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三が日イッキ見とかどうですかシリーズ「ファンタズムⅠ〜Ⅴ」

更新日:2020年3月5日


 



どーもどーも先日外出する予定が朝から逃げ恥に夢中になって一歩も外に出れませんでしたラーチャえだまめと申します。いよいよ年末が近づいて参りました、大掃除に帰省ラッシュ、年越しは海外でカウントダウンなんざます〜なんてインスタにあげる予定の人の煩悩の数だけスマホのロック画面押してやりたい気分なんでけども、えーというわけで2019年の締め、そして年明けの三が日に何も予定がないよ、そんなインテリジェンスなインドア派の皆さんに是非ともオヌヌメしたい、ある“シリーズもの”を今回はご紹介したいな、あゴメンナサイ言い間違えました“カルト映画を見よう”という全くもって脈絡もない企画でございます……で今回何を観たのかというと



【ファンタズム】!!!アハッ!!魔法使いの弟子ではございません。79年に制作されその後“全5作”まで作られた令和っ子には絶滅危惧種に指定される文字通りの知る人ぞ知る“カルトホラー”、私一度ブルーレイ全巻セットを買おうとしてあまりに値段が高すぎで諦めたので未見です。いやーそれが“OSOREZONE”なるホラー映画専門チャンネルに最近お試しで加入したらシリーズ全て網羅してるじゃない!流石ホラーだけで月額500円は伊達じゃないですねッ!そんな軽い気持ちでシリーズイッキ見を試みたのでありますが……








 
「ファンタズム(1979)

【原題】Phantasm

【監督】ドン・コスカレリ

【出演】 A・マイケル・ボールドウィン  ビル・ソーンベリー  レジー・バニスターほか

【あらすじ】

兄の友人の葬式をきっかけに、霊園で何か奇妙なことが起きていると感じた少年マイク。内部に潜入した彼は、そこが異空間との接点である事を知った。宙を舞い、内部から鋭利な刃を突き出し顔面に食い込む銀球。切り落とした墓守の指からは黄色の液体が漏れ、やがてそれは奇怪な虫に変身。そして、霊廟の中を蠢く奇妙なコビトたち……。怪異なヴィジュアルに満ちた独特の映像構成と少年期特有の心情描写が相まったホラーファンタジーの傑作。



 
【感想】



















平和過ぎてクソ眠い








いやーなんとスローペースで展開される食後に見る“午後ロー”ほど眠たいものはないといいますがまさか1本目から何度も首がクンカクンk、あいやカクンカクンするとは思いませんでした。というのも



超美形の少年マイクがある日墓場で不審な動きをする長身の“トールマン”なる葬儀屋のおっちゃんを目の当たりにしてからグラサンした魔術師やら身長低めのガーゴイルやら摩訶不思議な現象が起こり一緒に住むちょっとハリソンフォードっぽい兄貴のジョディーの身の心配まで勝手にし始めた結果“兄貴の尾行”が趣味になったマイクは夜な夜な「スナック砂丘」でナンパした青いドレスの女さんと墓場でイチャコラサッサするジョディーの姿までバッチリ目撃し女さんのお胸がパーンからの兄弟揃って「ワーオ。」流石血だね血ぃ〜!!!とか言ってるうちに


















“銀の玉”直撃からのぴゅうぴゅう吹き出すトマトジュース






…うん自分でもちょっと何言ってるかよくわかんn、もうねストーリーがめちゃくちゃなんですね、1本目から。え、これ次見る??ホントにシリーズイッキする…??早くも不安で胸がいっぱいであります監督はのちにシリーズ化されるなんて本人が一番驚いていたかもしれないドン・コスカレリとかいうB級ホラー界のドン小西みたいな監督であります。意味不明なシーン多いしトールマンの目的もよくわかんないし唐突に「2001年地獄の旅」的なSF映画にもなっちゃうしさっき観たようなシーンがまた出てきたような気もするし、、、、しかもホラー映画で珍しい“ヒロイン不在”というムサイ男だけで展開され絵的にもなかなか興味が沸かなくてさらに眠気が……



