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ワンダーウーマン1984(2020)


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【原題】Wonder Woman 1984

【監督】パティ・ジェンキンス

【出演】ガル・ガドット クリス・パイン クリステン・ウィグほか

【あらすじ】

スミソニアン博物館に勤める、考古学者のダイアナ(ガル・ガドット)には、最強の戦士「ワンダーウーマン」というもう一つの顔があった。1984年、禁断の力を入手した実業家・マックス(ペドロ・パスカル)のたくらみにより、世界のバランスがたちまち崩れ、人類は滅亡の危機に陥る。人並み外れたスーパーパワーの持ち主であるワンダーウーマンは、マックスが作り上げた謎の敵チーターに一人で立ち向かう。(Yahoo!映画より)





【感想(ネタバレなし)】
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『世界がコロナで疲労する「今」だからこそ見るべき映画だと断言出来る理由』






どーもどーも先日大手旅行会社「HIS」の看板を見て一瞬「ヒッツ」と読んでしまいましたラーチャえだまめです。と言うことで全国の女神に尻叩かれ隊の皆さまならびにDCファンの皆さま、たいへんおまんたせ致しました全国公開が危ぶまれた“ゴッドオブウーマン”の最新作、ついに先週世界に先駆け我らが黄金の国ジパングよりキンキラキンにさりげなく先行公開


























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正月って色してますわ







【ワンダーウーマン1984】!!!人間国宝級女神ガル・ガドット嬢がそれだけでも眩しすぎるというのに!?牙狼もびっくり全身ゴールドに身を包んじゃったもんだから!?もう映画館に皆既日食に使うフィルムを持参しようか迷ってしまいました2016年後半も後半のシーンで突如ハロー彗星のごとく境地に立たされたバットマンとスーパーマンの前に現れ「あれお前んとこのツレ?」「ちゃうちゃうお前だろ」の一幕から2人の真ん中にデカデカと写ったDVDパッケージで主役の座を奪う勢いの衝撃デビュー、続く単体作で「史上最強の女神」の名を不動のものとし(ちなみにキャプテンマーベルは史上最強の姐ちゃ…)女性ヒーロー映画の草分け的存在として映画史に残る偉業まで成し遂げた!!あれから3年、DHCも嫉妬する不老不死の美しさを維持し続けるワンダーウーマンことダイアナが日本もバブルで浮かれていたどこもかしくも世界が絶頂だった1984年を舞台に!?再び赤と青のコスチュームに身を包み黄金の縄を振り回しちゃうSMではありません悪党どもを滅多打ちにするアクション超大作!!



6月から10月へ、さらにさらに飛んで埼玉よりも飛んで12月に公開された本作、いやーまずはじめに一言言わせて頂きたいことがございます

























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撮り直したん?








そ・れ・くらいに!?いまだ収束の目処が立たない世界中がコロナで疲労する「今」だからこそ!?「見るべき映画」だと「断言出来る」___!?そんな映画だったのでございます。。。。。










デンデン〜驚きと感動の世界へ……IMAX〜!!のクオリティを早くも実感出来てしまう前作でもそうでありましたがOPからもう掴みはバッチグーでございますねー。キッズたちが“裏世界”のトビラを閉めようと悪戦苦闘するデパートの横で宝石強盗を持ち前の「物理&重力完全無視」のチート級の強さで華麗に舞いながら食い止めるワンダーウーマン!!



















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見た目は美人、中身は神はコナンくんも嫉妬です







ま、眩しい!!眩しすぎるよおおおお!!!!ガル・ガドット。もう眩しすぎて目が・ドット、、、、スミマセン私生活の2児の母とは到底思えない何を持ってしても非の打ち所がない“完璧女子”にしか♂共には見えないのですが……前作に引き続きサマになりまくりなワンダーウーマンを好演しデーハーなアクションも見してくれております。T1000も真似できないもはや走ってるのかリニアモーターばりに浮いてんのかさえわからないマッハ走行に物体を透明にする新技まで!?ちなみに今回ワイヤーアクションが多数用意されており“真実の投げ鞭”をさながらスパイダーマンの糸のように天井高く時に天井突き破り落雷まで掴みながらシルクドソレイユもビックリのスウィングを披露


