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マローボーン家の掟(2017)


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【原題】Marrowbone

【監督】セルヒオ・G・サンチェス

【出演】ジョージ・マッケイ アニャ・テイラー=ジョイ チャーリー・ヒートンほか

【あらすじ】

マローボーン家の4人兄妹は、森の中の大きな屋敷でひっそりと生きてきた。彼らは、母親が病気で亡くなり凶悪な殺人鬼である父親を殺害したことをきっかけに、不可解な現象に見舞われる。母の死後に生まれた五つの掟が次々と破られ疲れ果てた長男のジャックは、妹たちを守るためにある決断を下す。(Yahoo!映画より)






【感想(ネタバレなし)】
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『何事も一人で抱え込むのは良くない件』





ジェイソンボ〜ン、Tボ〜ン、トロンボン、カルロスボン、、、、誠にすいまメ〜ン♬どーもラーチャえだまめです。今日はコチラの映画を拝見させて頂きました【マローボーンの掟】



いやーずっと前から劇場で見よう見ようしてる内に終わっちゃってようやくレンタルして観たのですがみるみる観るのが億劫になってそのまま観ないで返そうとか思っちゃってすいまメ〜ンな、しかし蓋を開けてみた第一印象は「なんか思ってたのと違う。」う〜んこれはまたまた地味ーヘンドリックスな映画でも引いてしまったか?という印象から実は「違う違う、そうじゃない」系のホラー映画だった、という事が判明するんですねー。


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「“その掟を破ったら死___”」的な近年の“縛りプレイ系ホラー”かと思って楽しみにしていたのですが本音を言います「掟はあんま関係ねぇ。」え、掟は?外に出たら“死”?21の歳になるまで外界から遮断された山の奥地で兄弟たちと仲良く隠居暮らしでもしろってか?…確かに友人が遊びに来た時は必ずお風呂場で足を洗わせないと足が臭くて死……なんていう家庭内ルールがひしめき合う現代も多かれ少なかれあるかとは存じますが今作にもちょっと不思議な幾つかの“家庭内ルール”というものが出てきます。しかし私的にはそれは正直あんまり重要ではない。“掟”なんてお硬いタイトルをつけた邦題が少し混乱を招いているだけでそれよりも原題の“Marrowbone”だけのタイトルこそ“重要な意味がある”んですよね。まま、それはちょっと置いといて__



夫と離婚し静寂過ぎる山奥にあるボロ屋に住むことになった“マローボーン家”。病気持ちの母親はその後亡くなり残された“4人兄弟”は母親からの“教え”を頑なに守りながら自給自足の生活をしていたのだが……


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そうそう、観たかったのはその兄弟ですよ!!長男はもうすぐ公開「1917 命をかけた伝令」で主演を務めたジョージ・マッケイ、長女は一体いつになったら眉毛が生えるのかすっかり実力派女優の仲間入りを果たしたミア・ゴス、そして次男坊は「ストレンジャーシングス」で弟想いのジョナサンを演じたチャーリー・ヒートン!!!そんでもって上のトッピングにアニャ・テイラー=ジョイを追加!!!……というこの若手大集合的な!?数十年後「へぇこの人たち昔共演してたんだ」なんて話題で酒が1杯いけそうなこの顔ぶれ見たさで観に行こうか迷ったんだよな…。



そんなマローボーン家ないしは“タンクトップ大好き一家”の家に時より現れる“おばけ”の存在……これがですねぇ、出てくるまでが“実に長い。”正直序盤はずっとドラマで“それっぽい演出”がなかなか出てこない、これが個人的に運命を分けたエグザイルといいますか「退・屈」の2文字で片付けてしまいそうになってしまいました。















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「全然オカルトじゃなくね?」






え〜思ってたのと違〜う。…観た中にはそんな感情を抱いた方もいるのではないでしょうか??それよりも長男と付き合っているアニャ嬢に必要にまとわりつく救いようのない圧倒的ク◯根性丸出しのク◯弁護士が見ていて大変腹立たしいといいますか、いやいや不快な思いすんのソッチなの!?どうやらこのまま昭和43年の貧しい田舎町の人間ドラマが繰り広げられるのか、そう思っていた矢先これは















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“壮絶な過去を背負いし被害者の物語”






であることが判明してしまうのです。そしてクライマックスに訪れる“どんでん返し”と共にこみ上げる“深い悲しみ”……コレめちゃくちゃ可哀想なお話なんですよね、、、、と思ったらこれギレルモ・デル・トロが「パンズラビリンス」を生んだスペイン映画、、、、と思ったら製作総指揮にJA全農の神バヨナ……ここまで言ってしまうともう「あっ、」とお気づきの方もいるかもしれません。そう、、、、つまりはそういうこと(否定はしない笑)



スペイン産のホラー映画って、やっぱり悲しくなるものなんですか?(笑)“ファンタジーホラー”を思わせといて唐突に“現実を突きつけられる”まさに「パンズラビリンス」「永遠の子供たち」のDNAを受け継いだような、そんな映画だったんですねー。



序盤はあまり出没しないアニャ・テイラー=ジョイが後半しっかりと“ヒロイン”をやってくれている所にも配役に非常に好感が持てました、はじめに言ったタイトルの意味















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マローボーンという“旧姓”を名乗る=過去から決別し“新しい人生”をスタートさせる






OPで階段に線引して「ここから先はもう過去を忘れ新しい人生を始める」という母親のセリフが後にめちゃくちゃ効いてくる、、、、この映画の全てのような気がします。ただその過去を忘れ去ることがどれだけ難しいことか……最後のシーンからのENDロール曲の入り方がまたなんとも良いですよね、あの長男の見つめる先”、前と後では意味合いが“全く違う”ということは最後まで見ていればお分かりになるかとは思いますが、、、、、、。







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