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マッド・ダディ(2018)


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【原題】Mom and Dad

【監督】ブライアン・テイラー

【出演】ニコラス・ケイジ  セルマ・ブレア  アナ・ウィンターズほか

【あらすじ】

ブレント(ニコラス・ケイジ)は、結婚して10年以上の妻と2人の子供との暮らしに、これでいいと自分に言い聞かせながら生活していた。ある日、至るところで親が自分の子供を殺し始め、国中がパニックになってしまう。子供たちを心配して会社から急いで帰宅したブレントだったが、子供の顔を見た瞬間、殺意が湧き上がり……。(Yahoo!映画より)







【感想(ネタバレなし)】
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『ビフィズス菌ヨーグルトを食われたと主張する母VS私じゃないと主張する娘』






どーもどーも友人と子どもの話になると毎回必ず話の締めで「でもお前子ども嫌いじゃん」と言われますラーチャえだまめです。いや別に嫌いじゃないんですよ?「向こうが避ける。」……と言いますことで早速ですが本日はコチラの映画を見させて頂きましたよ



【マッド・ダディ】。劇場公開時に見に行き忘れてたんですよねーHuluさんから配信されていたので早速拝見させて頂きました。主演はみんな大好き顔芸おじさんニコラス・ケイジでございますよー。……まあ、もうこの時点で感度の高い方なら「なんだまたケイジか」と10連ガチャでレアキャラが一人も出なかった時と同じため息をつかれるかもしれませn……いえいえ、今度のケイジさんは違いますよ「怒り狂ったように我が子を殺そうとするサイコダディ」




















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なんだまた(いつもの)ケイジか










もはや彼の奇行に何も驚かなくなってしまう程の耐久性を兼ね備えてしまった方ならば今作は全然「楽勝」の部類と言っても過言ではない狂っちゃうのは“ダディ”だけではありません平穏な「家族サービス」から一転、ある日を境に自分の肉親の親が突然凶器を持って襲いかかってきたら?というSキングないしはMナイトシャラマンがいかにも飛びつきそうな話を「アドレナリン」「ゴーストライダー2」のブライアン・テイラー監督がメガホンをとった事で






















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アドレナリン全開の「ギャグマシーン」









と化した両親vs子どもたちの壮絶な戦いの火蓋がきって落とされてしまった??




ケイジさんのおっかない顔芸のポスターとは似ても似つかぬ実におだやーかなBGMと共にはじまる朝。ニコラス家には妻と思春期の娘とまだ幼い息子がおりましてですね、それはそれはとっても幸せそうな朝の会話からはじまるんでございます。しかしその裏で娘はクスリ欲しさに親の財布からカネを盗み息子は家中おもちゃだらけに(これが後の壮大な伏線に←ウソです)して散らかし放題。そんな家庭問題にこれまである意味「向き合おうとしてこなかった」……まあ、でもこれって家庭によってはあるんじゃないですかー?「理想のカゾクの形」を崩したくないが為に偽ろうとする……まぁ家族持ちじゃないんで何の説得力もないんですけど


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妻を演じるのは手から火を出すヘルボーイのガールフレンド役のセルマ・ブレアという女優さんなんでございますが、多発性硬化症という重い難病を抱えている事を2年前に発表して話題になりました。現在は治療を終えて元気な姿をカメラの前に見せており、将来的に障害者向けのファッションブランドを立ち上げる計画があるようで、今後は活動家としてもメディアでおめかけするかもしれませんね。



小さい子しか聴こえない超音波ってあるじゃないですか?アレのアダルトバージョンと言ったらいいのか、ま一切原因不明なんですけどもね。とにかく突然子持ちの親が狂ったように甘栗剥きたくてしょうがない衝動以上に危険な愛する我が子をキルしたい衝動に駆られてしまうと病気が街に蔓延。子どもの下校時間に門の前で誰よりも一番ノリにiPhone新作をまだかまだかと待ちわびる群衆の如く親御さんたちが出待ちする異様な光景あれ今日避難訓練だっけ?子ども達はポカーンですよ


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「◯◯ちゃん!戻ってらっしゃい早く!!」なんて優しい言葉に騙されてはなりません次のシーンで子ども「デリート」されてますからー!?TVでは専門家が「親が子を殺すのは自然界では珍しいことではなくブタの50%が子を殺すという統計が…」おいおいブタかよ!!



面白いのが“自分の子どもしか襲わない”んですよね。だから隣の家の住人とはそのまま良好な関係を継続することが可n……当然ケイジ家にもその波が到来してしまうわけでありまして、妻は街が大パニックに陥りながらも愛する我が子たちを「助ける」為に必死こいて自宅に戻ろうとします。いや〜我が子を助ける唯一の方法は「助けに行かない。」ことなんだけどな〜、なんとも考えさせられる我が子を護りたいその想いとキル衝動の間で葛藤する親御さんの姿を描いた熱い人間ドラ





















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後半はただのコメディ映画です









あああああああああああああああムシャクシャするうううう!!!!!!子どもが憎たらしいいいいいい!!!!!!…そんな全世界の一度は絶対思ったことがあろう我が子に対するイライラをここで思いっきり爆発させて下さい!!今回だけは許します!!!何しても許します!!!!気づけば「親のストレス発散映画」として見れなくもない!?「昔のオレはパイ乙顔にタユンタユンしながら車で爆走するほど若かったんだああああー!!!!」と突然何をとち狂ったのか自家製のビリヤード台をハンマーでタコ殴りにしながら最近カラダが衰えただギャラが安くなっただもはや役を飛びこえケイジ自ら日頃の不満を口から爆発させたかと思えば妻は妻で冷静沈着に電動ノコギリを用意するわ子どもたちが閉じこもった地下室にガスを噴射させるわ………母ちゃんの方がヤベエ


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地味にランス・ヘンリクセンvsケイジが拝めてしまうという!?殺る側から一転、殺られる側に転じてしまうケイジ家の波乱爆笑の家庭内バトルの結末やいかに!?「ウチの親は離婚してて良かった〜」と皮肉混じりな声すら聞こえてきそうなブラックコメディ。日頃「愛すべき怪物」に手を焼く親御さんの心情をある意味全力で受け止めてくれる、否定は一切しません「父さんと母さんはお前達のことを心から愛している………けどなあああああ!!!!」くれぐれも「親のゲキリン」には触れぬが吉であります……。










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