ライブリポート(2019)
- ラーチャえだまめ

- 2020年7月5日
- 読了時間: 5分
更新日:2020年7月20日

【原題】Line of Duty
【監督】スティーヴン・C・ミラー
【出演】アーロン・エッカート コートニー・イートン ディナ・メイヤーほか
【あらすじ】
少女誘拐事件を捜査している警察官のペニー(アーロン・エッカート)は、配信サイトのリポーターをしているエイヴァ(コートニー・イートン)に捜査の様子を生配信することを許可する。少女の命が助かるタイムリミットまで64分しかなく、誤情報に翻弄(ほんろう)され捜査が困難を極める中、ペニーが関与した過去の重大な事件が判明する。(Yahoo!映画より)
【感想(ネタバレなし)】

『ジャックバウアーみたいな人が生配信したら死人でる説』
どーもどーもブレイク・ライブリーを見るといつも木下優樹菜に見えますラーチャえだまめです。早速ですが本日はコチラの作品を拝見させて頂きました
【ライブリポート】。いやー皆さんご存知でしょうか、都内でも調布でのみ上映……あ調布は都内じゃn…おそらく今公開中の作品でもあまり知れていないんじゃないか、と思うのですがならばあえて言おう「これはなかなかの掘り出し物」だ、と。いやいや私ビックリしましたよまさか

「24」ならぬ「64」劇場だった
これぐらいしか的確な事を言えないことを………本当に申し訳ないと思っていr

主演は最近年齢のせいか異星人と戦う退役ギリギリの軍人さんだったり老人飛び越えてフランケンシュタイン……落ちぶれた元◯◯◯役が多いしかし7月IMAXに“トゥーフェイス”として再びカムバックする予定のアーロン・エッカート。過去に犯したある失態のせいで街の巡回警官として成り下がった警察官のペニーは未だ生涯現役をモットーに老いたカラダにムチ打ちながら早朝からトレーニング開始を開始する……!!ただおじさんが朝起きて筋トレしてるだけなのに壮大なバックBGMに何故か感動を覚える不思議なOPで始まってしまう、ておいおい散々やる気見せといてなーに勤務中に路上に座りながらガキンチョと談笑してんだよー!!!
……てもう52ですよ?勘弁して下さいよ〜

このあと20分間ひたすら走るんで
本部から入った一本の無線。被疑者確保に失敗しこの近郊で逃走を図った模様……
「おじさん、動きます。」
事件発生から“走る”走る走るエドハリスとにかく走りまくる!?そして「長いわ!!!」とツッコミたくもなるおじさん懇親の大・激・走!!いやーこれには参りました一切息継ぎするヒマさえ与えぬ長回し……ではありませんがノンブレーキな逃走劇。序盤からいきなりハラハラドキドキな展開で全く飽きさせません。そして後にこの被疑者がおじさんのかつての相棒のFBI長官の娘を誘拐した犯人グループの一人であることが判明。しかし格闘の末に射殺してしまったどーするおじさん!?娘は一体どこに隠されてしまったのか!?犯人から提示されたタイムリミットはたったの“64分”……。

そこへ一人のユーチューバー、エイヴァがおじさんの前に現れます。彼女はニュース配信サイトのレポーターでおじさんの捜査に協力する代わりに密着取材をしたいとのこと。おじさんはひらめいた、「そうだ、ネット配信を使い娘を救出出来ないものか!?」と__。
エヴァを演じるのは「マッドマックス」「キング・オブ・エジプト」のコートニー・イートンじゃあないですか。過去2作の守られ系お嬢様から一転、ちょっとケバくなってもセルフィースティックを片時も離さないジャーナリズム精神に燃える勇敢な女性を演じているんですねー。そんなおじさんとエヴァの“アナログ”と“デジタル”コンビも、はじめは全然ホースが合わない所から徐々に“互いのやり方”を尊重し合うようになる、バディものの鉄板ですね。
ほかにもFBI長官役に「マンダロリアン」「ザ・ボーイ」等新作ドラマに今引っ張りだこ過ぎるジャンカルロ・エスポジート、さらに犯人役の男は「ゴッサム」のジェームズ・ゴードン捜査官でお馴染みベンジャミン・マッケンジー!?(マジで最後まで気づかなかった…)さらにニュース番組のディレクターに「スターシップトゥルーパーズ」のディナ・メイヤー!?…と個人的にはなかなか豪華なキャストだと思うのですが??

原題は「Line of Duty」コールオブデューティかよ!!は劇中ちゃんと突っ込まれますのでご安心下さい、そんなこんなでおじさん捜査官の“生配信”が全国ネットで流れちゃうワケなんでありますが……いや、なんか思わず久しぶりに見たな〜こういうの

「お巡りでーす車貸してちょんまげ」

「いやちょっと何言ってるかわかんないんですけど」

ひでぶ
今どきこんな警官いるんですか?という具合であくまで本作は“リアリティ”を楽しむ映画ではございませんでして、バリバリフィクションを楽しむ、“王道の警察ドラマを楽しむ”これに尽きてしまうのであります。民間人がなんだ!!停職処分がなんだ!!!今すぐクルマを貸せーい!!!これにはジャックバウアーもぐうのねすら出せないだって映画が始まってあと64分しかないんだもの!?……実際に計ったわけではないのですが「ニック・オブ・タイム」のような“リアルタイムサスペンス”と言ったらいいのでしょうか、というわけでとにかくモタモタしていられない。だから走る!!やっぱり走る!!!

市街地で銃撃戦をドンパチするわ高い所からの落下もお手の物なデーハーなアクションも非常に見どころ満載でありまして全然ケチってない所がいいですね。犯人の男が最近のターミネーターより世間知らずなんじゃねえかってくらい町中で好き勝手やるのも逆に面白かったです。欲を言えばエヴァの“生配信”というアイデアをもう少し活用して欲しかったといいますか、まあクライマックスくらいしかこのアイデアが生かされていないのがちょっとアレな気もします。
がしかし映画の世界では「ナーヴ」や「アンフレンデッド」のようにどちらかというとそれが原因で巻き込まれる“負”のイメージが強い動画配信というアプリですが、今作では事件解決の“有力なツール”として肯定的な描かれ方がされているのがまた違った切り口といいますか、エヴァという一般人が突如事件捜査に協力するのもそうですが、一般市民がSNSで事件協力をする、みたいなまさに“イマドキ”な展開。時代を象徴しているような、そんな映画ですね。ついでにマスメディアも今回は珍しく事件解決に一役買う美味しい役ドコロですし、要はどんなものでも“使いよう”ってことなのかね……。




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