天使たちのビッチ・ナイト(2017)
- ラーチャえだまめ

- 2020年5月15日
- 読了時間: 4分

【原題】The Little Hours
【監督】ジェフ・ベイナ
【出演】アリソン・ブリー デイヴ・フランコ オーブリー・プラザほか
【あらすじ】
3人の女性がそれぞれの家庭の事情から、ガルファニャーナの静かな森の中にある修道院に入れられる。夜になると女子寮で酒やタバコを楽しみながら、下品な話題で盛り上がる彼女たちだったが、実は男性経験がなかった。ある日、ろうあを装った美貌の男が小間使いとして働き始める。(Yahoo!映画より)
【感想(ネタバレなし)】

『叩くのは政治だけにして』
神父様、私は罪を犯しました、どうぶつの森で友人の庭のカブを勝手に売り捌いてしまいましたラーチャえだまめです。本日はこちらの映画を見させて頂きました神父様その名も【天使たちのビッチナイト】____。
ビッチだなんて実にヒワイでフラチな言葉で全くけしからんですね、え?でもそんなこだわりが強すぎるアナタに神父様が温かいお言葉をお届けするようですよ?

……アーメン。という訳で今宵紹介する映画は14世紀半ばのジョヴァンニ・ボッカッチョ作ベリーメロンではありません「デカメロン」の3日目の章の1話と2話を原作としている……とかクソめんどくせぇことはこの際全部抜きにしてバカやっちゃおうぜ的なノリで作られた史実や古典文学を下敷きにして壮大な“ゲスの極み人曲”でお贈りする「ギャグマンガ日和的映画」だったんですねー。ちなみにこの映画を見たカトリック連盟が出した結論は

最高の褒め言葉じゃん
OPから神聖なる修道女がラブソングどころかフ◯ック連呼しまくってしまう時は1347年のイタリア。女子修道院で暮らす結婚願望アリストテレスのアレッサンドラ、同性愛者で何かと雑務をやらされるジネーヴラ、何かと白目を向くちょっとイッちゃってるフェルナンダの忍たま修道女3人組は今日も退屈な日々を送っていた。そんなある時神父のトマッソが「偶然拾った」耳と口がきけない青年マセットが先日退職した(3人が憂さ晴らしに退職に追いやった)庭師の代わりにやってくる。3人は物珍しそうな目で「色男」を見つめていた、そうこの3人にはまだ生まれてこの方「異性交配」の経験がなかったのである……

私修道院のことはよくわからんのですが、基本的には神父様以外は男子禁制みたいな?女だらけの世界に兄はかのジェームズ・フランコ、その親友はあのセス・ローゲンというハリウッドを代表するバカデミー俳優に囲まれてしまったデイヴ・フランコとかいう眉毛の濃いイケてるメンズがふらっと入ってきたら?さながらソフィア・コッポラの「ビスガルド」を彷彿とさせる一人の男を巡る熾烈な女バトルを期待していたらその想像を遥か斜め上をいく「バカMAX怒りのキリスト教」でいやー本当に「はしたない」。
主演はそのフランコと実生活で婚約したアリソン・ブリーはじめ、最近ではリブート版「チャッキー」にも出演今作では制作も兼任するオーブリー・プラザ(ちなみに監督は夫のジェフ・バエナ)に神父トマッソ役にジョン・C・ライリー……というコメディ映画にも耐久のある役者で固めた感は歪めないだがしかしだからこそ安定の「面白さ」があると言っても過言ではなく??

互いのオゲレツ度を競い合っているのか夜な夜な聖餐であるワインを盗んでの女子会は当たり前、老婆の横で性行為に裏庭の薬草で麻薬作成、さらにはマセットを「魔女の儀式」の生贄に捧げようとする魔女の裸族たち……そこに一切の罪の意識はないピーな事を何のためらいもなく平然とピーしてしまう潔さが観ていて逆にスッキリするかもしれません
しかしそこは14世紀当然のことながら“許される”事はなく(現代でも許されないかもしれんが)異種交配禁止!恋愛禁止!!同性愛も自由思想も全部禁止ー!!……とは流石に厳しくね?っていう、いやいや別に宗教を否定するわけではありませんが少なくともそこに“真実の愛”があってもいいじゃないか??なんでもかんでもやたらと“規則の多い”宗教ってどーなのさ?っていう

それが人生〜♬わたしの人生〜♬的なノリで現代文化に警鐘を鳴らしつつ好きな事やりまくちゃった、そんなコメディ映画だと思いますねー。




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