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レフト 恐怖物件(2020)


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【原題】You Should Have Left

【監督】デヴィッド・コープ

【出演】ケヴィン・ベーコン アマンダ・サイフリッド エイヴリー・エセックスほか

【あらすじ】

中年男性テオは若い女優スザンナと結婚するが、互いのことが信用できなくなり不信感を募らせていた。そんなある日、夫婦は幼い娘エラを連れて田舎の一軒家で休暇を過ごすことに。しかし、その家で不可解な現象が続発。やがて彼らは古い地下室を発見するが……。










【感想(ネタバレなし)】
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『“家”はアナタの全てを“見ている”___。』






どーもどーも聞き手がレフトのサウスポー金崎改めらーちゃえだまめです。早速ですが本日はコチラの映画を拝見させて頂きましたぁー



【レフト 恐怖物件】!!!いやーこれまた亀梨くんが検証しにアップを始めてもおかしくはないこれまでも世の中に津津浦浦存在する多種多様な“事故物件”がお披露目されてきたわけでありますが____しかーし!!本作の製作はあのオカルト地所レジデンスこと“ブラムハウス”が絡んでいるということで?これは見逃すわけにはいかないと思いましてねー。本当なら去年全米公開される予定がコロナの影響で泣く泣く配信になってしまったという否!!しかしそこは“いわくつきなホラー”としてむしろ前向きに売り込んで欲しかった!?日本ではさして話題にもならず今回DVDスルーとなったわけなのでしが……






















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そかそかそんなに若い奥さんが鬼嫁だったか









角度によってはなんだか後ろの女性に対して絶句している表情にも見える「13日の金曜日」の初代犠牲者代表、幻となったドラマ版「トレマーズ」の主演にも前向きだったケヴィンベーコンゲームイエェェェーイ!!「ボクの友達の友達はケヴィン・ベーコン」でお馴染み我らがケヴィン・ベーコン!!にその後ろにはアラやだマンマミーアアマンダ・サイフリッドじゃあないですか!?…という豪華キャストで贈るホラーMOVIE……





“意味がわかると怖い”系のどこか「おかしな家」





アマンダ演じる一回りも若い奥さんのスザンナをゲットした元お金持ちの男、ケヴィン演じるテオ・コンロイは今は妻がガッツリ稼いでくれているお陰もあってか専業主夫に余念がない。2人の間に生まれた一人娘のエラと仲睦まじく幸せな日々を送っておりました……いやいや全然いい暮らししてんじゃねえかよ。プール付きの豪華な家で?そりゃ奥さんの撮影現場にお邪魔しようとしたら妻が俳優とヤッてるシーンで超絶気まずい雰囲気に遭遇しちゃうくらいの弊害こそありますが若い妻に愛しい娘との悠々自適な生活……しかしテオは世間から“煙たがれている”ようなのです…??



ある日気分転換がてらスザンナ名義で北アイルランドのウェールズの広大な丘の上にある別荘を“ネットで購入”したテオ一家はそこで数ヶ月移り住むことに。別荘は築4年の高級感アリストテレスなモダニズムデザインすぎるそれはそれはカッコいい家でありました。当初はすっかり気に入っていた3人でありましたが、それから3人は“悪夢”を見るように……


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序盤の展開としてはまぁ言っちゃあよくあるパティーンですよね。何も考えずに即買した家がご近所さんすら近寄らない事故物件だった、、、だーかーら何故いつもしっかり下調べしねえんだよおおー!!!……そこらへんが抜けてる家がターゲットになるのはもう常識であります。ただ今回のお家は魔改造ビフォーアフターされてしまったのかかなり小綺麗な作りをしておりまして、そこまでブキミーな雰囲気は感じませんねぇ…。



しかし“何かがおかしい”。この家の“どこか”が。。。。。う〜んただそれが全然わかりません。例えば「ファイトクラブ」のブラピみたいな人影が一瞬フラッシュバックするとか?テオがベッドから起き上がって数分したのちベッドに戻って時計を見たら“数時間進んでいた”とかですか?内側の壁と壁の長さを図ったら8m、そのあと外に出て外から家の端と端を図ったら6.5m






















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1.5mどこいったんだよワレ







名脚本家デヴィッド・コープが仕掛ける衝撃の結末!?





タイトルの「You Should Have Left」。それはまさに直訳すると「あなたは去るべきだった」____。なぜ去る必要が__??話の“核”がなかなか見えてこない。面白いじゃないのよ。テオの過去、家の知られざる秘密、そして数々の怪奇現象の“伏線”……これは一体“何オチ”なのか??どうしても最後のオチが気になってしまいました


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というのも原作はドイツ人作家のダニエル・ケールマンという作家による同名小説らしいのですが「ジュラシックパーク」に「スパイダーマン」、「インディジョーンズ」など過去これまでに手掛けた名作映画の脚本は数しれずなヒットメーカー、デヴィッド・コープが監督と脚本をやっているんですよねー。…と、言うことは勘の鋭い方なら今作がジョニデ主演のどんでん返し映画「シークレット ウインドウ」の監督の新作(あちらもキング原作ではあるが)となれば?やっぱりちょっとは期待しちゃうじゃないですか〜?



