますが……

言うほどヤバいか?
改めて私はリメイク版「1」しかまともにプレイしたことがないライト層どころかビギナープレイヤーだからこそ、本作をある意味“まともに見れなかった”のが逆に功を奏したのだろうか率直な感想としては「まぁこんなもんじゃないの?」です。いやだってゲームの実写化ですよ?かつてゲームを実写化した映画でまともに成功した作品がありましたか?同じくリヴ−トされ現在ドラマ化も計画中の「モータルコンバット」ですか?いやクリストフ・ガンズ監督の「サイレントヒル」……はあれが“特別”なだけですッ!!!堤幸彦監督の「SIREN」を見ましたか?アリシア・ヴィキャンデル版「トゥームレイダー」もほぼ“名前借り”映画だったじゃないか?え実写版「モンハン」?アイルーをなんで実物のネコに演じさせなかったのかって?…え?

だから今度やる若すぎるネイト役でお馴染みトムホの「アンチャーテッド」でさえ個人的にはヒヤヒヤが止まらない……ゲームの実写化は小説や漫画と違ってキャラクターのイメージが色濃くて誰が演じても感情移入できないどころかゲーマーっていう“観る層”がまたちょっと違うじゃない?だから作り手も映画ファンならびにゲームファン双方から受け入れられる作品に仕上げなきゃならないから非常に血の滲む努力をされていると思うのです。単純に「ゲームのMOVIE通りに実写化すればよい」って話じゃない。それでは映画にする意義がありません。前置きが長くなりました、で今回既に実写版では原作には一切登場しないミラ・ジョヴォヴィッチ演じる「アリス」という強烈キャラが爪痕を残し映画でしか見たことがかい層にはアリスが「一体ゲームの何作目に登場するキャラなのか」さえ疑わない方もいるのではないでしょうか?その前シリーズを完全に断ち切るため?かなり原作寄りのストーリーそして美術にキャラクター……あ、キャラの性格が違うとか肌の色が違うとかそーゆーのはあると思います。まぁそこは「映画的な改変」として……言うても前シリーズの“全く違う映画”とどっちが忠実かよって話ですよ!!それに今回は原作の“サバイバルホラー”という部分も強調されているような気がします!
今作ではゲームの「1」と「2」の物語が同時進行していきます。だいぶ欲張りましたね。欲張っちゃいかんですよ〜。どう考えても2作品を一つにしているのだから尺が足りないのは必然。つまり全体的にうすーく伸ばしたようなシナリオにまず期待してはいけません。個人的には「1」の洋館だけを舞台にしてもう少し洋館シーンを長く見たかったなー。しかし2作品を時系列的に見せたかった、「1」のウラで「2」ではどんなことが行われていたのか、シリーズファンとして分かりやすくまとめたかった、という狙いがあったのかも?

そうそう!!その昔TVCMで流れてたヤツじゃん!!ビックリだよね〜これが当時ウルトラマンティガのCMの間に流れてたんだぜ?今じゃどんな神経してんだよって訴えられますよ
ほかにも本作にはゲームに登場した「小ネタ」が大量投下されているらしい。いやー「1」の舞台の洋館が出てきた時は「おー!!ついに出たか!!」ってちょっとテンション上がっちゃいましたねー。前シリーズはなんか入口だけちょっと屋敷だったけど地下研究所っていう近未来感が強くて、その時点でコレじゃない感はあったんですよね。まあ「イベントホライゾン」しかり「AvP」しかり「閉じ込められる系」映画がアンダーソン監督の真骨頂なんだけれども。ちなみに今作でアンダーソン監督から「海底47m」のヨハネス・ロバーツ監督へバトンタッチ……て余計閉じ込めるのが好きなドS監督じゃない!!え、てか回復アイテムのハーブが映るシーンがあるって聞いたんだけど……どこにあった??