だがしかし観終わったあとちゃんとしたストーリーが知りたいな、そう思いネットで調べてみたんです














それが全て“仕様”だったという衝撃






そうなのです!!“悪夢”をテーマにしたホラー映画、といえば爪とぎ野郎の某ホラー映画は有名でありますが実は本作も系統の、いやむしろアチラは84年デビューなので実は本作の方が先にやっていた!?「身内を亡くし孤独を抱えた少年の内的世界」を“悪夢”として映像化した作品、だったんであります。よって上に挙げたそれら意味不明なシーンや何食わぬ顔でトールマンの指を切断して持ち帰ったり弾丸の先っぽから火薬出してハンマーにつけてドカーンするマイクの“奇行”、お世辞にも上手いとは言えない演出技法など何でもアリな“説明できない”事柄全て「“夢”ってそーゆーもんだろ」とある意味完全に開き直り評価を落とすどころか「そうかそうかそれが夢だよな!」と妙に納得さえさせられてしまうだけのパワーを実は秘めているんじゃないか…?これは次回に期待ですね。






 
「ファンタズムⅡ(1988)」

【原題】Phantasm II

【監督】ドン・コスカレリ

【出演】アンガス・スクリム レジー・バニスター  ジェームズ・レグロスほか

【あらすじ】

前作のラストシーンから悪夢は再び動き始めていた。そして8年後。マイクはトールマン事件を他人に伝えようとしたため、精神病患者として入院治療中だった。彼はある日、同じ境遇の少女エリザベスの精神と同調する。トールマンに襲われているのは自分たちだけではなかったのだ。マイクはエリザベスを救うべく、兄の親友レジーと共にトールマン退治の旅に出た。







 
【感想】





いやー1本目から強烈な睡魔に襲われ意味不明な内容だったというのに1作目を観終わった後強烈に脳内をシルバースフィア(もう名前覚えてしまった…)の如く駆け巡るテーマソングが忘れられず気づいたら2本目の再生ボタンを押していた、という夢遊病ともとれる完全に“ファンタズムワールド”に吸い寄せられているこれがカルトの恐ろしさなのかぁ…!?



何をもって前作から9年経って制作された2作目は開始早々誰が住んでたかもわからない家2軒をいきなり爆破する1作目よりも大幅に資金アップ&あの某有名監督を粉骨化させるコミカルさも相まったエンタメ寄りになっている故にまぁ見やすい。1作目に抵抗があった人にもかなり取っ付きやすい映画になっているんですよこれが



テーマソングも前作のゆったりとした眠気を誘う曲調からアップテンポのロック調に変わりよりテーマソングらしさが際立つものとなっております。いやーなんだろうまるで同じ低予算から始まった「ターミネーター」を観ているかのような感動さえ覚えてしまいました。(←テキトー)トールマンにマイクが襲われる直前からスタートする、まさに前作の続きといった感じで始まります。ま、結局マイクは助かるんでけどもそれから7年後、長らくブチ込まれていた精神病棟から退院したマイクに再び「ボーイ……」とトールマンのささやき声がしたかと思ったらトールマンに命を狙われている特に面識のない“ガール”を救うべく、前作でマイクの兄貴のジョディーの友人というビミョーな立ち位置で一回“死に顔”まで披露してくれたレジーと共にトールマンに闘いを挑む、という前作から一変、工具屋に忍び込み使えそうな武器をたらふく調達(※強盗です)決闘に備え旅を続けるロードムービーのようなテイストに。がしかしこのレジーという男が前作で主役でもないのに今作でなかなかの活躍を見せるといいますか後ろに結える毛がな……ミスター“チェーンソーサムライ”として覚醒してしまうんですねー。チェーンソーで挑もうとしたら相手が一回り長いチェーンソーで対抗してきてチャンバラごっこするニコラス・ケイジの「マンディ 地獄のロードウォリアー」の元ネタが判明してしまいました、見かけの割になかなか動ける若さも兼ね備えており途中道端で出会った女性をどうしても車に乗せたくて乗せたくて仕方がなかったんですよね、苦し紛れに思いついた一言


