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前作の第一次大戦から実に60年以上経ったあとも世界平和の為にたった一人で戦い続ける孤高のヒーローとして暗躍しながら普段はスミソニアン博物館に勤務する考古学者の一面も見せるダイアナ。もし彼女のような学者が上野にいたら私なら年パス買ってでも博物館に入り浸……しかし60年経った今でも彼女はいまだ“独身”……前作で惜しみながらエンタープライズ号へと帰還したクリス・パイン演じるパイロットのトレバーのことを今でもずっと想い続けていたのです。ガル・ガドットの想い人とか一体前世で何回徳を積んだらなれるのでしょうかそこへ先程の宝石強盗が襲った宝石店がウラで闇取引しており古代の貴重な骨董品が押収され博物館に送られてきました。



鑑定を依頼されたのはメガネ姿のクリステン・ウィグ。ENDロール後の「…ズール??」のあとの続きがめちゃめちゃ気になるのに後に“なかったことに”されてしまった女性版「ゴーストバスターズ」で主人公の一人を演じたのが日本では有名かな?アメリカのコメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」でブレイクしたコメディ女優でもあるクリステンですが、本作ではダイアナと同じくスミソニアン博物館で働く学芸員のバーバラを演じています。


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いやーこの方も今作の為に相当シェイプアップしたのでしょうかウエスト細杉晋作でガチトレーニング積んだんでしょうね〜。このバーバラですが見た目はオタクっぽくズボラでよく喋るけれど周りの影に埋もれやすい、けど話してみると気さくで一緒にいて楽しい、そんなキャラクターなんですねぇ。しかもホームレスに食べ物を分け与える心優しい面もある。ダイアナも初対面で彼女の人柄の良さに惚れすぐに2人は意気投合。バーバラもダイアナという世界最強(とは知らず)新しい友人が出来て嬉しい反面、自分には何一つないものをすべて持ち合わせているダイアナを次第に羨むように……



そこへやってきました予告編でもズラ疑惑が指摘された“胡散臭いセールスマン”っぷりが露見してしまった我らが銀河一のバウンティハンターが何の因果か石油会社の社長に転職したらしい今日は風圧何ヘクトペドロ・パスカル?演じるマックスが博物館に全出資するから盗まれた骨董品を見せてほしいとやってきて……


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詳しいことは言えませんがこのマックスが今回魔神ジーニーならぬ“魔神マンダロリアン”となって自らの野望を叶えるべく動いてしまうのですねー。前作で死んだはずのトレバーはどうやって復活を遂げるのか??公開前は色々と憶測が浮上しておりましたが今回のストーリーは“ひっじょぉーーーーーーにシンプル”であり、かつある意味「普遍の物語」として誰にでもとっつきやすいものとなっております。このあたりが賛否分かれる部分かと思いますが、個人的にはストーリーを“あえて”カンタンにして我々視聴者が共感しやすいようにした、そんな思惑があったのではなでしょうか。



今作で登場するヴィランとして名が上がっていた“チーター”ですが原作コミックスではわりと古株のヴィランでこれまで何代も爆誕している有名ヴィラン。予告では動きが早すぎてその全貌が掴めませんでしたが、まぁチーターって言うくらいですからねそりゃあもう……チーターですからね























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「本当の悪役がいないサザエさん」的映画







前作ではルーピン先生が空飛んだり毒ガースー大好きサイコドクター、悪名高きホマレ大佐など“いかにも”悪役と言ったヴィランが登場しましたが今作では打って変わってとっても“人間らしい”一面をもったヴィランなんだけれどもどこか共感してしまうような、そんなヴィランなんですよね。「触らぬ神に祟りなし映画」と言っても過言ではない、ニンゲンの欲深さも描いていて普遍的テーマも描いております。そういった意味でも話にすんなりついていける、入りやすい。まさしくユニバーサルデザイン(配給はワーナーですが)



サントラは「バットマンVSスーパーマン」以来となる安心安定のハンス・ジマー。前作同様お馴染みのテーマ曲を今回だいぶアレンジの効いたものに進化させ、元々はザック・スナイダー版の流用だったので今作でさらに作品の差別化をした感じでしょうか。そして監督は前作で一気に知名度がバク上がり時の人となったパティ・ジェンキンス、という実にハズレ無しスタッフで固めた感。80年代が舞台ということでダイアナやその他キャストの身にまとう衣装も当時を彷彿とさせるもので(この時代に生きていませんので詳しいことはわかりませんが)タイトルロールやエンドロールが“ドラム缶TV”風のデザインだったり当時は“ナウい”最先端だったろうなー、という時代の空気もよく感じることが出来ました。ただ「ジョーカー」もそうでしたが近年この時代を舞台にした新作映画が大量に制作されているので真新しさはもうないかな……



