バイオハザード(2026)

【原題】Resident Evil
【監督】ザック・クレッガー
【出演】オースティン・エイブラムス ポール・ウォルター・ハウザー ザック・チェリーほか
【あらすじ】
医療品の配達人として働くブライアンは、とある病院で「取扱注意」と記された医療バッグを託され、ラクーンシティ総合病院へ向かうことになる。いつも通り車を走らせるブライアンだったが、路上に飛び出してきた血まみれの女に衝突したことから事態は急展開。想像を絶する事態に次々と見舞われ、命がけのサバイバルに巻き込まれていく。(映画.COMより)
【感想(ネタバレなし】

『クジラとバイオと、時々オトン(後編)』
残暑お見舞い申し上げますラーチャえだまめです。本日も「世界イチ“ツイてない男”」映画の後編、をお送りしたいのですが
【バイオハザード】…!!!前回ご紹介した“今旬”俳優オースティン・エイブラムスのもう一つの(ほぼ)“単独主演作”が皆さんもうご存知、和ゲー産業カプコンを代表する大人気アクションホラゲー……“バイオハザード”(英訳“Resident Evil”)のその生みの親カプコンが今回映画制作に“関与していない”のを良いことに??「バーバリアン」そして「WEAPONS/ウェポンズ」とヒット作を連発し全盛期のリュック・ベッソン並に“何撮ってもいいよ”レベルに任された同じく“今旬”監督ザック・クレッガー氏が、今回無類の“バイオヲタ”を公言する彼が原作をある意味“フル無視”で作ったと言っても過言ではない!?ミラジョヴォ&アンダーソン夫妻、、ヨハネス・ロバーツ版から早くも3度目の“リヴート”作としてまたまたスクリーンに壇上させてきたコチラ。
はじめに個人的に原作は初代「3」とリメイク版の「1」しかまともにプレイしていない故、コアな原作ファンではないことをまずここに記した所で、公開前から本作の舞台が“ラクーンシティ”という原作お馴染みのステージが舞台……と原作通りなのは“ココまで”、本作の主人公、登場人物、そしてストーリーは“完全オリジナル”との情報で、いやまて、それってもう「“バイオ”である必要あるのか?」と、ファンならば誰もが疑問に思ったのではないだろうか?無論今最もハリウッドで脂の乗った“不味いはずがない”クレッガー監督の新作、となれば原作ファンはおろか全国のホラー映画ファンの期待にもまたしても答えてくれそうな期待、はあるものの、今度は一体どんな“番狂わせ”を起こしてくれるのか、いや長寿人気シリーズでそんなクレッガー監督の“遊び”要素なんて通用するのか?という不安もあったのですが……そんなタイトルにデカデカと「バイオハザード」とつけた有無

私は「ない」かなぁ
これ正しくは「バイオハザード」の実写化、ではなくて「バイオハザード」の「プレイヤー」の実写化、と言ったところではないか…??と感じてしまったんですよねー。
原作の登場キャラクター、ストーリーも一切関係ない。「バイオハザードというタイトルをつける必然性はない」と。ただ“バイオ”が大好きな人=「“アクションホラゲーファン”を“バイオ”の世界に放り込んだら?」というゲーマーの「夢」、みたいなものを見事に実写化した、という意味では成功してのではないかと思いました。
例えばキーアイテムと特定イベント以外では「絶対に開かない鍵」の再現度。至近距離でライフルで撃とうがビクともしないゲーマーなら絶対にそんなものでは開かないとわかっていても一度はやっちゃうアレ。正直“バイオ”に限らず「ホラゲーあるある」みたいな小ネタをめっちゃやってるんですよね。だって極めつけが劇中「ゲーム万歳!」って叫ぶんすから。ホラーゲームみたいな世界にブチ込まれたらゲームで培ったノウハウがまあ生きる生きる。決してゲームは無駄な産物ではないのですよ全国のお父さんお母さん!!とゲーマーのクレッガー監督からの痛烈なメッセージともとれる……。