迷言出ました











しかし今作のMVPはそのレジーでもマイクでもトールマンでもございません

















彼がこの後大変なことになります









う〜ん、敵さんの方が被害膨大なのですがこれは一体……?次回に期待です。






 
「ファンタズムⅢ(1993)」

【原題】Phantasm III: Lord of the Dead

【監督】ドン・コスカレリ

【出演】A・マイケル・ボールドウィン  ビル・ソーンベリー  レジー・バニスターほか

【あらすじ】

トールマン達に連れ去られたマイクを救出するべく旅立ったレジーは、彼らの町やエリザベスの町ペリゴードと同じく、侵略され廃墟に変えられたホルツビルやボルトンという町の存在を知る。トールマン達の最終目標は人類の総奴隷化なのだ。レジーは道中出会った少年ガンマンのティム、女兵士ロッキーと共にトールマン達の野望をくい止めるべく、ボルトンの霊廟に乗り込んでいく……。




 
【感想】





そろそろ街中で銀色の球体を見ると飛んできてドリルブチかまされるんじゃないかと被害妄想まで抱いてしまいました、3作目にして前作では違う俳優が演じていたマイク役の子役が成長した姿でシリーズ復帰&ジョディーも老いぼれた姿で華麗に復活という1作目の兄弟がカムバック!しているのは嬉しいところですねー。へぇー霊体も老けるんですねー



それだけシリーズキャストを大事にしていると思いきやあれだけ大切にしていた前作のヒロインを序盤であっさり首チョンバにする「エイリアン3」を彷彿とさせるシリーズの“仕切り直し”がまたされているのかと思いきや、ヌンチャク振り回す角刈り姉ちゃんの後ろで銃をぶっ放す子役というなんとも言えない“カオス”な状況にいよいよ突入していくシリーズ第3弾「ファンタズムⅢ」。主役はすっかりシリーズの顔となりました


















不老不死のエロガッパです






何回死んだら気が済むのか1作目では夢オチとはいえナイフを突き刺され絶命、前作のラストでも顔面血だらけで道端にバタって倒れたままだったじゃねーかー!!いや〜しかしトールマンも彼の性欲のつよs、生命力の強さには叶わなかったのかもしれません??「トールマンに誘拐されたマイクを取り戻す」という表向きの理由で道中出会った子役に借りを2つも作らせた上に乗用車を運転させる非道さと道中出会った角刈りの姉ちゃんと“出会って数分でベッドに誘う”というエロオヤジっぷりにさらに磨きがかかり、これにはせっかく球体で復活したジョディーもお手上げ状態と言ったところでしょうか、“主役が一番ポン◯ツ”というなんとも摩訶不思議なシリーズの爆誕でございます。



シルバースフィアの知られざる製作工程や同じ玉でも善玉と悪玉がいるえコレステロールだったの?“殺人フリスビー”なるさらなる強烈ワードまで飛び出しますがすっかり巷で有名人となっても相変わらず明かされる事のないトールマンの秘密にモヤモヤが止まりません。でもまだ2本残ってますからね、次回に期待です(何回言ってんだ)






 
「ファンタズムⅣ(1998)」

【原題】Phantasm IV: Oblivion

【監督】ドン・コスカレリ

【出演】A・マイケル・ボールドウィン  ビル・ソーンベリー  レジー・バニスターほか

【あらすじ】

トールマンから逃れて、時空を超えて旅をするマイクは、兄が死んだ夜に何が起きたのか、本当の敵の正体は何なのか。

真実を見極めようと、マイクは行きずりの女の子レジーとともに不気味な銀球と戦い、トールマンを追い詰めていく。






 
【感想】





そろそろレジーがブルース・ウィリスに見えて参りました、病気です。4作目でも前作のキャストは続投&1作目の未使用シーンを上手く再利用しての経費削減、より一層シリーズファンに媚びてきたシリーズ第4弾「ファンタズムⅣ」。主役はやっぱりこの男、毎回どうしても髪型に目がいってしまいそーいえば前職アイスクリーム屋さんだったんだっけ?すら気付かされる親友の死、その弟の失踪、という数々の困難を“性欲”で乗り越えてきた孤高の歩く男性ホルモンショットガン、レジー。今日も偶然を装ってお目当ての姉ちゃんを探す旅へ……おーっとそうこう言ってるうちにまたまた美女発見!!……おや、今回は近寄らずにその場から離れてしまいました!!ここへ来て“中折れ”中年オヤジに引退宣言かぁー!?