というのも「80年代で現代を風刺する」というのが今の映画界のトレンドになっているというのです









【感想(ネタバレ)】






トレバー復活の経緯にはどんな願いも叶えてくれる「ドリームストーン」……インフィニティストーンの亜種か何かですか?はじめ出てきた時はビックリだしましたね「ダイアナ……ダイアナ……」いやお前誰やねん!!そのあと顔だけクリス・パインにすり替えられ2人は奇跡の再会を果たす……前作でダイアナに人間の文化を教えるトレバーの構図が今回は完全に逆ですっかり80年代ファッションもバリバリ着こなすダイアナが原始人のトレバーにファッションチェックするシーンは面白かったですね。


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しかしその代償としてスーパーヒーローのチカラを失ったダイアナは世界を救う為「夢を放棄」する悲しき選択をします。えーもう出番終わり?とクリスファンにはちょっと残念だったかもしれないまぁ復活した故人はだいたいそのまま当番…とはならないのは映画の常、てか別にダイアナが願いを放棄せんでもトレバーの願いでダイアナのチカラを復活させることは出来なかったんですかね…?



経営者から最終的に大統領をも凌駕する権力者となるマックスが「完全にトランプにしか見えない」件はあまりに直球というか、時代を象徴するに相応しい悪役といいますか本ワサビ以上にツゥ〜ン社会風刺効いてんな〜。





















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「スナイダー版バットマンテーマ」が流れたのは何故?







まさか最後の願いって……一瞬コウモリ男誕生秘話がここで語られてしまうのか!?なんて奇想天外な予測が頭をよぎってしまいましたが特に意味はないのでしょう。ラストの展開が少し分かりづらいかな??最後はチカラ技ではなく真実の縄でマックスと中継を結ぶ全世界の人々に“素直”になってもらって一件落着??このマックスが当時まだ世に出回る前の“GPS”を使い全世界のTVをジャックし全世界の人々の願いを叶えようとするシーン。TVのもつ影響を端的に表しているようなそんな気がしましたね。TVというのは人々に夢や希望を与える一方、観たくはないもの(暴動などのネガティブ要素)も映し出す、絶望を与えるものにもなり得るのだと、そしてそこに映る人間の一言(あるいは助言)で世界が、世の中が変わる。チカラを持つ者はそれをよく考えるべきだ



“責任ある発言”の必要性を問うているような(考え過ぎか?)魔神マックスの終焉は意外にも呆気ないものでした。あんなにアナタの夢を叶えますよと連呼し続けたマックスも最後は自分の息子と夢とを天秤にかけられ結果息子をとった、その選択こそ正しい選択ですが「夢を放棄する!」とアッサリ夢を諦めササッとその場を去る=彼の口にする言葉の責任能力の無さに見えました。


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そんな画面越しに人々に影響を与えるものは権力者だけではありません。「映画」という存在もまた、同様のことが言えないでしょうか?映画も夢や希望、そして絶望といったものを人々に与える「だけのチカラ」を有してるのだから……。



そして本作は我々に「希望」を与えていると思うのです。ダイアナの手により世界は救われ冬がやってきます。平和の象徴?ホリデー用の赤い風船が天高く上がりそしてダイアナの言葉で映画が終わる

























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「世界は色々あった……」







これは偶然か!?それとも“後から撮り直された”というのか!?思わず疑わずにはいられない(気になってパンフを購入してみましたが真偽の程は不明…たぶん偶然の線が強い)ラストのこのダイアナのセリフ、まさしく今年1年を締めくくるにはあまりにマッチし過ぎている強烈に胸に突き刺さるセリフだなー。雪積もる中人々が楽しそうに街を出歩きそしてみんながみんなをまるで祝い合うかのような、そこに広がるは幸せな光景……



あのラストシーンが我々の「来るべき未来」を描いているような、今現在もコロナ下で疲弊している全世界の人々に向けての「最大級の希望」のようなそんな気がしてならず思わず心を打たれてしまいました。最近歳のせいか異常に涙もろくなってしまいちょっとガチ目に目がうるっとしてしまったアブねえ……「映画を通して人々に希望を与える。」映画って本当に素晴らしい。映画のチカラを改めて思い知られてる。アメリカでは劇場公開と合わせて配信の同時公開のカタチがとられましたが、日本では奇跡的に劇場公開オンリーで全国公開となりました。本作はそんな観るものすべてに「勇気と希望を与えてくれる」今年最高のヒーロー映画だと思いますね〜。








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