サクッとレビューその46「デスゲーム ジェシカの逆襲」
- 7月4日
- 読了時間: 4分

『あ、それバッグじゃなくて水筒なんだ』
【サクッとレビュー(ネタバレなし)】
お風呂から出たらパンツがなくなっていたことない?ちなみに私はありますラーチャえだまめです。早速ですが本日はコチラの映画を拝見させて頂きました。
【デス・ゲーム ジェシカの逆襲】!?原題はちょっとだけ違う(逆に何故変えた?)これねー、前にご紹介した「ディセントZ」を手に入れた大阪梅田ダンジョンであともう1本買いたいな〜って帰りの新幹線の時間に追われながらパッ!って手に取って買った1本。だからあらすじとか内容とか全く知りません……。
しかしこれが意外な掘り出し物でして!?ちょっとこの前ご紹介したマチルダ・ルッソの「レッドソニア」や「リベンジ」に匹敵するんじゃないか!?いや「闘う女性」を描いた作品としてはコチラのほうが先か!?なかなかどーして80年代B級映画の山に埋もれた「珍作」として!?ちょっと面白かったんですよね。

どうやら日本では劇場未公開らしい。とは言えあの「マッドマックス」を生んだ世紀末オーストラリア産です。そこはやはりヒャッハー!!なイカれ具合に期待してしまう。かと思ったら、いきなし見知らぬ2台の車に挟まれて「激突!」されたり「ジョーズ」ばりに至近距離にグワーーーンショット(通称めまいカット)など、明らかなスピルバーグオマージュ?が垣間見れる。バンが家に突っ込みまくって家を破壊しながら徐々に追い詰めていくシーンなんて、まんま「ジョーズ」のクライマックスの海上戦じゃないか!?アクションが結構えげつないことしていて見応えありましたね〜。
この世には息をするように人に害を与え、ナニをどう説得しても一切応じない「絶対悪」と呼ばれる外道が存在する。本作はそんな絶対悪なる珍獣ハンターたちが、見ず知らずのパツキン美女“ジェシカ”を面白おかしく「ちょっとからかいたかった」という大義名分の下、執拗に追い回し瀕死の重傷と深い絶望を与え続けるという!?流石世紀末大国のやることは全くもって容赦がない。ジェシカから住居を、自由を、尊厳を、そして愛馬さえ残酷にも奪い尽くす。人間の所業とは思えぬ非道の限りを尽くすハンターたちはもはや人間の皮を被ったナニカ。それなのに無駄に結束力が高くて仲間を失った時は悲しむ姿を見せるのがまたなんと腹立たしいことか。そういう時だけ人間らしい振る舞ってんじゃねえ!!
特にあのタランティーノが「デス・プルーフ」でパク◯ったらしい??ジェシカがトラックのボンネットに上半身裸ではりつけのまま走らされる(人形ではなく本当にやっている!)非道の集大成、今じゃ考えられない体当たり演技すぎる強烈なインパクト。これだけでも観た甲斐は充分にありました。

だからジェシカの「日常」なんて開始3分くらいで早々にきり上げ、あとはもうひたすら「ヤッた」「ヤラれた」のワンシチュエーション。余計な会話もなし。登場人物もたったの4人と、かなり狭めた内容ながら保護区の広大な自然や地形を贅沢に使用し見応えある画を作り出している。
主演のカサンドラ・デラニー。めっちゃ美人やな〜。ただ本作の扱いは本当にヒドくて、近くの警察に被害を訴えるも「証拠がない」の一点張りで全く相手にされないし、他に頼れる女性の仲間とかも出てこないし。まるで男性社会過ぎる保護区の中で、ただ一人の女性という!?動物はいるけど人はいない広大な保護区の中で一人暮らししていると開放感もすごい。寝る時は「何も身にまといません」これぞ自然の摂理!?いや自然体!?アリガタヤアリガタヤ……
突然BGMが消えてシーンとなる演出とか、ハンターたちに追いかけられるシーンは完全に「ホラー映画」として撮ってますねコレ!?真夜中にジェシカの私有地に侵入したハンターたちが野生動物たちをゲーム感覚で銃殺していく。その銃声に悶え苦しむジェシカ。もう完全にホラー映画です。ちなみに愛犬は無事です!!(馬も多分死んだフリ)それよりカンガルー!?いくら国産(?)だからってえ、あれは食用?なんか普通に死骸出るんすけど……カンガルーに愛はないんか?

ハンターが3人しかいないのがちょっと少ない気もしたが、あまり人数多いと流石にジェシカひとりじゃ無理が生じるから、3人って数字がリアルだなー。でも数は少ないのにキャラクターの掘り下げが全然なくてジェシカにしろハンターたちにしろ「動機」があまり見えてこないのが惜しい所。特に何故そこまでしてハンターたちはジェシカをまるで親の敵とばかりに執拗に追い回すのか。観ている最中はいまいちピンと来なかったが、後々考えみて、それは単に「女のクセに生意気だ」のひと言に尽きるのではないか??男は上、女は下。彼女と「フェア」ゲームすら彼らは許さない。ましてや逆上して反旗を翻すジェシカはどうしても見過ごすことの出来ない障害以上の何者でもなかったのではないか。
だからこそハンターたちにお見舞いする爽快感。死に様の「ムカつくー!!キー!!」と悔しく叫びながら壮大に爆死して散ったあと平穏が戻ったかのようにすかさずソングを挿して終わるエンディング。細かいことを気にしなければ楽しめる。無限に続いているかのような国道?ジェシカが愛犬と横一列で歩く姿が「マッドマックス2」過ぎる。やはりコッチも意識しているよ……。




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