前2作のコミカルさから一転、これぞ“原点回帰”ともとれるマイクの“内なる孤独”に再びフューチャーした結果、マイクの精神面を再び描くスタイルにカムバック、よって再び猛烈な睡魔もカムバック、さらにこれまで明かされなかったトールマンの秘密が4作目でようやく解明される事になりました、しかし次元がどうとかSFチックな事を言っていますが相変わらずストーリーを説明するのは下手なのであまり意味がわかりません、あスミマセンちょっと良いですか


















やりやがったな







出会って数秒、廃墟モーテルに連れ込む気満々の確信犯的過ぎる行動にいよいよ本気で引きそうになるレジーが4作目でついに主題歌を担当(中の人は俳優兼ミュージシャン)なんだかんだ言いましたがこれだけは忘れません


















オッパイミサイル。









…次回に期待です(オッパイ)






 
「ファンタズムV ザ・ファイナル(2016)」

【原題】Phantasm:Ravager

【監督】デビッド・ハートマン

【出演】A・マイケル・ボールドウィン  ビル・ソーンベリー  レジー・バニスターほか

【あらすじ】

今も荒野を彷徨って、親友マイクとその兄ジョディを捜しているレジー。彼は、愛車:1971年型クーダを見つけ出し、悪夢と現実の境界を乗り越え、トールマンが仕掛けた様々な罠もくぐり抜け、遂にマイクとジョディと再会を果たす。そんな3人の前に、トールマンが現れる。そしてトールマンは3人に対して、衝撃の事実を語り始める・・・。そんなトールマンが操る殺人銀球:シルバー・スフィアは、すさまじく巨大化しており、地球を破壊しようと企んでいた! そしてここに最後の戦いが始まる! !


 
【感想】





いよいよシリーズも大詰め、あれおかしいなー、さっき観たばっかなのにOPからもうわけわかんないぞー?前作からさらに18年の月日が流れ制作されたシリーズ最終章でありシリーズ唯一生みの親であるドン・コスカレリ氏が今作では脚本と制作に周り別の監督によって撮られた「ファンタズムⅤ」。日本でも劇場公開(一応)されたらしいですがかなりショボいCG等、予算的にはかなり厳しい新作となってしまったか、しかし18年経っても“新作が見たい”というファンの期待に応えるべく18年経っても“キャストは全員続投”(トールマン役のアンガス・スクリムは今作が遺作となった)という、まっさか「3」の角刈り姉ちゃんもカムバックするとは思ってもおりませんでした、意地にも見えるこのシリーズの気合の入れよう、それだけは本当に素晴らしいと思います。



しかしそれでも時代の流れは残酷というもの、可愛かった美少年時代から今やすっかり老いぼれおっさん化したマイクにクールでイケメンだった頃の面影すらない激太りのジョディーというキャストが老いには勝てない一方でただ一人だけ1作目から“現状維持”を保ち続ける男がいた____。

















変態は時空を超越する…?






不老不死はシャーリーズセロンと石原さとみとガッキーだけかと思っていました、しかし見た目とは裏腹に今作ではついに認知症を患い車椅子のじいちゃんに……と思ったら上空に巨大シルバースフィアが無数に漂う世紀末でレジスタンス達と戦う羽目に?前回で何度も復活するトールマンのカラクリが無数の並行世界の数だけ存在するから、という超SFな展開で幕を閉じましたが今作ではレジーが2つの次元を行ったり来たりしてしまうんですねー。ただ次元を行ったり来たりするのはレジー以上に観ているコッチが一番ダルいという……。



てかENDロールの後ろの映像を本編で流せよ!!(笑)終盤これまでのレジーの活躍が垣間見れる映像が走馬灯のように流れますがいかんせん1作目は主役じゃないから全然前に写ってないという哀しみ。。。。。がしかし今やシリーズの「顔」として確固たる地位を築き上げた男、レジー。ありがとう、レジー。最後までナンパが下手くそだったレジー













“下半身は生涯現役”は永遠なり





















いかがだったでしょうか。これでもだいぶ駆け足で進んで進めさせて頂きました、個人的感想ですがホラー映画のシリーズものはイッキ見すると結構面白いのでオヌヌメです。(本作をオヌヌメとは言ってない)








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