ただこの小ネタがとにかく細かすぎて伝わらない系と言いますか、どうやら“歴代バイオプレイヤー”ならわかるようなネタらしく、しかもそのどれもが原作シナリオやキャラではなく、例えばお馴染みのハーブの回復アイテムやセーブポイントのタイプライター、中には「武器アイテムの入手順番」を完コピしているという!?“原作に忠実”ってそういうことぉー!?故に原作そのものを知らなくても全く問題のない「実写化」という、ホント意味わからん事になってるくらいド変態ぶりが炸裂しちゃっているのです。
前回ご紹介した「クジラ」に続き(実際にはコチラが先に公開されたが)終始画面からカメラが離れずほぼずっと一人芝居に近い演技で一気にお茶の間の顔認識と知名度が爆アガリこの上ない新星オースティン・エイブラムズ。前回と打って変わってウーバーイーツで〜すと病院から渡された謎の“命よりも大切なBOX”をラクーンシティ総合病院を届けよという命がけの依頼をほぼたった一人で任されるのですが、まぁファ◯クフ◯ック汚い言葉連呼は当たり前田亘輝の嗚呼〜地獄巡り!!すぎる「とにかく走って撃ってまた走っての90分」と言いますか、冒頭開始からお使いミッションスタート!とイワンコフばかりの疾走感、余計な能書きや説明書きは不要、とにかくはいスタート!走って走って!…とまさにゲームをプレイしているような感覚。故に「ストーリーというストーリーがない」非常にカラッと乾燥した、ある意味“何も残らない”というか、もしそれがゲーム再現という意味でワザとそうしているのならばいいが、1本と“映画”として見た場合、正直「コレを見て何を感じろっていうんだ?」と、ココは賛否両論あるのではないでしょうか?
主人公なのに“ただの残念な人”という背景しかないオースティン演じるブライアン。一応父親になり切れない、踏ん切りがつかない情けない男から、“そして父になる”に“変化”していくドラマがあると言えばありますが、、、、まぁ結局ぜーんぶ“無”に帰すので(笑)なんだかなーという印象。原作の人気キャラのレオンでもジルでもない、ゲームなら絶対にこんなヤツ「主人公にはなれない」そんなヤツを“映画のチカラ”でもってゴリ押しで主人公に昇格させた……というのが実はミソで、だから彼には“悲惨な運命しか待ってない”のはしょうがないというか、はじめ見終わって劇場を出た時の「なんだコレ…(汗)」という感想から少し時間が経つと、“モブキャラ”の気持ちがわかってきたというか。だからブライアンのキャラ背景うっすいんですよ。だって色々味付けできないじゃないですか。主人公じゃないんだから。

ほかの登場人物も必要最低限かつポール・ウォルター・ハウザーとか名だたる俳優も出てるが“アンブレラ社の偉い人”と言う肩書以上の必然性がなくホントハウザーもただのバイオファンだから出して!って言って無理くりキャスティングされたんか?ってくらいキャラクターが薄い。キャスティングの予算だいぶ削ってんじゃねえか……
そして気になるクリーチャー。これも原作の名物クリーチャーではなくオリジナルデザインで、“バイオ”言とうよりインディーズゲーの「インサイド」の実写化じゃね?を思わせるヨン・サンホも大好きな「集合体」。一体全体その仕組みは不明だが次々と死体を捕食→吸収→そして“一体化”する某SFボディホラーを彷彿とさせるクリーチャーがメインで、逆に“人型ゾンビ”はあまり登場しない。 確かに原作でも人型に始まりゾンビ犬、リーカー、その他様々な動物のハイブリッドキメラがいるが、本作は“ゾンビ映画”とは明確に線引きして“クリーチャー映画”としての側面を全面に押しているように思えました。
これタイトルを“ラクーンシティ”とだけ臭わせてもイケたんじゃね?なんならあえて別タイトルで映画の最後に「実はバイオのリブートでした!」ってタイトルをバンッ!と出す「サンダーボルツ」みたいなサプライズ演出の方がむしろ盛り上がると言うか、映画的な面白さで言えばミラジョボ、“原作再現度”で言えばヨハネス版の方にむしろ高いんじゃないか??




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