いやワケワカメ
でもどちらかというと洋館を舞台にした「1」より「2」がベースになっていましたね。……だって全然内容わからなかったもん(泣)ただ「2」をプレイしたことがなくてもクレア・レッドフィールドとレオン・F・ケネディくらいは……名前だけね名前だけ!!クレアを演じるのはワニ退治ならお任せあれなカヤ・スコデラリオが出てんだもんなー。そりゃゾンビと闘うにはヒーローよりヒロインの方が画になるもの……かつてTウイルス製造所のラクーンシティの孤児院に兄のクリスと共に生活していた過去を持ち、今は……フリーターですか?ヒッチハイクを乗り継ぎ乗り継ぎで再びラクーンシティに戻ってきてって……YOUは何しにラクーンシティへ?

そのクレアとバディを組むのが「4」の主役だよね?レオンに抜擢された超新星アヴァン・ジョーギア。若干ハリウッド版孫悟空俳優似のナヨナヨくん。この青年の性格が全然ちげー!!ってファンは吠えてるらしい。そもそもレオンってこんな顔してたっけ?髪型が立髪みたいでライオンと間違えたんじゃねえk、ほかにも「1」の主人公の一人、クレアの兄で今はラクーン警察の特殊部隊にいるクリス・レッドフィールドにネトフリ民には「ザ・ベビーシッター」のキン肉万太郎と言ったほうが伝わるかもしれないロビー・アメル。うんうん若い時のクリスにはピッタリかもですねー。そして前シリーズではそのあまりの激似度に一瞬CGかと目を疑ってしまったシエンナ・ギロリー演じたジル・バレンタイン。それを超えるハードルを諦めたのか走り幅跳びに大胆路線変更の如く今作では「アントマン&ワスプ」のゴーストことハナ・ジョン=カーメン。まぁ“話題枠”と言うことで……。そして前シリーズでは顔マネ芸人にしか見えなかったアルバート・ウィスカーにはこちらも何かと“傘”に縁がある「アンブレラアカデミー」のトム・ホッパー……以上、似せに来てるのか売れっ子俳優起用したかっただけなのかはよくわからない布陣。まあ先に言った原作と「性格が違う問題」はやはりついて回る話ですね。

枝豆かな?
いやーコイツは知らねえ。調べたら比較的最近になって増えたキャラクターだって?なんかすげぇ見た目のどう見ても敵ですが実は敵じゃないっていう……クレアのただの追っかけファンかよ!!あとは「ゾンビ犬」やそんなにおっきなブレインで知能は低いタイラントなどなど……お馴染みのクリーチャーが登場。ただクライマックスのボスが出た瞬間ガンコンあったら無数の目玉を撃ち抜きたいレベルにスクリーンが巨大ゲーセンになったかのようなチープ感、いやゲーム感に苛まれてしまうという……(しかもろ、ロケットランチャーってw)ワザとだよね?絶対ワザとだよね…??

そんなお馴染みのクリーチャーの登場で今作が「バイオ」である、という認識はできるものの、一番肝心の「ゾンビ」を見てアナタはどう思いますか?既に世の中に死体の如く腐るほど存在する(ゾンビ……だけにねッ!)ゾンビ映画と何も変わらないというか、何も変わらないから新鮮さもゼロ、つまりそこに感動はもうないわけですよ。ゾンビを見ても感動しない「バイオ」、それが2022年の「新作映画」として君臨しえるか?っていう話。原作リスペクトであと20年は早くやって欲しかった!というのが正直な感想ですねー。まあ今更言っても無意味ですが。確かに原作リスペクト版「バイオ」も見てみたかった。ただ実際に見てみたら、それよりも前に既に似たような作品がワンサカ溢れ返ってて結果新鮮味を感じなくなった、ジェームズキャメロンが世に出す前に「リヴァイアサン」やら「ザデプス」やら「新リヴァイアサンリフト」やら「マンタ」やらバッタもんが対等してそのあと公開されても今更感しかなくてズッコケた「ザ・アビス」と同じ運命下に置かれた、制作前からある意味負け戦が決まっていた?残念なリヴート作だったかもしれません。。。。。。
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