フェニックス・インシデント / 襲来(2015)
- ラーチャえだまめ

- 2020年3月28日
- 読了時間: 5分

【原題】the phoenix incident
【監督】 キース・アレム
【出演】トロイ・ベイカー ユーリ・ローエンタール トラヴィス・ウィリンほか
【あらすじ】
事件の夜、撮影旅行中の男性4人が忽然と姿を消し、未解決事件として処理された。17年後、あるジャーナリストによって真相が明かされる。
【感想(ネタバレなし)】

『コワすぎ!?世界のマル秘Xテープ⑧「政府の陰謀編PART2」』
どーもどーもラーチャえだまめと申します。えーこれまで7回に渡りお送りして参りましたこの世に数多蔓延る未確認な映像をお届けする“偶然収めちゃった系”POV映画の祭典『コワすぎ!?世界のマル秘Xテープ』も今日で最終回となりました、ラストに選ばせて頂いた作品、まさかマギカの“ダークホース”的作品となってしまいました。先に言わせて頂きますこれまでご紹介した作品群の中で「個人的に一番自信をもってオヌヌメ出来る(笑)」まずは今宵のテーマから先にご紹介致しましょう。テーマはズバリ

“フェニックスの光事件”
あ、うちフレッツなんでそういうのもう大丈夫なんd……皆さん「フェニックスの光」をご存知でしょうか?……先ほどからモルダーくんが後ろでずっと挙手している光景が頭を過りしましたが1997年3月13日、アメリカアリゾナ州の上空で夜間に並列する無数の未確認発光体が長時間に渡り発生、付近のおよそ数千〜数万人もの人々がその光を目撃したとされ、過去に極寒の地で異星人と死闘を繰り広げた俳優のカート・ラッセル氏も当時自家用戦闘…飛行機を走行中に光を目撃したと証言し話題になった人類史上“最も目撃者の多いUFO事件”として世界的に有名なオカルト事件
日本でも年末にビートたけしが司会の某超常現象番組等その手の番組で度々取り上げられる人気っぷりで薄っすらご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか??事件後アメリカ空軍は「演習中に投下した照明弾の光」であるとの公式発表しましたが未だその説を疑う者も後を絶たない謎多き事件でもあります。本作はその事件発生付近に“偶然居合わせた”とされる4人の若者たちが事件後に謎の失踪を遂げた真相を追ったモキュメンタリー映画……前置きが長くなりました【フェニックス・インシデント / 襲来】!!!をご紹介します。

全く聞いたこともない映画だったのですがとある人物からのリークにより情報を入手することが出来ました、いやいやこれがなかなかよく出来たモキュメンタリー映画だったのでございます。なにより前半は軍の実際の映像や事件発生時流れた当時のニュース映像等、“実際の映像”を、失踪した4人の遺族たちのソレっぽいインタビュー映像や軍の関係者を名乗る黒幕のソレっぽいインタビュー映像と“交えて”映し出す、まさにウソと真をうまーく編集していてこれまでご紹介したどのPOV映画の中でも軍を抜いて“リアリティがあった”と言っても過言ではない!?また嬉しいのがPOV映画のお約束でもある失踪した4人のどーでもいいような“序盤の日常シーン”を先に言った他の映像を間にぶち込みながらうまい具合に“大幅カット”している点。視聴者は序盤の長々見させられる“あの気だるさ”から開放される地味に嬉しい仕様になっているんですね〜。
そして後半からは迫りくる異星人との死闘!!いちいち音楽鳴らして交信だぁ?んなの邪魔だ!とにかく猪突猛進だぁ!!!と言わんばかりに出るわ出るわ無数の未確認生命体と若者たちの壮絶な戦いが描かれる、という前半のリアリティから一転、とってもフィクション溢れた事になってしまうのですが「映画的な面白さ」で見せてくれるのです!!低予算ながらなかなか迫力ある映像でこれまた楽しませて頂きました

“この映画はウソですよ”と言っているようなものでもあるエンドロール後もまだ関係者の映像を流したり情報提供まで呼びかけるなどの最後まで楽しませてくれる大盤振る舞いなサービス精神も感じることが出来る、侵略系POVをお探しなら私なら迷わずコレをオヌヌメします(笑)
【感想(ネタバレ)】
米軍の戦闘機より早い速度で飛ぶUFOをあんなシャコのバケモノみたいな甲殻類っぽい異星人が操縦…?せめてプレデターの飼ってる犬でした、と言われたほうがしっくりきてしまうビジュアルではございますが(笑)そこまでガッツリ映すシーンこそないもののクリーチャーファンには嬉しい誤算かもしれません??UFOデザイン自体は近年よく見られる(?)三角形型タイプでまだ説得力あるのですが
殺人鬼の男がなぜ現場付近にいたのかとか途中退場した女性の行方など色々説明不足な所もありますが一つ妙に説得力を感じたのが今作でもあの謎の光は「照明弾の光」だとした上で、実際はそこでUFOと戦闘機のドッグファイトが行われ、その“目眩まし”として人々にあえて注目させる為に照明弾が使われたとする“スノーバード作戦”(ホントにあるのかは不明)だった、という見解。おおー確かにそれなら“夜間に空軍の訓練などするか?”という疑問も解消されますし第一あそこまで目撃者が多発した“わざとらしさ”も、“あえて見せていた”としたら…?
監督は「コール・オブ・デューティ」シリーズなどを手掛けるゲームクリエイターのキース・アレム。だから「デススト」とかゲーム出演の多いトロイ・ベイカー主演だったのか?ちなみにフェニックス事件についてさらに調べていくとリドリー・スコット製作の「Phoenix Forgotten」なる別のPOV映画も発見しました。がコチラは日本では観れないみたいですね……




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