妻のスザンナとの関係性とかもね、色々“臭う所はある”といいますか


























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なにスマホ2台持ちしてんだよワレ








怖い!?怖すぎるうううう!!?やっぱりアソコの気力も衰えた年老いた夫は若い妻を満足させることが出来ないのかー!?そうはいってもですよ皆さん、御年62才とは到底思えぬ「フットルース」の続編も全然イケるレベルのメタボリックとは程遠いスッキリとしたボディ!?立ったときのスラッとした姿勢の良さ!?いやーメチャクチャ若いですよ!!さすがスター!!いやこれぞケヴィンベーコンゲームの支配者だけのこt…


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とかなんとか言っていたらどうやらスッキリしたのはケヴィンの体型だけでしたう〜ん最後はスッキリしない終わり方と言いますか、一応“オチ”というオチは用意されてはいるのですが……前述したどんでん返し映画などと比べると刺激も弱く最後にフワッと着地したみたいな、なんだか生ぬるい。てか綺麗にまとまってるようでまとまっていない。アマンダ演じるスザンナもあまりいい見せ場はないし……小綺麗な家で起こるからこそといいますか、数々の怪奇現象自体はなかなかビックリする系ではなく後々になって糸を引いてくる“気味が悪い”感じで、恐怖物件としてはそこは非常にいい演出だと思ったんですけどねー。



あとホラー映画ではだいたい悪夢に迷い込んでもそれに気づかないパターンが多いですがテオが「これは夢だ現実じゃない!」とか言って自ら顔面平手打ちしながら無理やり目を覚まそうとする件が悪夢見たら「こんなことあるわけない。よってこれは夢だぁー!!」と気合いで目覚める私には非常に共感しました



「借主が家を選ぶのか、家が借主を選ぶのか。」全くとんだ事故物件に目をつけられてしまったヒゲキ感激、だったわけでありますが……家はその人を様々な「角度」から、その人自身を「映し出す」……のかもしれません。








【感想(ネタバレ)】






娘のエラが「人はなぜ死ぬの〜?」の質問に「人生は耐え難いものだからさ」ってシャアの「坊やだからさ」じゃないんだからガキンチョには難しい砕いた表現が出来ない辺り、父親としてあまり“余裕がない”感じがヒシヒシと伝わってきますね。というのも過去に奥さんを溺死させた罪をずっと家族や世間にひた隠しにし続けてきた代償、と言ったらいいのかもしれません。



そこへ悪魔?か何か邪悪なチカラがそんな負の感情を持ったテオに目をつけた…?八百屋のオヤジ曰くあの丘の上にある家はこれまで何度も建て直されてきたと、それは借主の“好み”に合わせていたんじゃないかな。あの丘は昔悪魔が魂を集める回収所でそこに住み着いた住人たちはそのまま家と“一体化”してしまう、取り込まれてしまうというものでした。過去の住人たちの映った写真が次々と壁に現れるシーンがそうですよね(過去の住人はどこへ行ってしまったのでしょうか?)そして今回テオもその一人となってしまった……。そんな地元民から恐れられた場所とは知らずに軽い気持ちで購入したテオ一家の、あまりに愚かな行動に地元民も流石に手を貸す気すら起きなかったのかもしれません。


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家の中で時間が行ったりきたりする謎はよくわかりませんでしたが、何度も登場する不気味な影の正体は老いたテオ本人でした。あれは家に取り込まれて何年も経った姿なのでしょう。ただあの老いたテオは別荘に移り住む“前”から登場します。OPで夜中エラに襲いかかるのも彼。そして次のシーンでテオが登場……この流れでもう「あ、今のはテオ自身なのかな?」くらい勘の鋭い方ならば想像が付いたかと思います。しかしもしアレが本当のテオ自身なら、自分の娘の口をグッと掴んで「父親に会いたいか?」などと言うでしょうか……



そう考えるとアレはテオの姿をした悪魔?あるいは前妻を殺した危険な“別人格”のテオだったのでは??(その頃はまだエラは誕生していないから)スピリチュアルなCDを聴いてたり日記を書いたりムカつくことがあっても決して声を上げない怒りを抑える訓練を自ら実践していたテオ。それは過去に殺人を犯した危険な別人格を“封じ込めていた”とも捉えることが出来ないだろうか。そう見ると「シークレットウィンドウ」と同じタネだったのかな〜。そんなテオのマイナスイメージたっぷりな別人格の“旨味”に悪魔(家)が漬け込んで彼を借主に選んだのかもしれませんねぇ…。






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